今回の推薦人は漫画研究家で同志社大学教授・竹内オサム氏。いわく「ギャグと歴史の合体。こんな柔らかな歴史マンガは、かつて日本になかった!」波乱万丈の日本の歴史を描いた傑作コミック![内容紹介]桜田門外の変により薩摩藩の決起を期待した水戸藩脱藩浪士・関鉄之助だが、賛同する藩はなく全国を逃亡中だ。一方、米国の使節団を乗せたナイアガラ号が日本に到着。徳川幕府の冷たい仕打ちを受け帰途についた時、国内では超インフレにより幕府への怒りが攘夷の気分に拍車をかけていた。そして、横浜では村田蔵六とイネが再会し…いよいよ風雲急を告げてきた日本だが。[作者プロフィール]著者名:みなもと太郎◆1947年3月2日生まれ。京都府出身。1967年『別冊りぼん夏の号』掲載、「兄貴かんぱい」でデビュー。2001年より『コミック乱』にて『コミックトム』(潮出版刊)連載の「風雲児たち」の続編「風雲児たち幕末編」を連載中。第8回手塚治虫文化賞特別賞、第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞をともに受賞。[担当編集者より]今回は『コミック乱』での連載150話の突破を記念して行った著者インタビューを完全収録。さらに、『コミック乱』誌上に掲載した150話突破記念のコスプレ美女コンテストもカラーで収録とファンにとってはたまらない企画満載です。
井伊直弼(いいなおすけ)と言えば桜田門外の変で暗殺された悪名高い印象がある人物(だと思うんだけど)だが、その裏で実際はどう苦労してどう悩んでいたのか。 メディア受けするのはヒーロー的な人物ばかりで、その脇に出てくる人物たちはあまりフォーカスされていない。 幕末には坂本龍馬や勝海舟、西郷隆盛や新選組を始めとした華のあるスターたちがいっぱいいすぎて埋もれてしまうが、その影では多くのことが起きているわけで、それらですら学んでしまえるのがこのみなもと太郎先生の「風雲児たち 幕末編」であると。 イネは必要だったかというと必要なのである。