家族を失い、病に身体を蝕まれた“おとうさん”は、飼い犬ハッピーと共に、南へ……。それは残されたわずかな“生”を生き抜く旅でもあった……。ラストは、涙なしには読めません。
家賃8千5百円の四畳半で、新潟から漫画家を夢みてやってきた19歳の小林まこと青年が食中毒で死にかけていた。上京して1年、挫折寸前の小林青年の元に届いた朗報は、少年マガジン新人賞入選!半年前に応募した作品が賞金100万円獲得、即デビューとなった!いきなり開いた漫画界への扉、そして怒涛の週刊連載!瞬く間に新人ラッシュ時代の旗手となる。だが笑いに満ちた青春時代も、やがて終わりを告げ……。
美術大学を卒業したものの、超就職氷河期のせいで父親と同じ会社に就職することになったアキコ。そんな彼女の父親とは、会社で菓子パンをむさぼり、他人(主にアキコ)の話を聞かず、分かりづらい逆鱗をいくつも持つ、先の読めない男・林健一(はやしけんいち)50歳。彼の伝説とアキコの苦悩の日々は、まだ始まったばかり――。父親が普通!?じゃない!!この物語は、破天荒な父親を中心に娘がぐるんぐるん振り回されてしまう、愉快、痛快、限界コメディーです。
タイトルは知ってたけど、こんなにグッと掴まれるような話だったんですね。読後に見ると表紙の可愛らしさが際立ってつらい… こういう絆系の話は犬ならではのあるあるだけど、こんな悲しいラストは見たことがない。シンプルな分、おとうさんとハッピーの関係の濃さが見えてしまって悲しいんですよねぇ(泣)