プロレス鬼

プロレスファンはいつだって信じている

プロレス鬼
野愛
野愛
1年以上前

これほどまでにプロレスを確かに描いた漫画は他にない。プロレスファンがどういう視点でプロレスを見てプロレスを信じているか、ここに描かれていることが正解で真実だと思う。 予定調和の小競り合い的なものをプロレスと呼ぶ風潮。プロレスの試合をまともに見たことがない人が言う「プロレスはショー」「プロレスは八百長」という決めつけ。 そんなことはどうでもいい。プロレスを見続けるものにとって、そんな揶揄はどうでもいいのだ。 気迫がなければ八百長ですら勝てない、そんな世界をプロレスファンは信じている。 力が強ければ、技が決まれば、強いプロレスラーになれるわけではない。 ペドロがスカルマンになれたのは同じ技ができたからではい。ファンの声に、世間の目に、時代の流れに、自分自身に向き合ったからである。  家族揃ってお茶の間でプロレスを見る時代が終わり、数えきれないほどのインディー団体が生まれ、海外からやってくる謎のマスクマンの映像も簡単に手に入るようになった現代。 時代は変わってもプロレスファンがプロレスに対して求めるもの、信じるものは変わらない。 プロレスを信じるものに読んでほしい漫画です。

隣人13号

二重人格の殺人鬼13号の復讐劇!!!!

隣人13号
名無し
1年以上前

2巻の終わりに「こんなところでやめられるかぁぁぁ」「絶対に続けるんだぁぁぁ」というセリフがありましたが、これは連載していた雑誌がここで休刊になってしまったので編集部に向けて叫んだそうです(笑)。この漫画自体もヤバい隣人に遭遇してしまった経験を元に描かれたらしく、警察官の「日本人が1000人いれば1人は〇〇〇〇が混じっているんですよ」というセリフは実際に言われたものだそうです…。文庫化記念の描き下ろし表紙カバーが上手すぎて中身とのギャップがすごかったですが、画力ってこんなに向上するんだなと思いました。今の絵柄で本人にリメイクしてほしい。

ブラックバウンズ

暗い、黒い、怖い、面白い。 #1巻応援

ブラックバウンズ
nyae
nyae
1年以上前

とにかくすごい漫画が生まれたなと思います。語彙力ないので、このクチコミ読んでもストーリーは理解できないと思いますが(自分もそんなに分かってないかも)、興味のある方だけ読んでください。 まず、特徴として舞台が深海なので1巻の3分の2ほどのページがほとんど黒くて暗い(内容がではなく)。紙の単行本見ると一目瞭然。あるところから突然紙が白くなるので、ここから何かがガラッと変わるんだなというのがわかる。 いざ読み始めると、前半はひたすら命の危険が伴いながらも目的のために深海の底を行くリビティナとジャック2人の様子が描かれます。ここまでで既にそこそこの長旅をしてきた様子。リビティナは深海で生まれ浅海を知らないので、ここを抜け出したいと思っている。一方ジャックは、浅海で生まれ育ち、とある出来事(これもまだ謎)をきっかけに、深海から故郷への帰還を目指しています。しかし、2人はいつどこでどのように出会ってなぜ共に行動するようになったのかは、1巻には描いてありません。そんなところも含め、謎がとにかく多い。 前述のガラッと変わるところからは、事情がありジャックと別行動になったリビティナの正体が明かされます。その姿が予想外すぎて驚きました!同時に登場人物も一気に増えるとともに、深海の歴史と知られざる秘密も徐々に暴かれるが…と、ざっくりいうとそういう話。 他のコメントにもありますが、常につきまとう不安感・得体の知れない感がメイドインアビスやBLAME!ぽさがある。ダークファンタジー好きにはたまらない内容だと思います。謎が多い分、なにか凄いものが隠されていそうな気がしてとても興奮します!

ユメノハズキ

みんな早くこのキラキラを味わってくれ!!! #読切応援

ユメノハズキ
天沢聖司
天沢聖司
1年以上前

月スピ読みながら「ふーん読み切りかぁ〜」とページ捲ったらたくさんの観葉植物に囲まれた部室で女子高生2人がネイルを塗っているという扉絵がバーーーンと飛び込んできてマ〜〜ジでたまげました…すごい🥺 「ゆめのん」こと水泳部の夢野と、ダブってる園芸部の葉月。 柔らかくてふわふわしてそうな線と、水墨画のようなやさしい塗りで描かれる2人の女子高生の日常が美しい…! 4つのエピソードが描かれるのですが、各話のページ数がバラバラ(11p, 1p, 4p, 10p)なのが本当にランダムに2人の学校生活を切り取って垣間見ているようで素敵でした。 マジでホントたくさんの人によんでほしい…無茶苦茶いい…

ナゾ野菜

表紙とは全く違った

ナゾ野菜
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

名前だけでもオシャレな雰囲気の野菜を調理してめんつゆやマヨネーズで食っていくマンガ。「ルバーブ」「ロマネスコ」「アーティチョーク」あたりはみかけるたびにこんなの誰が食うんだと思ってたけど凝った調理をしないレポートして大変参考になった。初期はちゃんとナゾ野菜の話がメインだけど後半になればなるほど他の話が多い気もした。

ワニ男爵

ワニとうさぎの食べ歩きコメディ

ワニ男爵
nyae
nyae
1年以上前

愛しのアニマリアが好きなのでこっちはどうかなと思って読んだら、やっぱり最高に面白い!ワードセンスがピカイチ。紳士なワニのドンソンさんに対し、彼といつも一緒にいるラビットボーイがいい具合にクズなのも流石だなと。タダ飯を食うためならなんでもする奴です。たまについ野生の頃を思い出してまわりをヒヤッとさせるドンソンさんもいいキャラしてます。 表向きはハートフルに見せつつも随所で絶対にのほほんとはさせないという信念を感じられました。ドンソンさんの食べ歩きがメインですが、出てくるものがそれほど食べたくなるわけではないところが特徴。

サメマチオ随筆集 そういえば&といえば

サメマチオ結構好き

サメマチオ随筆集 そういえば&といえば
かしこ
かしこ
1年以上前

「はつみ道楽」「三分間のアニミズム」を読んでサメマチオ作品が好きになり、全作を読もうとコツコツ集めています。今作の「サメマチオ随筆集 そういえば&といえば」は珍しく全編エッセイでした。今まで名前的に男性だと思っていましたが女性の方なんですね。あえてエッセイと言わず随筆集というところがサメマチオらしいです。特にお弁当にまつわる話が好き!ふと思い返して何度も読みたくなりそう。やっぱり漫画家さんって面白い人とかエピソードに出会うことが多いんだな。

Lily lily rose

子供の夢には、もう留まれない。

Lily lily rose
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

母を亡くして心を閉ざした9歳の凛々(りり)は、叔母・のばらの元に預けられる。不思議な感覚の中に住む凛々が、周囲の理解によって心を開いていく過程を描きながら、次第に物語は、叔母・のばらの過去と内面を描き始める。 凛々の母・ゆりかは、のばらの双子の姉妹。感覚も感情も共有していた二人の幼少期の安心感・楽しさ……それを抱き続けたまま大人になったのばらの、ゆりかへの愛着は重い執着となり、痛々しい。 のばらの想念が捻じ曲がって凛々に向かう、息苦しい後半。同居人の麻耶との、まるで時間のかかる認知行動療法を一気に行うような対話。のばらの感情の起伏に、心を揺さぶられる。 童話、魔女の家、幽霊、不思議な双子語……子供の為の世界=アジールをふんだんに描きながら、いつまでもそこにはいられない、という現実を残酷に描く物語。それでも何回も読みたくなってしまうのは、そこに沢山の優しさと美しさがあるからだろう。 (本作は百合作品枠で紹介されることがありますが、のばらと麻耶の関係よりは、双子の強すぎる絆と、そこへの囚われという『双子百合』と捉えると良いと思います。甘いのはありません)

寄生獣リバーシ

寄生獣リバーシ 2巻

寄生獣リバーシ
ひさぴよ
ひさぴよ
1年以上前

1巻はそれほど強い印象はなかったけど、2巻は素晴らしいの一言。もう原作と見分けのつかなくなってきた所すらある。後藤や平間警部補が登場し出してから、完全に寄生獣の世界に入り込んだ感覚になった…。しかも90年代の寄生獣ワールドがよりエモく、時代感を忠実に描き出してるから堪らん。このスピンオフが何巻まで続くかわからないけど、もう太田モアレ先生になにもかもすべてお任せしたいという気持ち。

ゆきにょ書きます!

クズ系ヒロインのギャグ漫画

ゆきにょ書きます!
六文銭
六文銭
1年以上前

天才小説家「春風ペコリ」の中の人、三島雪乃(通称ゆきにょ)の執筆活動を描いた作品・・・ではなく、三島雪乃の幼馴染であり、天才ゴーストライターである辰野阿久太をうまく使って作品を仕上げていく奮闘を描いた作品。 つまり、ゆきにょ書いてません。 内容的には上記のとおりで、ゆきにょと辰野のラブコメも少々ありますが、基本はギャグ路線の強い作品です。 ゆきにょは何もできないけど威勢だけは良い、ポンコツというか、残念系というか、それよりもややひどいクズキャラで、変顔やゲロ吐きなどヒロインの限界に挑戦(?)してます。 画力が高いので絵よし、可愛い登場人物が多くてキャラクターもよし、なのですが、いかんせんストーリーが場当たり的なところもあり2巻で完結。 個人的には、もっと続いて欲しくて、もったいない作品だと感じてます。 新キャラをどんどん登場させるよりも、ゆきにょの書けない葛藤と、辰野との関係を掘り下げて欲しかったです。 魅力的なキャラによりギャグ漫画が好きな方は気にいると思います。

ネコホスト

ホストクラブ(猫)が爆誕

ネコホスト
名無し
1年以上前

webアクションの連載ページより先に手の込んだホストクラブ風の特設サイトの方を開いてしまってたまげました。メチャクチャ力入ってるな〜! https://www.futabasha.co.jp/introduction/2018/nekohost/index.html https://comic-action.com/episode/13933686331772647244 石油ストーブにこたつとみかん、そして大量のネコちゃん・・・ !クリスマスのVIPルーム最高すぎますね・・・!一生ここにいたい。

のこのこ!

鹿児島が舞台のフルカラー家族8コマ漫画!

のこのこ!
ぺそ
ぺそ
1年以上前

マンバの配信で「ご当地マンガ」の回を観たあとに自分でもいろいろ日本全国のマンガを調べていて見つけたのが、この鹿児島県に住む南ファミリー描いた「のこのこ!」でした。 https://twitter.com/manba_co/status/1326132503787278337?s=20 西炯子先生が故郷・鹿児島県の南日本新聞日曜版で2010年4月から2015年3月まで連載していたフルカラー8コマ漫画です。 先日漫勉neoでカラーイラストの作画風景を拝見しましたが、本当に西先生のカラー絵って美しいですよね…!うっとりしてしまいます。 南ファミリーのほのぼのした日常の中に、鹿児島ならではの方言や銘菓などが垣間見える素敵な作品でした。 各ページの下に、西先生の当時のコメントがついていてそれを読むのも楽しかったです。 「きゃりーぱみゅぱみゅを初めて見たときなんじゃこりゃって思ったけど、おばあちゃん家が鹿児島で毎年帰ってたと知って好きになり応援してる」みたいなコメントで笑いました。 「あくまき」ってお菓子初めて知ったので、ぜひ鹿児島に行った際は食べようと思います! https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/akumaki_kagoshima.html

ES

他人の記憶を操作する生命体【ES】

ES
名無し
1年以上前

不老不死の研究の為に遺伝子操作で生まれた生命体〈ES〉には他人の脳をハッキングできる能力が備わっていた。研究所を脱出したESは秋葉亮介という人格に寄生し一般社会に溶け込んで生活していたが、脳生理学の研究員をしている九條未祢と遭遇したことで事態が一転する。未祢は稀にいる秋葉が脳をハッキングできない体質の人間だったのだ。未知との遭遇をした未祢は最初は戸惑っていたが、ESのクローンとして生み出されたイザクという少年の暴走に巻き込まれたことをきっかけに、徐々に秋葉にとって唯一の理解者となり互いに愛し合うようになっていく…。 惣領冬実先生が本格的に少女漫画から青年漫画に移行された最初の作品です。私はMARSから惣領先生の作品を読んで人間のトラウマや絶望を描かれるのがお上手な方だと思っていましたが、今作は青年誌で連載されたということもあり更に制限がなくなって、より描きたかったことを描かれているんだなという印象を持ちました。

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