あらすじ本好き令嬢のエリアーナは王太子であるクリストファー殿下の婚約者。ある日、エリアーナが「はじめての出産」という本を手にとっていたことで、関係者に衝撃が走る。エリアーナがその本を熟読する真の理由とは…。一段落したのもつかの間、クリストファー殿下の母であるアンリエッタ王妃に、次期王妃としての覚悟を持つことを語られるエリアーナだったが、様々な困難がおとずれて…。殿下との思いは一つになりつつも、環境は大きく変わっていく、激動の第7巻!
登場するは、キラキラな王子様と、ぼんやりとした本の虫のお姫様。 お姫様はぽやぽやしているのに、その知識量と本への愛は半端ない。 実は何度か読んだ覚えはあったけど、一巻の先まで読んだのは初めて。 どうして続きを読まなかったか、記憶にない。 お姫様は、身につけた知識の凄まじさに気づいていない、親兄弟も本の虫だから気づかない、でも知識で無双している。 めちゃくちゃな状況が起こっているのに、本を読みたい主人公にとって、それは蚊帳の外の話。軽く流されている。 主人公視点だと、波乱が起きてもポヤポヤして見える。 第一巻は、建前上の婚約者に真の恋人出現?!し、そんな状況が揺るがされる。 主人公視点だと、なかなか揺るがなかったけど、ちゃんと揺らいだ。 穏やかに本を読みたい一族が、読みたすぎてとても楽しい。