あらすじクリストファーとの成婚の儀に向けて、準備に勤しむエリアーナ。慌ただしい日々を送るなか、クリストファーがミゼラル公国の式典出席のため半月も国をあけることになる。寂しく思いながらも不在のクリストファーの名代として秋の狩猟祭に参加するエリアーナだったが、謎の人物が接近してきて――!? 殿下と離れ離れになったエリアーナに新たな事件が降りかかる第4巻!!
登場するは、キラキラな王子様と、ぼんやりとした本の虫のお姫様。 お姫様はぽやぽやしているのに、その知識量と本への愛は半端ない。 実は何度か読んだ覚えはあったけど、一巻の先まで読んだのは初めて。 どうして続きを読まなかったか、記憶にない。 お姫様は、身につけた知識の凄まじさに気づいていない、親兄弟も本の虫だから気づかない、でも知識で無双している。 めちゃくちゃな状況が起こっているのに、本を読みたい主人公にとって、それは蚊帳の外の話。軽く流されている。 主人公視点だと、波乱が起きてもポヤポヤして見える。 第一巻は、建前上の婚約者に真の恋人出現?!し、そんな状況が揺るがされる。 主人公視点だと、なかなか揺るがなかったけど、ちゃんと揺らいだ。 穏やかに本を読みたい一族が、読みたすぎてとても楽しい。