▼第1話/ビチグソビデオ▼第2話/温泉旅館▼第3話/まことちゃんのデンワだよ▼第4話/キョンシーあっちむけピョン▼第5話/大笑いビーチ▼第6話/カレーでヒ~~~▼第7話/美香ねいちんの予定日記▼第8話/まことのせんどうさん▼第9話/ぼくちゃんの預金通帳▼第10話/花子先生のナゾ▼第11話/イボイボうつれ▼第12話/フシギの人(前編)▼第13話/フシギの人(後編)▼第14話/恐怖の水せんトイレ▼第15話/ママリンの同窓会▼私のUMEZZ体験(祖父江慎) ●あらすじ/沢田家で「グランプリ大賞をとった人が、その年の主人公に選ばれる」というホームビデオコンテストを開催することになり、家族順番でカメラを回して撮影していくことに。ようやく最後に自分の番がきたものの、何を撮ればいいのか分からないまことは、公園にあったビチグソに狙いを定めるが…(第1話)。●本巻の特徴/’70年代に一世風靡した伝説的ギャグの続編にして、1988年から「少年サンデー」で連載された“平成版”まことちゃんが、21世紀に堂々復活! 聖秀幼稚園うめ組・沢田まことが繰り出す超絶ギャグの数々に、ビチグソ級の衝撃必至!! グワシッ!!
1960年に貸本誌『虹』『すみれ』に発表された、貴重な短編を初出時通りに忠実に再現。鮮明なオール2色でよみがえる「赤いハンカチ」ほか、「丘の上の少女」「滝」「4年目の奇蹟」、恐怖スリラーから幻想ファンタジーまで4編。
著者が貸本恐怖マンガの第一人者として活躍中だった1960年、学年誌「たのしい五年生」「たのしい六年生」に連載した、雑誌連載作で、連載ならではの仕掛けやアイデアが盛り込まれたことでこの時期を代表する長編。当時としては異例ともいえる、貸本出版社から装いをかえて4度も刊行されたことも、当時のこの作品の人気ぶりを物語る。今回は、初出の雑誌を原本とし、カラーページも再現した完全復刻版。物語の主人公は小学6年生にして一家を背負い奉公に出た久美子。主人公が人形をめぐるさまざまな事件に巻き込まれる怪異譚。初出時の「たのしい五年生」連載の3回分はこれまで一度も収録されたことがない貴重な初復刻。また、4色カラー扉、2色カラーページも初めて再現。※電子書籍版に別冊『人形少女研究』は収録されていません。
中学2年生だった楳図かずおと京都在住の少女マンガ家・水谷武子との共作で、楳図にとってはデビュー作となる単行本。前半と後半を楳図が、中盤を水谷が描いている。楳図と水谷は、「改漫クラブ」というマンガサークルのメンバーで、楳図から共作を依頼したものである。原作はグリム童話の『ヘンゼルとグレーテル』だが、のちのホラーの巨匠・楳図を思い起こさせる翻案が随所に見られる。また、背景の細かな描写など、早熟な天才の並外れた画力には驚かされる。※電子書籍版に『「森の兄妹」「底のない町」読本』は収録されていません。
1959年に刊行された単行本の復刻です。平家の落人伝説を舞台に、人里離れた深山の集落に隠された謎と恐怖が交錯する幻想奇譚。劇画調の手法をとりいれ、岬探偵の冒険と伝説をミステリアスに描いた著者の初期代表作。※電子書籍版に『「呪われた村」読本』(別冊解説・インタビュー)は収録されていません。
少年探偵・岬一郎が活躍する楳図マンガの初期人気シリーズを復刻。稀少の貸本雑誌に掲載された短編作品群をほぼ半世紀ぶりにパーフェクトに再現したファン垂涎の凝縮された怪奇ホラーの傑作選。※電子書籍版に『「少年探偵・岬一郎短編集」読本』(巻末解説)は収録されていません。
画業50周年記念出版の第二弾。この作品はデビューの翌年に描かれたもので、「正・続」二巻にわたる初の長編。怪奇ホラーの素材が随所にちりばめられていて、その後の作品群へと導く記念碑的傑作。※電子書籍版に『「姿なき招待」「続姿なき招待」読本』は収録されていません。
1956年、デビュー間もない楳図かずおが大阪の出版社、三島書房から描き下ろし単行本として発表したミステリー作品。少年探偵・岬一郎が活躍する一連の貸本シリーズの第一作である。ハードボイルド劇画全盛期にあって早くも怪奇趣味が横溢する内容になっており、その後の作者の作品の萌芽を見ることができる。雨の降り続く町にふらりと現れた岬一郎は、町の主と呼ばれる奇妙な老人に出会う。老人は一郎が持っていた写真をいつの間にか取り出していた。そこにはクモのようなものが写っていた……。※電子書籍版に『「森の兄妹」「底のない町」読本』は収録されていません。
著者が雑誌デビュー直前の1965年に刊行された貸本単行本で、自ら「底抜けに明るく」と謳う通りのコメディタッチの長編作。のちの『アゲイン』『まことちゃん』へとつながる楳図コメディ・ギャグのルーツといえます。※電子書籍版に『「城跡にひそかに集まれ!!」読本』(巻末解説)は収録されていません。
著者が21歳のとき描いた初の少女マンガにして、記念すべき少女ホラー第1作!四谷怪談と子供のころ両親から聞いた民話をヒントに、その後の楳図ホラーの出発点となった記念碑作。得意の「髪がズルッ」が早くも登場!※『「別世界」「幽霊を呼ぶ少女」読本』(別冊インタビュー・解説・漫画)は収録されていません。
「森の兄妹」と並ぶ、もう一つのデビュー作!古代の異民族どうしの抗争と天変地異による人類の危機と再生を描く、終末SFの早すぎた傑作。解説の中野晴行氏いわく「代表作『イアラ』の原型がここにある!」※電子書籍版に『「別世界」「幽霊を呼ぶ少女」読本』(別冊インタビュー・解説・漫画)は収録されていません。
古代アトランティス大陸の伝説を背景に、少年の記憶が時空を越えて転生する、先駆的なSF大作。デビュー作「別世界」と後の名作「イアラ」をつなぐ、雑誌デビュー直前の作者の転機ともなった名作を完全復刻!※電子書籍版に『「恐怖の地震男」読本』(特別付録解説)は収録されていません。
「タイムパラドックス」を時代に先駆けて少女漫画に取り入れた、1964年の野心作。怪談「雪女」のモチーフを借りながら、そこに時空をこえる不滅の愛を織り込んで描かれた、幻のSF少女漫画!※電子書籍版に『「雪の花」読本』(別冊付録解説)は収録されていません。
半世紀近く前に描かれた、四谷怪談を現代に甦らせる異色のスリラー作品。心理的な恐怖表現の頂点をめざした劇画タッチの長編で、これまで知られていなかった著者の新たな一面を明らかにする傑作を初めて完全復刻。※電子書籍版に『「灰色の中の影像」読本』(別冊解説)は収録されていません。
バレエの名作「赤い靴」を劇中劇として下敷にした物語。靴に取りついた幽霊に導かれ、主人公の少女が踊りながら死の淵に誘われるという幻想的な作品。また、バレリーナを夢みて死んだ少女の儚い思いが生みだす恐怖譚でもある。掲載雑誌を元に半世紀ぶりに完全復刻した、楳図ホラーの隠れた傑作!※電子書籍版に『「まぼろし少女」読本』は収録されていません。
楳図作品初の記念すべき傑作少女漫画。浦島伝説を背景に、母と娘の絆を華麗なバレエを通して描いた幻想ロマンで、貸本単行本として刊行された正・続2巻の長編を、デビュー50周年記念として半世紀ぶりに完全復刻!※電子書籍版に「『花びらの幻想』読本」(別冊インタビュー・解説)は収録されていません。
赤い蝶(炎)を瞬時に察知してしまう、不思議な能力をもった少女がたどる驚くべき怪異を描いた実験的作品。これまでの怪奇物と一線を画す、繊細な心理描写が冴え渡った、楳図ホラーの隠れた傑作!※電子書籍版に『「赤い蝶の少女」読本』(別冊解説・インタビュー)は収録されていません。
恐怖マンガの開拓者が20代に描いた知られざる幻想の世界。「へび少女」へと発展する幻想怪異譚の稀少作を初集成。収録作品「ハナ狐」「山の細道栗子の手紙」「月見草の少女」「古き大木を愛す」「深山ざくら」「目なし地蔵」「狐がくれた木のはっぱ」。※電子書籍版に『「ハナ狐」読本』(巻末解説)は収録されていません。
半世紀近く前に描かれた、四谷怪談を現代に甦らせた異色のスリラー作品。心理的な恐怖表現の頂点をめざした劇画タッチの長編で、これまで知られていなかった著者の新たな一面を明らかにする傑作を初めて完全復刻。※電子書籍版に『「宿り花」読本』(別冊付録インタビュー)は収録されていません。
少女が道で拾った人形は、3つの願いをかなえてくれる不思議な力を持った「ロマンスの神様」だった。少女は意中の転校生への恋に悩んでいたが、家に下宿していた年上女性の恋煩いの深刻さを知り、最後の願いをどうするか思い悩む。意外な結論へと導く、青春ラブコメの傑作で、ギャグの楳図の原点といえる。※電子書籍版に『「ロマンスの神様」読本』(別冊解説)は収録されていません。
著者の貸本時代、1962年から63年にかけて、「虹」38・39・40・41・44・46集(金園社)に連載された『狐つき少女』を原本から初集成。貸本時代の著者が得意としたふるさと・奈良の自然にはぐくまれた民話調の奇譚。人気を博した「やまびこ姉妹」はシリーズ化され、佐藤プロ「花」では名作『へびおばさん』を産むが、その前触れとなった重要作。カラーもふんだんに再現。※電子書籍版に『「山びこ姉妹」読本』(巻末解説・インタビュー)は収録されていません。
1964年に貸本短編誌に7回連載された長編少女スリラーで、のちに雑誌にリメークされ、大ヒットをよんだ著者の初期代表作をオリジナルバージョンで初めて復刻。これまでのリメーク版にはなかった扉や4色カラーもふんだんに収録した完全版。「かんな」と「さつき」名姉妹コンビが奈良の山深い里山を舞台に繰り広げる民話調の恐怖譚で「山びこ」シリーズの第二弾です。ある日、おかねが渕で巨大なうわばみの姿となった女性に姉妹が遭遇するが、その女性は友人の少女の家に新しく迎えた継母だった…。週刊少女漫画誌デビュー直前の作者が放った、その後の少女ホラーブームを巻き起こす傑作をオリジナルで!※電子書籍版に「『へびおばさん』読本」(巻末インタビュー・解説)は収録されていません。
貸本出版社から1963年に刊行された単行本の完全復刻。著者自身が「残酷表現を極めた」といういわく付きの作品で、凄まじい描写がこれでもかと展開されている。物語は、猫嫌いの城主の一子・秀信が猫そっくりに生まれたことから始り、心が醜くゆがんで成長し、残虐な仕打を繰り返してゆく。この作品で著者は、人の心に潜む残酷さ、非情を描いたといわれている。※電子書籍版に『「猫面」読本』は収録されていません。
1966年に刊行された単行本の復刻の前編。クモをテーマにした少女ホラーで、「少女フレンド」に16回に渡って連載された著者の代表作の一つ。カラーページも含めての完全復刻。※電子書籍版に「『紅グモ(前編)』読本」(別冊解説・インタビュー)は収録されていません。