あらすじ国内の派閥のバランスを解決するためには、マティルダを側室に挙げることが最善策だと気づいたエリアーナは、殿下の側室を受け容れることができるか思い悩んでいた。殿下を独占したい気持ちや、夜会や宮廷での出来事を殿下に話そうとするが機会を逃してしまう。そんな中、シャロンに呼び出され聖夜の祝宴での殿下のパートナー役を譲ってほしいと持ちかけられて――…!?本好き令嬢の勘違いラブファンタジー、8巻!
登場するは、キラキラな王子様と、ぼんやりとした本の虫のお姫様。 お姫様はぽやぽやしているのに、その知識量と本への愛は半端ない。 実は何度か読んだ覚えはあったけど、一巻の先まで読んだのは初めて。 どうして続きを読まなかったか、記憶にない。 お姫様は、身につけた知識の凄まじさに気づいていない、親兄弟も本の虫だから気づかない、でも知識で無双している。 めちゃくちゃな状況が起こっているのに、本を読みたい主人公にとって、それは蚊帳の外の話。軽く流されている。 主人公視点だと、波乱が起きてもポヤポヤして見える。 第一巻は、建前上の婚約者に真の恋人出現?!し、そんな状況が揺るがされる。 主人公視点だと、なかなか揺るがなかったけど、ちゃんと揺らいだ。 穏やかに本を読みたい一族が、読みたすぎてとても楽しい。