隔絶された地で、死の影と戦いながら懸命に生きる少年たちの愛と勇気!!明日なき人類の行く末を警告する、SFロマン!!
産業用ロボットが、ある日突然意識を持った!それは、少年さとると少女まりんの純粋な心が作り出した意識でもあった!父親から「うちの会社にロボットが入社する」と聞いたさとるは、興味津々。モンローと名付けられたロボットとさとるは出会うが!?
激しい嵐をさけるため、おろちが立ち寄ったお屋敷。そこには美しい姉妹がふたりきりで住んでいた。姉・エミ17歳、妹・ルミ16歳。だが奇妙なことに、ふたりとも18歳になることを異常なくらい恐れていた。身の毛もよだつような、恐ろしい血筋の家に秘められたナゾとは…?摩訶不思議な力を持ち、時を超えて存在する美少女・おろち。行く先々で哀しき運命を背負った人間と出会い、その翻弄されゆく人生を傍らから観察し続ける…。
もはや地上はビルと車で埋め尽くされ、地下都市に人工の自然環境を求めるようになった近未来の東京。クラスメートに占い代をカンパしてもらった女子中学生ヨッコは、ミッチとともに占い師のもとを訪れた。実は、ヨッコのおなかの中にはもうひとつの命が宿り始めていたのだ。ヨッコのおなかに手をかざした途端、占い師は口から恐ろしい形相をしたエクトプラズムを吐き出し…。地球が終焉を迎える近未来――バイオ鳥肉のササミ細胞から誕生した天才科学者・チキン・ジョージを中心に、地球が滅亡していく恐怖と人類の「勇気・正義・愛・生命力」を描いた楳図ワールドの集大成的作品。自然を無視し、無分別に進化発展を続ける我々現代人に警鐘を鳴らす!
恋した女性のあまりにも哀しい最期。女が死の直前に叫んだ言葉「イアラ」の意味を知るため、男は悠久の時を生き続ける…。楳図かずお、伝説の名作が文庫版で登場!(イアラ)▼第1章/さなめ▼第2章/しるし▼第3章/わび▼第4章/かげろう▼第5章/うつろい▼第6章/望郷(イアラ連作短編シリーズ)▼ねむり▼雪の夜の童話▼指●あらすじ/天平の世の昔、土麻呂(つちまろ)は奴婢の娘・小菜女(さなめ)と恋に落ちた。だが、大仏を建立するために土麻呂は都に狩り出されてしまう。男に逢いたい一心で、ぼろぼろになりながら都まで歩いてきた小菜女。力尽きて現場の前に倒れていた女を救ったのは、建立の指揮官・国中公麻呂だった(第1章)。 ●本巻の特徴/緊急出版決定! 恐怖マンガの巨匠・楳図かずおが描いた、あの伝説の名作が蘇る!! 世の平安のため、聖武天皇が行なった大事業“大仏建立”。だが、その陰には若い男女の尊くも哀しい悲劇の物語があった。“大仏のたましい”として、生きたまま胎内に溶かされる女。その記憶を胸に永遠の時を生きる運命を負った男。時空を超えたドラマの結末は…!
●あらすじ/幼い頃からその美貌でスター街道を歩み、永遠の聖美女と呼ばれる女優・若草いずみ。だが、人知れぬ彼女の素顔には、残酷な老いの痕がはっきりと広がっていた。美しさを失うことを異常なまでに恐れるいずみは、ある夜絶望から半狂乱となり、幼いころからの主治医であるひとりの男を自宅へ呼ぶ。そしてその夜から、“永遠の聖美女”は突然自分の子供を欲しがり始め…? ●本巻の特徴/楳図かずおデビュー50周年記念企画として刊行中の“UMEZZ PERFECTION!”第10弾は、神をも畏れぬ所業、母娘の“生”の交換を描いた、楳図かずお戦慄の大傑作「洗礼」! 初出時のカラー原画を多数収録した、これぞ究極版!!
ジャパニーズホラーの原点、楳図ホラーの究極版がここに登場!!友達とあまり遊ばず、ひとりでいることが好きな少年・等。ある日、ゴミ捨て場で頭の大きさくらいの木の切れ端を拾ってきた等は、そこから自分だけの「ロボット」を作り上げる。何本ものクギを打ち付けた歯、縫い跡の目立つ髪や眼など、はた目には不気味な人形に“モクメ”と名付けた等は、やがて「本当に動いたらなあ」と思うようになり、宇宙のエネルギーに念力をかけて願いごとを叶えようとするが…。少年期の儚さと怖さを描く傑作短編集、表題作「ねがい」ほか全7編!
週刊ビッグコミックスピリッツ誌上にて1986年から連載された、ホラーの巨匠の名をほしいままにする、楳図かずおが満を持して描く、ホラーコミックの決定版! 悪夢、不条理、スプラッター、人間のすべての恐怖の本質を抉り取り、すくい上げたエッセンスが凝縮され、提示される。連作短編の体裁をとった本作は、全4巻だった文庫版に対し、UMEZZ PERFECTION!では全2巻とし、戦慄の内容を息つく暇も無く一気に読み進めることができるジェットコースター・ショッキング・ホラーとしてリリースする。第1集では、錆びたハサミ、消えた消しゴム、女王蜘蛛の舌、の3編を収録。
みやこ高校の2年生・荒井エミ子は学校新聞の記者。ある日、友人の神無月京子と古本屋を訪れるが、京子は降霊術について書かれた本を手にすると、足早に帰ってしまう。それから数日後、京子たち神秘会のメンバーが降霊術を実行すると聞きつけたエミ子は、同じ新聞部員で憧れの人・夏彦とともにその様子を探りに行くが…。
ゲッゲッゲーッ!!ぼくちゃん、すなおでよい子の代表選手・沢田まことれ~す!!だが、世紀のアイドル・まことちゃんを待つのは、百たたきか逆さはりつけ!?全国に大ブームを呼んだエネルギッシュ・ギャグ!!
幸せに暮らしていた沼田家の姉妹を、突然の悲劇が襲った。姉が、手足が動かなくなる原因不明の病に倒れたのだ。献身的に看病する妹だったが、姉の奇怪な行動に不審を抱き、姉の正体は蛇で、自分を殺そうとしているのではと怯えはじめる――違和感がぬるりと忍び寄る「うろこの顔」ほか、映画化された「蛇娘と白髪魔」や「口が耳までさける時」の、蛇の恐怖譚3篇を収録。語り下ろし著者インタビューなど豪華巻末企画も必読!
「森の兄妹」と並ぶ、もう一つのデビュー作! 古代の異民族どうしの抗争と天変地異による人類の危機と再生を描く、終末SFの早すぎた傑作。解説の中野晴行氏いわく「代表作『イアラ』の原型がここにある!」※電子書籍版に『「別世界」「幽霊を呼ぶ少女」読本』(別冊インタビュー・解説・漫画)は収録されていません。
金持ちの家の少年・武夫に付きまとう不気味な男。顔が焼けただれたその男は、やがて帰宅中の武夫に声をかけ、父親に渡してほしいと言って細長い包みを差し出してきた。そして包みを渡された父親が開けてみると、それはなんと切り取られた右腕だった!屋根裏から、事の顛末を眺めていた猫目小僧は…!?妖怪からも人間からも忌み嫌われる猫又の少年“猫目小僧”が、様々な怪異と出会い、人々を恐怖に陥れる──1960~70年代に描かれた傑作が、単行本初編集ページも加えて完全復活!!
▼第1話/ねじれた空間▼第2話/愛の奇蹟▼第3話/雪の人▼第4話/烈願鬼▼第5話/洞▼第6話/きずな▼第7話/Smile●あらすじ/のどかな山里で暮らす若い夫婦。だがある日、夫は山で足を滑らせ、そのまま帰らぬ人に。しかし妻は、夫は必ず戻ってくると信じて一途に待ち続けた。何日も、何年も、ついにはその美しい髪が白く染まるまで…。辺りの風景もすっかり様変わりしたある日、山の万年雪の中から、凍りついた遺体が発見されて…!(第2話『愛の奇蹟』)●本巻の特徴/外に対しては温厚で気前の良い教授の男。だが家庭に戻れば…? 理由なき暴力に耐える妻を描いた作品(『ねじれた空間』)。ひとつだけ約束を守れば、どんな願いでもかなえるという「烈願鬼」。ある囚人の前に現れた烈願鬼は、この先「理江」という名の女に心を奪われなければ、お前をここから出してやろうと告げるが…(『烈願鬼・鉄輪』)。楳図怪奇浪漫の原点ともいえる貴重な作品の数々が、ついに文庫版で蘇る! あなたには、この恐怖の世界を覗く勇気がありますか……? 雪山で転落死した夫を待ち続け、何十年も夫の好物を食卓に並べ続ける妻。ある日ドアを叩く音が… 感動の7話を収録!
1966年のTV放映と同時に連載された楳図かずおの「ウルトラマン」! バルタン星人やメフィラス星人など、人気怪獣との激闘を連載時のカラーページ、各話扉と共に完全収録!
優しく、美しいお母さんが突然へび女になってしまったのか!? 少女の幸福は一転して暗黒に!! 恐怖が昼夜忍びよる…。【収録話】赤んぼう少女/ねがい/うばわれた心臓/蛇/絶食/蟲たちの家
ジャパニーズホラーの原点、楳図ホラーの究極版がここに登場!!ある日、不倫相手の羽奈子に、妻がいることを打ち明けた男。彼はさらに「妻は、今はもう人間ではない」と告白すると、いぶかる羽奈子を自宅へと連れて行く。その家はいつも真っ暗で、掃除もされていない室内はクモの巣だらけ。男が言うには、仕事が早く終わったある日、前もって知らせずに家へ帰ったところ、妻が男と密会していて、動転した彼女はクモに姿を変えてしまったというのだが…。男女の心に潜む「恐怖」を描く傑作短編集、表題作「蟲たちの家」ほか全7編!
原爆、子ども、銃後等のテーマ毎に戦争漫画を収載。手塚治虫、ちばてつや、赤塚不二夫、水木しげる等の巨匠から、『社長 島耕作』の弘兼憲史、『シティハンター』の北条司など第一線の作家、気鋭の若手まで内容も年代も幅広く収録。“こち亀”の秋本治の作品など出版社や掲載誌の枠を超えて収載した奇跡的なシリーズです。今こそ漫画で平和と戦争について考えてみませんか。 激戦地ラバウルで左腕を失った戦場体験のある唯一の現役漫画家・水木しげるが描く本物の戦場/出版社の枠を超え「こち亀」秋本治の作品を収録―― 【収録作品】 水木しげる『白い旗』 手塚治虫『大将軍 森へ行く』 楳図かずお『死者の行進』 古谷三敏『寄席芸人伝 噺家戦記 柳亭円治』(脚本協力・あべ善太) 松本零士『戦場交響曲』 比嘉慂『母について』 白土三平『戦争 その恐怖の記録』 秋本治『5人の軍隊』
2012年『14歳』の結末描きおろしから10年の時を経て、久々に筆を執ったのは本作! 作中のシーン2pを新たに描きおろした「ヘビおばさん<完全版>」を電子版のみで配信。カバーは角川ホラー文庫のデザイナーと同じく吉田ユニさんが担当。※2021/9/18に配信された『こわい本5 執念』(角川文庫)に収録された「ヘビおばさん」に、2ページの描きおろしを追加しました。
本書は、1962年に貸本漫画出版社から刊行された長編少女漫画で、発表当時、著者2年ぶりの長編でした。これまで未復刻のためうかがうことができなかった著者の貸本時代後期の作風の一端を知ることが出来る貴重な復刻となります。物語の主人公・ほのおは、父親が焼死した火事のときに生まれた少女で炎(赤い蝶)を異常に怖がる癖が嵩じて、火事につながる火の元を瞬時に察知する能力を身につけてしまいます。そんな彼女と級友である女子生徒、彼女らの憧れの存在である男性教師とのいきいきとした交流が楽しく描かれる一方、主人公の火への恐れが常軌を逸した展開を呼ぶことになります。少女漫画の可憐な意匠を残しつつ、少女の繊細な感性に基づいた心理サスペンスが展開する、斬新な超能力SFの傑作です。解説小冊子付。
1960年に貸本短編誌「虹」で発表された「おみっちゃんが今夜もやってくる」と「奇妙な手紙シリーズ」をまとめた作品集です。特に表題作は、その後の「へび少女」などで開花する楳図ホラーの出発点となった恐怖少女漫画の代表作で、後に「少女フレンド」で描き直され、多くの読者を獲得した名作です。
初出時の「たのしい五年生」連載の3回分はこれまで一度も収録されたことがない初復刻。また、4色カラー扉、2色カラーも雑誌サイズで初めて再現されます。初復刻となる希少な貸本短編集や、改変の変遷がわかる「読本」付き。
1960年に貸本誌『虹』『すみれ』に発表された、貴重な短編を初出時通りに忠実に再現。鮮明なオール2色でよみがえる「赤いハンカチ」ほか、「丘の上の少女」「滝」「4年目の奇蹟」、恐怖スリラーから幻想ファンタジーまで4編。
著者が、「ママがこわい」(『少女フレンド』)でデビューする直前の1965年に刊行された貸本単行本です。自ら「底抜けに明るく」描いたと記している通り、ホラーの楳図としては異色のコメディタッチの作品です。女が男に絶対服従の町で、女たちは「紅玉隊」、男たちは「白玉隊」を結成し、ついに激突の火蓋が切られるが、恋仲の高校生ぺアの思わぬ行動で事件は意外な結末へ…。完成された絵柄とスピーディーな展開で、からっと明るい明朗青春ユーモア物語となっています。のちの「アゲイン」「まことちゃん」へとつながる、楳図コメディ・ギャグのルーツといえる実験的作品で、楳図ワールドを知る上で貴重な復刻といえます。解説小冊子付。