75年前“原爆”がもたらした悲劇。昭和邦画界を代表する脚本家・菊島隆三から未発表の脚本「広島の二人」を託された保坂延彦が、脚本の後日譚となる「ミツ子の物語」を、笠間裕之が漫画脚本を担当し、まつやま登が漫画化した。広島への原爆で両親を失った藤田ミツ子は、ある日、脚本家の島谷隆三の養女として迎え入れられる。島谷家の人々に見守られながら、学業や恋を通して成長していくミツ子。一方、島谷はライフワークとして、脚本『広島の二人』の執筆を進めていく。それは、敵味方を越えた日米の友情の物語。同時に、ミツ子の過去に繋がる物語でもあった……。「HIROSHIMA」を舞台に繰り広げられる、日本軍将校と米兵捕虜に芽生えた人間愛を、時に切なく、時に逞しく描く。
戦時中の広島へ高校生がタイムスリップ! 原爆が投下される直前の広島に、時空を超えて飛んだ現代の高校生。原爆被災地となった広島で オーバーラップしてくる3.11の記憶……
忘れてはいけない広島のあの日の出来事。今を生きる人々に辛く悲しい体験をしたあの日の事を語りついでいく人たちのお話。いのちのメッセージを今ここに…。
原爆、子ども、銃後等のテーマ毎に戦争漫画を収載。手塚治虫、ちばてつや、赤塚不二夫、水木しげる等の巨匠から、『社長 島耕作』の弘兼憲史、『シティハンター』の北条司など第一線の作家、気鋭の若手まで内容も年代も幅広く収録。“こち亀”の秋本治の作品など出版社や掲載誌の枠を超えて収載した奇跡的なシリーズです。今こそ漫画で平和と戦争について考えてみませんか。 激戦地ラバウルで左腕を失った戦場体験のある唯一の現役漫画家・水木しげるが描く本物の戦場/出版社の枠を超え「こち亀」秋本治の作品を収録―― 【収録作品】 水木しげる『白い旗』 手塚治虫『大将軍 森へ行く』 楳図かずお『死者の行進』 古谷三敏『寄席芸人伝 噺家戦記 柳亭円治』(脚本協力・あべ善太) 松本零士『戦場交響曲』 比嘉慂『母について』 白土三平『戦争 その恐怖の記録』 秋本治『5人の軍隊』
1945年8月6日8時15分、広島上空に人類史上初の原子爆弾が落とされた。 この核攻撃により、16万人以上が死亡したが、その渦中で懸命に生きた2人の姿を中心に、想像を絶する悲惨で過酷な日々を生きた人々を、さすらいのカナブンが描ききった2作品。 「ヒロシマを生きた少女の話」(著者の祖母の従姉妹の実体験を描いた作品) 広島市街を走る広島電鉄の女性車掌(後に運転手)の物語。 広島電鉄に就職し、出征による人不足から女性運転士をしていた主人公幸子は被爆し負傷、その後惨禍の広島の街を目撃する。 「原爆と闘った軍医」(被爆直後の広島で奔走した軍医の体験) 陸軍軍医として想像を絶する数の被爆者を治療、被爆後に襲ってきた放射能被爆を免れたかに見えた元気な人をも蝕んでいく、放射能の本当の恐ろしさに対峙した。 戦後70年の2015年、NHKで放送されたドラマ、「戦後70年 一番電車が走った」の原案にもなった前作「原爆に遭った少女の話」はWEB(pixiv)で公開後、22万アクセスを超え、話題になる。 本作はさすらいのカナブンの初の単行本!! 被爆経験者の視点で書いたノンフィクションコミック。