1945年8月6日8時15分、広島上空に人類史上初の原子爆弾が落とされた。 この核攻撃により、16万人以上が死亡したが、その渦中で懸命に生きた2人の姿を中心に、想像を絶する悲惨で過酷な日々を生きた人々を、さすらいのカナブンが描ききった2作品。 「ヒロシマを生きた少女の話」(著者の祖母の従姉妹の実体験を描いた作品) 広島市街を走る広島電鉄の女性車掌(後に運転手)の物語。 広島電鉄に就職し、出征による人不足から女性運転士をしていた主人公幸子は被爆し負傷、その後惨禍の広島の街を目撃する。 「原爆と闘った軍医」(被爆直後の広島で奔走した軍医の体験) 陸軍軍医として想像を絶する数の被爆者を治療、被爆後に襲ってきた放射能被爆を免れたかに見えた元気な人をも蝕んでいく、放射能の本当の恐ろしさに対峙した。 戦後70年の2015年、NHKで放送されたドラマ、「戦後70年 一番電車が走った」の原案にもなった前作「原爆に遭った少女の話」はWEB(pixiv)で公開後、22万アクセスを超え、話題になる。 本作はさすらいのカナブンの初の単行本!! 被爆経験者の視点で書いたノンフィクションコミック。