あらすじ

瑞穂2勝1敗の2位でついに全国進出決定!故障中だった藤原も練習に復帰した。去年までと違う仲間で全国に向かう哀川の胸に去来する想いは?一方、部活に対する考えの違いによる1年生同士の対立がいよいよ明確に。対立のキーパーソンは水前寺と榎本、そんな2人を話し合わせようと画策した近藤だったが、練習後に偶然顔を見せた近藤の兄も巻き込んで、空気はさらに不穏なものに!
DEAR BOYS ACT II 1巻

高階トウヤを6人目に加えた瑞穂バスケ部。4月になりさらに新入生も入部し、インターハイに向けていよいよ活動を本格化させていく。そんなある日、ライバル本牧東からストバスに誘われた瑞穂。哀川・藤原・高階、そしてマネージャー杏崎とで出かけたストバスコートで彼らが出会ったのは、巧みなボールさばきを見せる謎のストバスチームだった。かくして、瑞穂・本牧東連合対謎のチームとの3on3が始まった!!

DEAR BOYS ACT II 2巻

ある日、本牧東の誘いでストバスに参加することになった哀川・藤原・高階。そこには本牧東のみならず謎のストバス集団も待ち受けていた。瑞穂・本牧東にまったく引けをとらない彼らの正体は一体……?そして翌日、湘南大相模が主催する湘南カップの決勝戦を観戦に行った瑞穂が見たものは!?同じ頃新潟では、天童寺が主催する天童寺カップで、天童寺とあの成田中央の決勝戦が行われていた。王者・天童寺の実力とは!

DEAR BOYS ACT II 3巻

天童寺高校、かつて哀川がバスケ部のキャプテンをつとめていたスポーツの名門校。天童寺カップ終了後のある日、3年の鎌倉が姿を消した。故障により2年の本田にポジションを奪われレギュラー復帰を焦る中で一人絶望感ばかりを高めていたのだった。失踪した仲間を追う沢登ら3年レギュラー、やがてその姿を見つけた「ある場所」……。名門校の光と影、王者であることのプライドと葛藤。天童寺の赤裸々な姿が今描かれる。

DEAR BOYS ACT II(4)

インターハイに向け神奈川県予選が始まる。圧倒的パワーの本牧東、石井・土橋の中学の後輩・達也を擁する横浜学園、大本命の湘南大相模とともにシードとしてエントリーされた瑞穂は初戦がブロック決勝、ここを勝ち抜けば決勝リーグへと駒を進めることができる!対戦相手は藤ケ浦。果たして、シックスマン高階の投入による新フォーメーション1-1-3DFの効果は!?

DEAR BOYS ACT II(5)

インターハイ神奈川県予選決勝はリーグ戦。湘南大相模・横浜学園・本牧東・そして瑞穂の4チームが総当たりで戦い、上位2チームが全国へと駒を進めることができる。第1試合は瑞穂対本牧東。新人戦のリベンジに燃える瑞穂に対し、本牧東は2年の梅田を投入、DFを強化したいつもと違うスタメンで試合に臨む……宿命の再戦の行方は?続く第2試合。名門・湘南大相模と努力の横浜学園の試合が、今始まる!

DEAR BOYS ACT II(6)

インターハイ神奈川県予選決勝リーグ戦。第2試合の湘南大相模対横浜学園。堅実なDFと正確な3ポイントシュートで湘南を抑え込む横浜学園に対し、3ポイントプレイで抗する湘南大相模。勝利はどちらに?2日目は、瑞穂対湘南大相模。試合中にダウンした土橋にかわり、DFシステム維持のため1年紅林を初の実戦起用、一方湘南大相模も体をはったプレイにより早々と消耗、ロングシュートのある3年轟をコートへ送り込む!

DEAR BOYS ACT II(7)

インターハイ神奈川県予選決勝リーグ戦2日目。瑞穂対湘南大相模の激戦は続く!前半で投入された湘南大相模3年轟の3ポイントシュートが当たり始める。一方瑞穂は、土橋にかわってコートに立った1年の紅林が経験の浅さを露呈してしまい……。混迷の中にある瑞穂は三浦の3ポイントで活気づくが、湘南大相模は後半DFをマンツーに変えてくる。そして、そんな様子を天童寺の沢登・剣・鎌倉がスタンドからじっと見ているのだった……。

DEAR BOYS ACT II(8)

インターハイ神奈川県予選決勝リーグ戦2日目。瑞穂対湘南大相模戦は最後にはシュート合戦に!スタミナ切れのままコートに戻った高階は……?激戦いよいよ決着!試合後、観戦に来ていた天童寺メンバーと遭遇した瑞穂。緊迫した空気の中、遅れて場に現れた藤原にNo.1PG沢登は…!?そして、決勝リーグ最後の試合、対横浜学園戦を一週間後に控え弱点克服の練習を開始した瑞穂に、予想もしなかった事態が起こる!

DEAR BOYS ACT II(9)

インターハイ神奈川県予選決勝リーグ戦は2試合を翌週に残しひとまずそれぞれ日常へ。対湘南大相模戦で負荷のかかった藤原の右膝の古傷が再び痛み出す。やがてそれはメンバーの知るところとなり……。そして、瑞穂対横浜学園戦が始まる。全勝で全国進出を決めた湘南大相模に対して瑞穂・横浜学園ともに1勝1敗、残る一つの枠を賭け、瑞穂と横浜学園の最後の戦いが始まった!!

DEAR BOYS ACT II(10)

インターハイ神奈川県予選決勝リーグ戦、全国進出決定の湘南大相模に続くべく、残る一枠を賭け、瑞穂と横浜学園の全力の対決が始まった!右膝の故障が再発した藤原は欠場、その穴を埋めるべく哀川・三浦のツーガードで臨む瑞穂だが、得意のローペースで試合を運ぶ横浜学園に展開を支配されてしまう。1年榎本と一時交替した三浦は冷静さを取り戻し、やがて……。劣勢挽回は瑞穂十八番のファーストブレイクしかない、どうなる!

DEAR BOYS ACT II(11)

瑞穂2勝1敗の2位でついに全国進出決定!故障中だった藤原も練習に復帰した。去年までと違う仲間で全国に向かう哀川の胸に去来する想いは?一方、部活に対する考えの違いによる1年生同士の対立がいよいよ明確に。対立のキーパーソンは水前寺と榎本、そんな2人を話し合わせようと画策した近藤だったが、練習後に偶然顔を見せた近藤の兄も巻き込んで、空気はさらに不穏なものに!

DEAR BOYS ACT II(12)

インターハイ全国大会に向け、夏合宿に入った瑞穂。2日目にはOBの五十嵐・近藤、そしてなんと高階の暗躍により決勝リーグで敗退した本牧東と横浜学園までもが、練習相手として合宿に姿を見せる!実戦さながらのゲーム形式で練習を重ねていく中、1年5人対2・3年という組み合わせの5対5が始まる。不和を抱えたままの1年5人でどういうプレイを見せる?彼らが瑞穂にもたらすものは?1年達自身の対立の行方は!?

DEAR BOYS ACT II(13)

練習相手に本牧東と横浜学園を迎え、インターハイ全国大会に向けた瑞穂の夏合宿は白熱していく!1年オンリーチーム対レギュラー組による試合形式の練習を通じて、ひたすら対立するのみだった1年生がつかんだものは?決勝リーグで敗退して以来忘我の日々を漂泊していた本牧東と横浜学園の気持ちの向かうところは?そんな合宿の最後の夜、哀川のもとへ1本の電話が入る。新潟の実家からであった……。

DEAR BOYS ACT II(14)

「母親が倒れた」故郷新潟に戻った哀川。だが天童寺バスケ部の監督でもある厳格な父親は哀川に敷居をまたぐことを許さず、けじめをつけるべく訪れた天童寺バスケ部では、全力を尽くして戦うことでしかなにをも証明できないとハッキリと認識させられる。神奈川に戻った哀川を待っていたのは瑞穂メンバーの笑顔と“死のブロック”と呼ばれるインターハイの対戦表。それぞれの決意を胸に、インターハイ全国大会が幕を開ける!

DEAR BOYS ACT II(15)

インターハイ開幕!哀川には、天童寺を離れ無名の瑞穂というチームで出場したことからも注目が集まる。緊張する間もないほど慌ただしく1回戦スタート、相手は2m超のセンター二階堂航を擁する九工大福岡!!開始早々のダンク合戦、互いに譲らぬ気迫の試合を見せるものの、クォーター制初の公式戦のため、両者とも今ひとつ流れに乗りきれない……。そして第3クォーター、瑞穂は温存していたあの男を投入した!

DEAR BOYS ACT II(16)

瑞穂はインターハイ2回戦へ駒を進めた。相手は、かつてストバス対決をしたあの嘉手納西、公式のコートで戦う日がついにやってきた。瑞穂はマンツーマンDFで嘉手納西を迎え撃つ!嘉手納西のエース見城哲太には哀川がマッチアップし、開始早々のエース対決に場内はわきあがる。だがやがて、瑞穂は嘉手納西のシュートに翻弄され始める……。「ヤツらのシュートにはなにか秘密がある」瑞穂に突破口はあるのか?

DEAR BOYS ACT II(17)

インターハイ2回戦、瑞穂(みずほ)vs.嘉手納(かでな)西。瑞穂はド派手なパワー・プレイを連発するも、嘉手納西にリードとペースを奪われたまま、前半戦を終了させる。そして瑞穂のキャプテン・藤原は、嘉手納西の3P(ポイント)潰しに対して「あえて3Pで突破するべき」と主張。氷室(ひむろ)は「後半開始5分以内に3Pを決められなければ作戦を変える」と宣言し、三浦にとってまさに“存在意義”を懸けた第3クォーターが始まっていく……!!

DEAR BOYS ACT II(18)

このリードは、絶対に譲らない!!――インターハイ2回戦、瑞穂(みずほ)vs.嘉手納(かでな)西。逆境を強いられた瑞穂は、第4クォーターにて、かつてのライバル・横浜学園から“伝授”されたディレイドOF(オフェンス)を展開。哀川(あいかわ)のダンクは成功を収め、ついに念願の逆転リードを手にすることに!そして藤原が、めざましい進化を見せつけていくのだが……!?

DEAR BOYS ACT II(19)

インターハイ3回戦、瑞穂対湘南大相模。前夜、真夜中の公園で偶然出会った高階と布施。そこで高階は布施に衝撃の宣言、それは……?そして瑞穂が雪辱に燃える3回戦がスタート、それぞれのメンバーが県大会のリベンジを誓いコートに立つ。石井・土橋のツインタワーも滑り出し好調……なのだが、昨夜の宣言と裏腹に高階は安定しないプレイが味方をも困惑させる。狙いか?作戦か?気負いすぎか?そしてついには……!!

DEAR BOYS ACT II(20)

インターハイ3回戦瑞穂対湘南大相模。第1クォーター中盤、布施との真っ向勝負にこだわる高階にアクシデント発生!1年紅林と交替して一旦はベンチにさがるが、コートに戻るやメンバーとの間に確執が生じても暴走をやめない高階!空回りのまま突入したハーフタイムで、高階がポツポツと語り出したのは中学時代からの布施との因縁だった。すべてを聞き終えた時、3年メンバー達の口から出てきた言葉は?

DEAR BOYS ACT II(21)

インターハイ3回戦、瑞穂対湘南大相模は第3クォーターへ。瑞穂に追い上げられていく中で、視野が狭くなってしまっている布施達に対し、体を張ってカツを入れてみせる轟…やがて湘南大相模にはある変化が。「湘南大相模という“チーム”になろうとしている」仲間への信頼がもたらすものは?そして、本来のペースを取り戻した瑞穂の猛攻は?高階が布施に仕掛けた、十八番を奪う衝撃的な意趣返しが今……!!

DEAR BOYS ACT II(22)

インターハイ3回戦、瑞穂対湘南大相模戦はついに最終第4クォーターに突入!残り時間5分強で、瑞穂の高階による「4ポイントプレイ」が決まり、流れは瑞穂優勢に。だが、“チーム”の結束に目覚め、3年轟の檄に支えられた湘南大相模はついに高階を5ファールの退場へと追い込む!!息詰まる戦い、布施と高階の中学以来の因縁の鎖は解き放たれるのか!?この戦いが終わった時、瑞穂の、湘南の明日は!?

DEAR BOYS ACT II(23)

インターハイ男子バスケ準々決勝へとコマを進めた瑞穂(みずほ)。3回戦終了後、瑞穂の1年生たちは「1年生として、チームのためにできること」を徹底討論。実戦投入の可能性を持つ榎本を強化することに!一見クールな榎本の悪癖=“ビビリ”の克服のため、夜の公園に結集する1年生たち。「プレッシャー下での3P(ポイント)連続10本」という課題の中で、学年の心はひとつになって……!

DEAR BOYS ACT II(24)

宿敵・湘南大相模を破り、インターハイ準々決勝に進出した瑞穂。今度の相手は全国屈指の強豪、決勝常連の秋田城北!!マッチアップ・ゾーンディフェンスで鉄壁の防御を固め、日下部兄弟の絶妙なコンビプレイで攻める秋田城北。さらに不気味な存在感を示す1年のセンター・穴水……。瑞穂は、藤原が強引にコースをこじあけ三浦の3ポイントへとつなぎ、チームプレイのクオリティを見せつける。一進一退の攻防、DFが勝負の鍵を握る!

DEAR BOYS ACT II(25)

インターハイ準々決勝、瑞穂対秋田城北戦クライマックス!!「勝つこと」にこだわる瑞穂、「勝ち方」にこだわる秋田城北……。試合はいよいよ後半戦、マッチアップゾーンディフェンスのみならず、1年・穴水のミドルシュートも加えてきた秋田城北に対し、瑞穂は温存していた三浦をコートに戻す!!一瞬の油断も許されない最終クォーター、勝負の明暗を分ける決定的瞬間が今!

DEAR BOYS ACT II(26)

命運をわけたのは三浦のロング3ポイントだった。瑞穂は秋田城北をくだしインターハイ準決勝に進出、いよいよあの、因縁の下條監督率いる成田中央と三度戦う日が……。無名の瑞穂がここまで勝ち上がったこと、哀川の出自や次の対戦校成田中央との因縁などがマスコミに採り上げられるが、当の瑞穂も成田中央も穏やかに目の前の事実と向かい合っていた。そして準決勝。まずは第1試合、天童寺対明和大日立の戦いが始まる。

DEAR BOYS ACT II(27)

インターハイはいよいよ準決勝!まずは第1試合、王者・天童寺(てんどうじ)に対し1年前のリベンジを胸に誓う明和(めいわ)大日立が激突!かつてと違い、チームワークで結城(ゆうき)のフックにつなげシュートに持っていく明和大日立。片や、司令塔沢登のリードにより、プレイの確実さと多様さで進撃を許さない天童寺。一方、サブアリーナでは、第2試合に備え瑞穂と成田中央が闘志を胸に秘めながら黙々とアップしていた……。

DEAR BOYS ACT II(28)

インターハイ準決勝第1試合。天童寺(てんどうじ)対明和(めいわ)大日立は第1クォーターを終えた。天童寺は高校ナンバーワンセンターの剣(つるぎ)の鉄壁の守りとシューティングガード本田の高速3ポイントシュートで瞬く間に点差が広がったまま第2クォーターに突入。チームの連帯を背に攻めに攻める明和大日立のエース結城希。が、王者天童寺はじわじわと挑戦者を飲み込み始める…。一方、第2試合を控えた瑞穂と成田中央は!?

DEAR BOYS ACT II(29)

インターハイ準決勝第1試合、天童寺(てんどうじ)対明和(めいわ)大日立。明和の健闘が天童寺の本気を引き出す。第3クォーター、天童寺は如月(きさらぎ)を下げ鎌倉を投入、本田と合わせ3P(スリーポイント)シューター2人で明和大日立の1-3-1(ワンスリーワン)ゾーンを崩す策に出た。信念を打ち砕かれるかのごとき圧倒的な天童寺の猛攻に、明和大日立の打った手は…!?

DEAR BOYS ACT II(30)

インターハイ準決勝第1試合、天童寺(てんどうじ)対明和大日立(めいわだいひたち)。天童寺の勝利は確定的となったゲーム終盤、せめて第4クォーターだけは勝ちにいく――と、最後の力を振り絞る明和大日立。終了のブザーが鳴り響く時、そこには……。そして、第2試合は瑞穂(みずほ)対成田中央(なりたちゅうおう)。宿命の再々戦、運命の扉が開かれる瞬間はもう間もなく――。