あらすじロマの人々が開く書物の市場でお忍びデート中、貴族の書物盗難事件に巻き込まれたエリアーナとクリストファー。調査を進めるうちに、自分の知らないクリストファーの過去があることに気づかされたエリアーナは不安に駆られる。クリストファーを避けてしまい別行動をとるエリアーナの耳に、事件の犯人が証拠隠滅のため本を焼く準備をしているとの情報が入ってきて――!?
登場するは、キラキラな王子様と、ぼんやりとした本の虫のお姫様。 お姫様はぽやぽやしているのに、その知識量と本への愛は半端ない。 実は何度か読んだ覚えはあったけど、一巻の先まで読んだのは初めて。 どうして続きを読まなかったか、記憶にない。 お姫様は、身につけた知識の凄まじさに気づいていない、親兄弟も本の虫だから気づかない、でも知識で無双している。 めちゃくちゃな状況が起こっているのに、本を読みたい主人公にとって、それは蚊帳の外の話。軽く流されている。 主人公視点だと、波乱が起きてもポヤポヤして見える。 第一巻は、建前上の婚約者に真の恋人出現?!し、そんな状況が揺るがされる。 主人公視点だと、なかなか揺るがなかったけど、ちゃんと揺らいだ。 穏やかに本を読みたい一族が、読みたすぎてとても楽しい。