あらすじ

静かに流れる時。穏やかに見える日常の中、それぞれの葛藤は歪みをかたどっていく。己の進む道を迷うボブ。届かぬ想いに灼かれる亜夜、そして雅孝。覚悟を決め学園に戻った真夜。幽閉され黒龍へと変貌しつつある宗一郎。何故、戦うのか。何故、強くなりたいのか。何故、自分はここにいるのか…。答えを求め今、動き出す!!
天上天下 カラー版(1)

爆拳(ナックル・ボム)と言う名のケンカ屋、凪宗一郎とボブ牧原は、統道学園に入学する。学園で最強を名乗るため、二人は強敵に立ち向かう。学園での出会いは、二人の運命を戦場へと導いていく。

天上天下 カラー版(2)

柔剣部に入部したケンカ屋2人、宗一郎とボブ。棗家での強化合宿の中でその強さの片鱗を覗かせ、先輩部員達を驚愕させた。そして合宿最終日、ついに宿敵・執行部が動き出す。闘うことへのそれぞれの想いを胸に激闘が始まった!!

天上天下 カラー版(3)

柔剣部と執行部の決戦が繰り広げられる中、宗一郎やボブ達に、執行部最強メンバーが次々と襲いかかる!凄まじい戦いに決着をつけるべく、統道学園における力の象徴・執行部会長がついにその姿を現した……。

天上天下 カラー版(4)

柔剣部と執行部の戦いは執行部会長・高柳光臣の出現により終結をみた。だがそれをきっかけに、柔剣部部長・真夜の退学が確定し、部内に不穏な空気が流れ始める。それに呼応するように鳴り始めた今は亡き棗慎の愛刀が過去への扉を押し開く……。

天上天下 カラー版(5)

光臣と真夜の出逢い。彷徨い続ける慎。高柳家の不気味な謀略。漢・文七の大活躍。軋む流れの中に交錯する数々の想い。やがて訪れる悲劇の序章が静かに始まった…。

天上天下 カラー版(6)

真夜、光臣、高校1年の春。近づいた二人の距離に、楽しげな学園生活が訪れる。しかし、その笑顔の知らないところで、悲しみの歯車は回り始めていた。未だ謎に包まれた龍眼の力。そして、高柳道現師父の目的。計略によりぶつかる強大な力と力の狭間に、真夜、光臣、慎らは巻き込まれて行く…。そんな中、いよいよ天覧武会予備選が始まった!!

天上天下 カラー版(7)

「真の武」を覚醒させようという道現師父の計略により、天覧武会予備戦は血生臭い戦いが展開されていた。唯一の心の支えである妹・真夜は光臣に惹かれてゆき、孤独な戦いに疲れ果てた慎は、自分の運命を嘆き呪いながら狂気の淵へと堕ちていく。そして、慎VS光臣の壮絶な戦いが始まる……。

天上天下 カラー版(8)

曰く付きの刀“零毀”を手に逃げ出した亜夜を光臣と真夜が追う。「過ちを繰り返しはしない…」同じ思いを持ちながらも、見つめる先を違えた2人は、天覧武會予備戦で決着を付けることを約束する。過去を知った上で、共に戦うことを選んだ宗一郎とボブ。凶祓いの血を覚醒させるべく宗一郎は特別コーチと出逢う……。

天上天下 カラー版(9)

予備戦まで、残すところ1か月。十二宗家の元当主達による宗一郎の特訓が始まり、未知数の能力は確実なる成長を遂げていく。その宗一郎と亜夜の前に「F」を名乗る男・穹が現れる。「誰のために戦うのか?」そう問いかける穹と、その答えを探す宗一郎の激しい戦いが始まる。柔剣部VS執行部の戦いは新たな局面を迎えつつあった…。

天上天下 カラー版(10)

宗一郎・亜夜・暮井の3人は、棗家に訪れた厭魅家最後の生き残り、魍鬼を助けるために九州へと旅立つ。彼らを迎え討つはFが1人、颯家当主・又左。赤羽の分家にあたる厭魅の聖地にて壮絶なる戦いが火蓋を切る。戻る道を持たず、行く道を知らず、迷い傷つき、それでも人は、前へと進まなければならないのか……。運命に翻弄される若き獅子たちの孤独な戦いが、今始まる!!

天上天下 カラー版(11)

異能の力による戦が、厭魅の聖地を揺るがし、共振する赤羽の力は宗一郎を魔の覚醒へと導く……。――戦いの末、学園に戻って来たのは亜夜と暮井の2人だった。宗一郎が連れ去られた事を知り、九州へと発つ真夜、そして宗一郎を取り戻そうと集結するボブ達。運命に抗う術を求め、立ち上がる柔剣部の面々。辿り着く先に待ち受けるは光か闇か……!!

天上天下 カラー版(12)

学園に乗り込んできた圓円。「F」の一人である彼女の凶刃が振り抜かれる。苦戦を強いられるボブのもとに雅孝が駆けつけるが、「F」の包囲網は何重にも張りめぐらされていた!――傷を負うボブ、囚われた亜夜。バラバラになることを余儀なくされた柔剣部…。守るべきものを背負い、打ち砕くべき敵を見据え、雅孝の真の力が試される。握られた拳はこの危機を打破できるのか!?

天上天下 カラー版(13)

静かに流れる時。穏やかに見える日常の中、それぞれの葛藤は歪みをかたどっていく。己の進む道を迷うボブ。届かぬ想いに灼かれる亜夜、そして雅孝。覚悟を決め学園に戻った真夜。幽閉され黒龍へと変貌しつつある宗一郎。何故、戦うのか。何故、強くなりたいのか。何故、自分はここにいるのか…。答えを求め今、動き出す!!

天上天下 カラー版(14)

ついに宗魄の屋敷“かご目の聖域”へと足を踏み入れた宗一郎、光臣、真夜、円たち。行く手を阻むは、“真の魔人”炬鉄人。その戦いを買って出た真夜だが、それは勝ち目のない覚悟の戦だった。一方、真実を見つめ、未来を紡ぐべく、龍眼の能力で過去へと旅立った亜夜は赤羽の未来の為、我が身を犠牲にする真貴子を見る。過去、現在、未来……戦いは時と共に変遷していく。ただひとつ希望へと繋がる道と信じて!!

天上天下 カラー版(15)

刎ねられた宗魄の首…。しかし、全ては計画通りであった。物語は源流へと遡り、その宿命が明らかになる!!時は戦国。そこには大坂城に結界を張り巡らし、赤羽による支配を目論む、現在と変わらぬ宗魄の姿が!平和を願う十二宗家と袂を分かった宗魄、戦いの義はいずれにあるのか!?

天上天下 カラー版(16)

訪れた太平の世は、嵐の前触れにすぎなかったのか……。友の死を、仲間の犠牲を乗り越え辿り着いた場所に凪一葉が見たものとは!?最後の決戦に向け、今、時代の流れがひとつとなる。その流れは大きなうねりとなり、全ての欠片は統道学園予備選へと結実していく。運命を拳で切り開く者供の戦いに刮目せよ!天上天下、遂に佳境へ!!

天上天下 カラー版(17)

運命に立ち向かい、強さを求め続けた彼らの決戦の場「予備戦」が遂に始まった。執行部の思惑、高柳家の悲願、宗魄の復活……、予備戦に渦巻く陰謀と、仕掛けられた数々の罠。答えを求めるために己を傷つけ、己を知るために他人を傷つけもした。拳に込めた願いはただ一つ「勝利」のみ。運命を賭けて今、戦場に立つ!!

天上天下 カラー版(18)

宗魄の腹心・繭壷の君によって放たれた「蟲」。それを排除すべく亜夜は屍と戦うことに!異能の力も経験も、桁違いの十五代目・屍を前に、亜夜の勝機はあるのか!?そして、理想と死に邁進する光臣と文七の二年前から定められた邂逅。学園の頂上バトルが勃発する。嬉しいことも悲しいことも、全ては必然なのかもしれない。けれど、その必然に私たちは戦いを挑む。大切な人の幸せを願い、光あふれる未来を信じて!!

天上天下 カラー版(19)

共に歩んできたはずの光臣と文七の戦い。死ぬためではなく生きるために!怒りにも似た悲しみを込め、友への拳を振り上げる文七。兄の戦いを止めるべく、その場に駆けつけた雅孝の眼前に呈された光景とは…!?一方、異能者として目覚めつつある凪と、最強の赤羽・屍との激突の行方は…!?削られる鳳凰の血肉。轟音をあげ、廻る運命の歯車。戦は全てを飲み込み終末へと向かう。――運命を決めるのは神ではない!!

天上天下 カラー版(20)

光臣の「戦」を止めるため、兄の前に立ちはだかった雅孝。初めて対峙する弟に「私を殺すしか道はない」と言い放つ兄。誰よりも兄を想うからこそ、雅孝も退くことはできない…。一方、結界によって集められた赤き“気”をその身に纏い、父親・宗魄と壮絶な戦いを強いられる宗一郎。誰もが運命に抗うべく、力の限りを拳に懸ける。眠り続ける天照。覚醒する月読。再び生まれくる凄王。2千年の時を越え、血脈が沸騰する!!

天上天下 カラー版(21)

復活した凄王に立ち向かい、光臣は何を手に入れるのか。人をも超えた戦いを前に、雅孝は新たなる決意を胸にその拳を硬くする。そして天照である真夜の目覚め!!人は生きるために藻掻き苦しむ。その戦いの先にある希望を信じて……。人生という刹那を生き抜くために、今この戦場に立つ!

天上天下 カラー版(22)

膨大な気を取り入れ、多くの魔を孕み、その裡に父・宗魄を取り込んだ宗一郎が姿を消した。必ず戻ると約束を残して…。統道に入学した時に咲き誇っていた桜が、季節外れの花をつけた時、宗一郎と雅孝の約束の日が訪れる。迷い、惑い、悩み、まっすぐな道などないと判ってなお、進み続ける。振り返ればそこに、あの頃の僕らがいて、立ち止まれば今、隣に友がいる。だから、この拳に希望を握りしめ戦場へ向かう。天上天下最終巻、遂に完結。力強く打ち放たれる渾身の一撃を見よ!