リサと人魚【単行本】

可愛い&お洒落! 女子2人のグラフィック・ノベル風同居漫画!

リサと人魚【単行本】
天沢聖司
天沢聖司
1年以上前

いやえっ!? め、めっちゃ良〜―〜〜!!! 良良良…!!! 新刊ページで見つけて、表紙の色使いとデザインが最高(しかも単話売りでセール中)だったのでジャケ買いした作品。超大正解でした。 ページ開いてびっくりしたのが、塗りの色が枠外まで含めてピンク系で統一されていること…! もちろん日本でもフルカラーの作品は縦スクロールでも普通の漫画でもあるけど、こういう「MANGAの形式で塗りがアーティスティックな作品」ってかなり珍しいと思う。ティリー・ウォルデンのスピンとかグラフィック・ノベルに多い感じ。 そして絵と同じくらいお話も素敵…!! 女子大生と人魚が(なぜだかはわかんないけど)同居していて楽しく毎日を過ごしている。おんなじ本を読んで泣いたり、飽きたカレーはお家にテントを張って気分をアゲて食べたり、人魚が喜ぶ顔が見たくてショートケーキを買って帰ったり。 2人がお互いのことが好きで、ニコニコ楽しそうに過ごしているところを見ているだけで癒やされます。 これ単行本出たら絶対紙で買います…!! https://ebookjapan.yahoo.co.jp/stories/103406/

へんなものみっけ!

博物館の裏側は研究者たちの戦場だった!

へんなものみっけ!
名無し
1年以上前

町民もほとんど利用しない博物館の仕事を描いたマンガ。 主人公は無駄なものをどんどん省きたい性分の役所勤務の男、薄井透。出向先の博物館に向かう道中、カモシカを背負った女に引きとめられて、そのまま解剖の手伝いをさせられてしまう…という感じで始まる。 博物館は自然科学分野の研究室があり、動植物の採集や保護、依頼があれば警察から「この植物の生息地を教えてくれ!」って依頼を受けたりするらしい。こんな感じで実は自然科学の研究者たちの研究拠点としての博物館の仕事を描いたマンガ。全然知らなかった。 主人公の薄井は、主に鳥類研究者のキヨスさんに連れられていろんな動物と触れ合ったりしているうちにどんどん博物館の仕事が楽しくなっていっている。博物館はわりと本当に暇していると思っていたので、裏側を知れて面白い。就職したいくらい。ナショナルジオグラフィックとか好きな人はハマるかも。

フェルマーの料理

お前の数学的思考は料理のためにある!

フェルマーの料理
hysysk
hysysk
1年以上前

数学で挫折した主人公が料理に目覚め、数学的思考を活かしてめちゃくちゃ理屈っぽい料理を作る。少年マンガらしく逆境に立ち向かう展開が熱くて面白いけど「はじめアルゴリズム」とか「数字であそぼ。」で数学マンガの要求レベルは上がってるので、そこだけもうちょっと頑張って欲しい。

キミニ恋シナイ

ドロドロした恋愛の短編集

キミニ恋シナイ
名無し
1年以上前

どの短編もドロドロしてます。不倫、二股、好きな人が友達の彼氏だった、女子小学生と教育実習生のキス…。フレーズだけ羅列するとかなり重いですが、恋愛はキラキラとドロドロの感情が二つでワンセットだと思いますので、感情移入しちゃうポイントもあります。幸せになれないって分かってるけどダメな方にいっちゃう時もありますよね。読む人によって共感レベルは全然違うと思います。 個人的に「フロウライト」がすごいと思いました。読者モデルをするくらい可愛いのに、自分の容姿は上の中だと言い切るような女の子が主人公。自意識過剰でプライドも高いし、何でも計算でやってるような子なんだけど、実はコンプレックスがある。勝手に好意を持たれてると思ってた男の子と中の下とバカにしてた友達が付き合っていて、SNSで自分に対してマウント取ってることが発覚し、復讐として隠れていじめをするようになる…という話。とくに卒業文集のくだりが好きでした。

獅子上司

こんな連載が始まっていたのかw

獅子上司
名無し
1年以上前

タイトルそのままです。上司がライオン。ただ言動は大きいただの猫っぽいです。作者って「マンガに、編集って必要ですか?」の方ですよね。振り幅凄いな。 上司が百獣の王でたいへーん!というものではなく、日常に居るな、ライオンが。という感覚ですね。言葉も通じるので大丈夫です。 いつか猫村さんみたいに有名になってドラマ化とかしたら面白そう。

ソレミテ~それでも霊が見てみたい~

霊が見えないという幸・不幸と、笑い・恐怖。

ソレミテ~それでも霊が見てみたい~
名無し
1年以上前

オカルト大好きだが霊を見た事が無い漫画家二人(♂)と 編集者二人(♀)と、その他のゲスト参加の人達が 「それでも霊が見てみたい!」 「霊が見れたら連載終了で!」 と有名心霊スポットを実際に訪れる実録体験レポート漫画。 実際に、かなり怖そうな場所に体を張って突撃しています。 この手の実録体験レポなどだと良くあるのが、 ワイドショーみたいにヤラセをするとか、 針小棒大に話を膨らませるとか、 少年マガジンのMMRみたいに牽強付会に こじつけをしまくって壮大なストーリーを毎回演出するとか。 ソレミテは、そういうことはしていません。 ソレミテは、かなり真面目で嘘をつかない漫画のようです。 その結果として、恐怖体験レポというよりは とても面白い実録コメディになっています(笑)。 一話のなかに恐怖体験が一つも無かったりします。 というか 「このままだと霊を見るまえに連載終了になってしまう」 という恐怖を登場人物が味わうことになったりしています。 それらを読んでいる自分の感想としては 「あ~アフタヌーン・ショーとかの製作スタッフって、  こういう現実に耐え切れなくてヤラセをやっちゃったのかな」 とシミジミ思ったりしました。 そういう意味で、メチャクチャ面白い漫画でした(笑) 霊的な存在には面白半分な気持ちで触れてはいけないはずで、 そういう面からの評価をすれば、この手の心霊レポ漫画って 不謹慎すぎる内容になりがちだと思うのですが、 ソレミテは取り組み方はとても真面目です。 ・犯罪行為をしない  (立入禁止区域への侵入等) ・地元住民とトラブルをおこさない ・常軌を逸した行動をしない  (霊を出すために墓石を蹴る等) というルールを課しています。 とはいえ数回の連載を終えて全く霊と出会えなかったので ギリギリのラインで霊を挑発する行動に出たりしましたが、 それすらも結果的には霊的存在に対する不謹慎な行動ではなく むしろ有名俳優の某M氏に対して謝れ、と言いたくなるような 秀逸なギャグになっていたりします。 (しかもそのギャグは漫画のために狙ってやったのではなく、  本当に天然行動で生まれたマジネタみたいだった) まさに恐怖と笑いは紙一重、というコメディの一面を リアルに産み出してレポートにしています。 私自身も怖い話は好きだけれど霊感ゼロで、 霊をみたことがありません。 けれども、祟られたり憑りつかれるとか絶対にイヤなので、 こういう行動はマネ出来ませんね。 そういう意味では、それをやって漫画にしてくれた 小野寺先生、石黒先生には感謝です。 しかしここまでの結果?になると、むしろ 「つまり霊魂とか実際にはいないってことだよね」 というオカルト否定論に繋がりそうで、 オカルト好きには逆風を浴びせる漫画といえるかも しれませんが、これは恐らく両先生が 私以上に霊感ゼロだからなんだろうな~ それじゃしょうがないよな~と、あくまでもこれは 両先生の霊感の無さによるものだと思うことにしました。 自分よりも霊感が無い人もいるみたいで少し嬉しく感じました。 あと第二巻の第十二夜話に、 霊能者が語る霊感の鍛え方が書いてありましたが、 これだけはマジに怖かったです。 マンガ内でもコメントとして書いてありますが、 勇気のある方はお試しアレ。自己責任で。

天災狩り(読切)

超大迫力の化け物退治物語!!

天災狩り(読切)
たか
たか
1年以上前

荒井俊太郎先生は、前に3(スリー)が載ってたときにチラッとだけ読んであんまりピンと来なかったんだけど、今回の読切は個人的にメッチャグッときた…!! とてつもなく巨大な化け物…天災に等しいそれらを、村の人々は「化蟹様」や「大蛇様」と呼んでいた。 化蟹を倒して村にやってきた浪人・天酒郎は、「週刊 村の春」を描いている画家・木花先生が大蛇に生贄として捧げられることを知り、大蛇を倒すことを決意する…というのが前編のあらすじ。 格好いい化け物の絵と一緒に、「化蟹様には握り拳(グー)を出してはいけない」という設定が登場したところで、「あ、好き」となった。 巨大な怪物たちの作画は迫力がすごいわ、ギャグ面白いわでメチャクチャおもしろくて、最後に「え〜ここで終わり!?」となったほど。 来週の後編も楽しみにしています!! https://www.akitashoten.co.jp/w-champion/2020/35

Magic Paradise ダニー・エルフマン・シリーズ

ミキストリのスピンオフだったんだな

Magic Paradise ダニー・エルフマン・シリーズ
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

ミキストリのダニー・エルフマンはまだ駆け出しの小説家という扱いだったが、これは小説家として大成したダニーが過去の自分の出来事を回想していく形で物語が進む。ミキストリに比べてアクションはなく、ホラー/オカルト/怪奇話は要素の方が強い 全1巻で後半になればなるほど面白くなりいい感じの最終回で終わるので個人的には好き。ただ夜寝るまえに読むには重いかな

ほしのこぐま ~もふもふといっしょに暮らしてみました~

ぬいぐるみが「動く」のを夢見た人へ

ほしのこぐま ~もふもふといっしょに暮らしてみました~
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

女子高生の大熊みちるは、夜道でこぐま座の強烈な発光現象に遭遇する。気がつくと、目の前には……こぐま? 白くてモフモフで星模様のある、熊みたいな不思議な動物との、楽しい日々が始まる! ●●●●● モフモフで、愛嬌があって、雑食で食いしん坊で、ちょっといたずら坊主……しかし何をしてもファインプレー連発!出会う人みんなを虜にして、確実に癒してしまう、ペットとしてはパーフェクトな奴。言葉は交わせないが意思疎通は出来て、気持ちを察して慰めてくれたりも……。 こんな子……飼いたいに決まってる! ご都合主義といえばそうなのですが、それの何が悪い!実際のペットを飼うのは大変だと二の足を踏みつつ、本当は側にいてくれる伴侶が欲しいと思う人は大勢いるのだから、そういう人にこの作品と出会って欲しいと、切に願うのです。 日々に疲れている方、ぬいぐるみが動かないかなぁと夢見た事のある方、あらいぐまラスカル等の「ハウス名作劇場」が好きだった方など、まずは深く考えずに試し読みしてみて下さい。 (ちなみに私は『母を訪ねて三千里』に出てくる白いお猿さんの夢を、3回くらい見たことがあります。微妙に意思疎通できるっていうのが、癒しポイント高いんですよね……)

春川さんは今日も飢えている

いっぱい食べる君が好き

春川さんは今日も飢えている
野愛
野愛
1年以上前

美味しそうにご飯を食べるひとは老若男女問わず素敵ですよね。見ていて幸せな気持ちになるし、お腹空いちゃいますよね。 春川さんはめちゃくちゃかわいいしめちゃくちゃ飯を食べます。それはそれは美味しそうにステーキ6枚食べたりカレーライスとおでんとうどん食べたりホールケーキ重ねて食べたりします。 実際に目の前でやられたら「かわいい」より「すげえ…!!」ってなっちゃいそうですが、それでもやっぱり春川さんはかわいいです。 唯一無二のグルメを追い求めるでもなく、食事シーンを大袈裟にしたりエロくしたりすることもなく、ただただ春川さんが美味しくたくさん食べるところが素晴らしいです。 芹沢さんと弟さんのひたすら善人なところも好きですね。悪い奴とまずい飯が出てこない、美味しいご飯を美味しくたくさん食べる平和な漫画です!! 巨乳の天然女子、大食いキャラになりがち。 グルメ漫画あるあるかもしれない。

プリンス・ボンバーにくびったけ

V系カリスマの休暇

プリンス・ボンバーにくびったけ
名無し
1年以上前

プリンセス・ボンバーに狂い咲きの続編。サディスティックスの活動を休止して1年した頃のお話。 「プリンセス・ボンバーに狂い咲き」では、父娘だけど恋人という紫織と李奈の関係にとまどったけど、実際のところ2人はただ「恋人のように仲が良い」だけでちゃんと冷静。 この続編のプリンス・ボンバーにくびったけでは、 「紫織ちゃんに好きな人が出来たら結婚していい」 「李奈に好きな男ができたら親子だと公表する」 …などと、それぞれがお互いに恋人が出来る可能性について話している。 この「恋人」と言いつつ結局のところ2人はメチャクチャ仲のいい親子止まりなのがちょっとスッキリしなかった。 まあ人間の関係なんて完璧に白黒ハッキリつけられるものでもないし、つける必要もないんだけど…漫画としてはきっちり描いてほしかった気もする。 それにしても、この漫画は同衾するシーンがやたら多くてすごく印象に残った。父娘・同性の知り合い・兄弟…布団の中でおしゃべりしまくりでみんな仲良いな。 真理のデビューも決まったことだし続きがあるならぜひ読みたい…! 2人がどうなるのか結末を見届けたいです。

鋼鯨‐ザ・タンカー‐

一体このマンガはなんだったのか?

鋼鯨‐ザ・タンカー‐
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

これが掲載された雑誌「コミックギガ」で読んでいたが、電子書籍になったので久しぶり読んだけどほとんど内容を忘れていたな。 新人航海士がタンカーに乗ってアラブ方向にいくのだが、そのタンカーには二つの派閥があり派閥どうしの勝負がタンカー上で野球するということ、その野球もタンカーの上だと風が強いので鉄球を投げるとかむちゃくちゃな感じで、最終的に野球の試合になる前に、船の進行先で突如戦争が始まったり、噴火で困っている人たちを助けたりしていて、さあ野球の試合が始まるぞと思ったら終わった。 コミックギガについてはこの記事がまとまっています。 http://www.webdice.jp/dice/detail/1878/

ざつ旅-That’s Journey-

旅行行きたい欲が

ざつ旅-That’s Journey-
Pom
Pom
1年以上前

旅、いいなぁ! 計画性なく、その場について色々楽しむ見つける旅行はトラブルでさえも良い思い出になるからいいですよね〜 個人的にもひとり旅は何回かしたので、分かる!と頷ける所あり、旅すると今あるものに感謝できたり、悩んでたことが小さく見えたり、また頑張ろう!と意欲が湧いたり、、非日常を味わうからこそのいつもと違う感覚。 主人公鈴ヶ森チカがハマってしまうのもわかります。 旅行行きたい欲を刺激されます。笑

自転車屋さんの高橋くん

自転車屋さんいいな…

自転車屋さんの高橋くん
名無し
1年以上前

自転車屋は輩ってイメージないですがバイクと自転車両方扱ってるとこはたしかにコワモテそうなお兄さんいる気しますね…。 自転車屋の怖いお兄さんとふわふわ系ドジ女子最高すぎて即二巻まで読みました!! 一番すきなシーンはチャリでパンくわえて落ちたとこを拾おうとするシーンですね!! 雰囲気も話も気に入りましたので是非読んでみてほしい…!

詩歌川百景

今度の舞台は山形の温泉街

詩歌川百景
地蔵
1年以上前

海街diaryの完結から一年、新連載待ってました。嬉しい… 主人公は山形の温泉街にある旅館「あづまや」で働く青年、和樹。 海街diaryのすずの義弟ですね。 その他「あづまや」大女将の孫娘の妙、幼馴染の類と剛、和樹の弟(父違い)の守。それぞれの親族や温泉街の人々の新しい物語が読める喜び! ヒロインの妙が、どこか影があるけど麗しく頭の良いイマドキ女子高生。すべてを持っていないか…? もしかしたらどこかで海街diaryのキャラも見れるかもと期待しています。

家政夫のナギサさん【描き下ろしおまけ付き特装版】

ナギサさん我が家にも…

家政夫のナギサさん【描き下ろしおまけ付き特装版】
野愛
野愛
1年以上前

ナギサさん我が家にも来てくれ!!と思うこと間違いなし。 料理に掃除になんでもできて、辛いときはそっと寄り添ってくれるなんて最高すぎる。結婚してほしい。 女だからって男に負けないとか、男だけどお母さんになりたいとか性別に囚われないようにと思うことで逆に囚われてしまうところを否定しないでいてくれる優しい漫画です。 お仕事でも家事でもなんでもがんばってる人はみんな偉い。

エリートヤンキー三郎

久しぶりに全部読んだぞ

エリートヤンキー三郎
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

連載中に読んでたけど最近見かけてまた読みたくなったので全部読んだ。 今読むと昔と感想が違い、大河内三郎の話よりも兄の大河内一郎、二郎や準主人公とも言える河井星矢や三郎軍団の親衛隊隊長の石井武、電撃を食らったショックで途中から「オウヨ」しか喋れなくなった福士、後輩の最初はイケイケだったが後半から全く活躍しない後藤田、頭のおかしい奴らしかいない学校で比較的まともな思考を持っているせいで苦労する萩原、ウルフ前田などの主人公ではない奴らの方が面白い 特に河井星矢と石井武に関しては昔と印象が逆で昔は河井星矢がタチ悪いなと思ってたけどどう考えても石井武の方がタチが悪い。河井星矢は自分の利益の為に大河内三郎を生贄にすることが多いが、石井武はどんどん悪い方向に加速させていく。まさに「予想の斜め上」をやるのでどんどんおかしい方向にいくことになる。 このマンガのすごいのはだいたい長期のギャグマンガだとたまにハートフルな話があったりするのだが、全くそんなことはなく最初から最後までヤンキーギャグマンガを追求していた。

DAN DOH(ダンドー)!! 〔新装版〕

心にいつもニコボール

DAN DOH(ダンドー)!! 〔新装版〕
ひさぴよ
ひさぴよ
1年以上前

90年代の少年サンデーで連載していたゴルフ漫画。小さな少年・青葉弾道(通称ダンドー)がド素人の状態からゴルフを始めて成長していく物語です。ゴルフにそれほど詳しくなくても楽しめる作品です。 子供の頃に読んだ時は気付きませんでしたが、原作は風の大地の坂田信弘先生だったんですよね。今にして読むと坂田ゴルフ塾の教えが随所に散りばめられているのが分かります。 ダンドーという主人公は、ある意味、坂田先生の理想の少年像ともいうべき存在かもしれません。 誰よりも他人への思いやりがあり、健気なまでに努力家で、窮地に陥っても絶対に諦めず笑顔を絶やさない。その象徴として、ボールに笑顔を書いた「ニコボール」という存在があります。 試合では対戦相手の嫌がらせを受けたりして、毎度ピンチに陥るんですけど笑、このニコボールに思いを乗せたスマイルショット(ウルトラスーパーショット)を繰り出すのです。 たとえ非現実的なショットであっても、ニコボールという特別な想いの力で納得させてくれるのが最高ですね。こういう所が漫画の素晴らしいところだなあと思うのです。 また、ダンドーと同じくらい魅力的なプレイヤーとの出会いもあります。ダンドーの最初の師匠、新庄さんをはじめ、兄貴的存在の拓さんも忘れられません。拓さんのキャディーをダンドーが務めた全日空オープン編は、何度読んでも感動してしまいます。それと実在のゴルフ界のレジェンド、帝王ジャックニクラウスも登場し、ゴルフの奥深さを見事に示してくれます。 ご都合主義的なところもある漫画でしたけど、最後はダンドーの純粋さが全てをひっくり返してしまうパワーがあって何だかんだ好きな漫画でした。

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