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私が通っていた公立高校は「校則なし(染髪・ピアスOK)・制服&指定ジャージなし・部活なし・委員会なし」というそれはそれは楽しい高校でした。各学年に1人はゴスロリやゆめかわファッションの子が居るのは当たり前、緑髪の子も2人いました。

部活の代わりに生徒が自由にサークルを立ち上げ筋トレや美容活動に励み、委員会の代わりにボランティア団体がありました。(私は幽霊図書ボランティアとして籍を置いていましたが、一度も真面目に貸し出し作業をしたことがなくても怒られませんでした。あくまでボランティアなので。)

そして当然、世間一般の高校にある生徒会も存在しないため、代わりに総務的な活動をする「事務局」がありました。

自分語りが長くなりましたがというわけで、この生徒会が存在しない新設校の第1期生たちを描いた『ヤシコー初代生徒会』の自由な雰囲気に、当時を思い出してしまい否応なしにワクワクしました。たまらん…!

それだけでなく、「中学まで真面目で役職を押し付けられてきたので、高校ではそうならないようイメチェンして誰も自分を知らない新設校に入学する」という主人公・一路の境遇もまた自分に重なるところが多くて…。
こんなに読書に私情を挟み自己投影してしまった作品は初めてで自分でもびっくりです。

入学式に投稿してきた順番で選ぶというとんでもなく運任せなある意味でメチャクチャ公平な方法で選出された初代生徒会の面々は、やる気ゼロ少女・頭の悪い武士娘・シスコン双子・ゴスロリ少年と個性豊か。

自分の意思ではなくランダムに選ばれたにも関わらず、みんな責任を果たそうと頑張るのですが、ある日リコールが行われ…という展開。

一路の根が真面目で内側からパワーが前向きな溢れているところが素敵。自分もあの頃はこんな風に輝いていたんだろうなと思うと眩しくて切ない…。

一路とほわほわした女の子・朔乃の関係がまたじれったくてすごくよかったです。

そしてなにより藤こよみ先生の独特のデフォルメが可愛いいんですよね。高校時代に読んでいたヤンメガに通じる魅力を感じます。

自分にとってこの作品は私情入りすぎているので他の人にとってはそんなに刺さらないかもしれません。ですが、キャラの個性がイキイキしてて、高校生1年生の1期生としての真っ直ぐで純粋な自負が垣間見えて、学校全体の空気がすごく伸び伸びしてて楽しいのでぜひ読んでみてください!

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