半グレ―六本木 摩天楼のレクイエム―

一般人が反社に就職 #1巻応援

半グレ―六本木 摩天楼のレクイエム―
六文銭
六文銭
9ヶ月前

いわゆる裏社会漫画。 50社以上うけてどこにも内定がもらえず、半グレ集団が経営する会社に就職してしまった主人公の話。 半グレ集団だけに社長も気合が入っており、会社の金を横領して秒で失踪。 半グレ集団のボスに、なぜか才能を見いだされた主人公は、代わりに社長にならないかと打診され・・・という展開。 こうやって一般人が、裏の世界にズブズブとハマっていく感じが、 同じく一般人である読者の自分は、ハラハラしますね。 特に、主人公は女手一つで育ててくれたという貧しい家庭環境も相まって、選択肢が狭まっていることも共感できます。 悪いとわかっていても、これしかできないのです。 半グレ集団というと、イカツイ人をイメージしてしまいますが、 半グレ集団のボス乙矢(おとや)は、シュッとしたイケメンで、インテリっぽさがが底知れない雰囲気を醸して良いです。 主人公とどういう関係になっていくのか。 また、この社会に後から入ってきた主人公がどう立ち居振る舞っていくのか。 今後が楽しみです。

86―エイティシックス―

ヒリつくような命のやり取りが描かれる

86―エイティシックス―
名無し
1年以上前

すごいもん読んだ気がしました。細かい世界観はあらすじを読んでいただくのが一番いいと思いますが簡単にまとめてみます。 ・レギオンという無人兵器群によって共和国は危機に陥っている ・共和国は被差別階級「エイティシックス」の市民を戦闘兵器に乗せてレギオンと戦わせている ・エイティシックスの部隊を率いる「ハンドラー」は安全な壁の中からリモートで指揮する 乱暴に過ぎますが『コードギアス』や『進撃の巨人』あたりをイメージしてもらうのがよいのかなと思います。(Wikipediaには『ミスト』と『スクリーマーズ』から影響を受けていると書いてありました) 押し寄せるレギオンの物量に対してエイティシックスの戦線ははっきり言ってジリ貧で、彼らの戦死率はべらぼうに高く、コスパも倫理観も最悪。エイティシックスが乗り込む「ジャガーノート」もカッコいいスーパーロボットでもなんでもない「棺桶」なんて呼ばれる仕上がりで全然性能よくないです(それで極限の戦闘をするのがハチャメチャかっこよいのだが……)。 それでもこの対症療法を取るしか無い、有効な打開策がないという点では、初期の『進撃』より救いがないかもしれない。それほどずっと絶望的な状況が続く…どころか話が進めば進むほど「詰んでいる」ことが次々発覚していくのが圧巻でした。 そんな状況でもスピアヘッドの隊員たちは決して戦うのをやめません。彼らが戦場に立つ動機が3巻でわかるのですがその瞬間、本当にゾクゾクしました。 エイティシックス最強とされるスピアヘッド隊の隊長シンと、彼らに歩み寄ろうとする指揮官レーナ。絶望的に離れた距離・異なる立場にいる主人公ふたりが価値観を少しずつ重ねていくのがメインのドラマとなりますが、互いへの共感と断絶が苛烈な戦場での出来事を通して多面的に描かれるのがズシンと響きます。 差別する側・される側の心情をステロタイプにまとめず、それぞれの人格・心からズブリと抜き出して目の前に出すかのような、キャラクターのセリフや表情が本当に迫力あるんですよ…。 設定は正直難解だなと思いました。飲み込むまでに少し時間かかる気がします。キャラも多いし。個人的にグッとハマったのも2巻からでした。 それでも一度入り込んでしまうと本当に戦場にいるかのようなヒリヒリした没入感が味わえると思います。読んでみてほしい…。

うごかし屋

久しぶりに読み返した

うごかし屋
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

連載中に読んでいたが久しぶりに単行本で読み返した。改めて読み返すと同じ芳崎せいむ「テレキネシス 山手テレビキネマ室」に近く映画ではなく、本と物語が絡んで進む。連載時は怪力の女の子がもっと活躍していた気がするがそうでももなかった。一番心に残った話は、本を収集している男性が病気をして本の置き場などで揉めて最終的には寄贈するが男性は最後のページで本屋に向かうというちょっと俺の未来っぽいなと思わせる良い内容だった。部屋に本が大量にあるので売りに行ったが、売った本と同じ数ぐらい買って帰ることがある俺には他人事ではない

白虎隊

白虎隊っていうか幕末会津藩史

白虎隊
たか
たか
1年以上前

白虎隊と聞いて思い出すのは小学校の修学旅行。日新館に行って「ならぬものはならぬものです」の教えを聞いたり、白虎隊が鶴ヶ城を望み自刃したという飯盛山に登ってお土産買ったりしたな〜ぐらいの知識で読んだ(八重の桜は観てない)。歴史を学んだ今読むと会津藩の最後ってこんな壮絶で悲劇的だったんだな…そら愛されるわと納得。 15、6歳の少年を投じ、女子供は辞世の句を詠み、何千もの砲弾を浴びながら鶴ヶ城に籠城し降伏……。 ずっと徳川家に忠実に仕えてきた会津藩が朝敵となり、それでも最後まで抗い続けた姿はなんとも言えない切なさ美しさがありますね。 ただ1人生き残った白虎隊隊士・飯沼貞吉が昭和6年まで生きていたと知りメチャクチャ驚きました。すげえな。 あとプロイセン人の武器商人を軍事顧問に雇ってたっていうのも19世紀の欧州と福島にそんな形で繋がりがあったなんて…と衝撃。 白虎隊ってタイトルだけど実際は幕末会津藩史だったので、もし本当に白虎隊にフォーカスしたマンガがあるなら読んでみたい。

ケーキの切れない非行少年たち

原作も読了しましたが・・・

ケーキの切れない非行少年たち
六文銭
六文銭
1年以上前

新書で出ていた原作も読みましたが、漫画として絵になるとグッとリアリティがでますね。 漫画家さんも「「子供を殺してください」という親たち」といった、 ノンフィクション系を描くのが巧みな方なので、より強く印象に残りますね。 原作でもそうでしたが、非行少年というと、どうしてもヤンキー系のオラオラした少年をイメージしがちだったのですが、 本作では、 「そもそも悪い行為だと理解できない」 「悪いとわかっていても他に方法が思いつかない」 といった軽度な知的障害に分類される少年たちが、犯罪にそめる様を描いおり、これが衝撃的でした。 それを端的に「ケーキのきれない」(円を3等分にできない)と表現するのは、キャッチーでありながら、深くに心に訴えかけます。 初等教育からつまずき、徐々についていけなくなって、 最後はこぼれ落ちていく少年たちの焦燥感や孤独感を丁寧に描いており、 だからこそ読んでいて苦しくなることも多いです。 が、これが現実なのだと思うと、教育について色々考えさせられます。 非交少年の問題を知る上で、とてもタメになる作品だと思います。

咲ちゃんは淫魔の子(合掌)

エロかわいすぎて合掌してしまう #1巻応援

咲ちゃんは淫魔の子(合掌)
ANAGUMA
ANAGUMA
1年以上前

えっちだってだいじょうぶっ教!!(挨拶) 母親が淫魔の咲ちゃんは大好きな六原君(お寺の息子)の夢に破廉恥な姿で現れてしまい距離を置かれてしまっているのだ。その手のマンガだったら鉄板の設定ですが本作は全年齢向けなのでどうにか大丈夫です。だいじょうぶっ教です。 咲ちゃんも六原君もピュアゆえに毎回すれ違っちゃうのがかわいくて、エロ要素もカラッとした感じなので万人に刺さるんじゃないでしょうか(でもちゃんとエロいぞ) やたらエロいフランスからの帰国子女サキュバスライバルが出てきたり、話もサクサク進みますしギャグのテンポも小気味いい。特に咲ちゃんの友達の女の子コンビがいい味を出しています。「うおっ!エロだ!」と構えて手に取るよりもフフッと笑いたいときとなんかカワイイもん見てえな…っていうときに読むのがよいのではないでしょうか。2巻も合掌して待ってます。

婚活バトルフィールド37

連載化するとは

婚活バトルフィールド37
名無し
1年以上前

この婚活漫画、コミックバンチに掲載された読切がわりと好きだったんですが正直連載化するとは思ってなかったのでびっくりです。おめでとうございます! 絵もめちゃくちゃ上手くなってて内容も進化してて面白かったです。おかっぱメガネの青島さんが東京タラレバ娘 シーズン2の森田さんにしか見えないけど笑

岩魚の帰る日

岩魚の帰る日の感想

岩魚の帰る日
名無し
1年以上前

古き良き時代を感じた。今もこういう集落が秋田のどこかに残っててほしい。 1. 岩魚の帰る日 2. いさご虫 3. ウリとナスビの子守歌 4. アメンボの詩 5. 狼 三十郎 6. 鮫殺し 7. 峠のタロ 3〜5がオチなしって感じで逆に面白かった。 特にアメンボの詩。ウモン唐突に具合悪くなってそのままぽっくり逝くとは。 あと狼三十郎の三十郎と鮫殺しの三十郎は同じ名前の他人だよな…? 矢口高雄先生の自然描写の美しさ、朴訥とした田舎の暮らしぶりがよく描かれてる作品です。

ウチは別れて暮らしてる

面白い

ウチは別れて暮らしてる
名無し
1年以上前

全然なんの前情報もなしになんとなく読んだんだけど面白い。別れた妻に久しぶりに再開したら、自分との間にできた6歳の娘がいたという話。 どうやら主人公の武文はより戻したいまではいかないまでも、また関わりを持ちたいみたいな気でいるらしい。 個人的には血縁上の父という立場で子育てに関わるくらいで、元妻と再び男女の中にはなってほしくないな(その方が面白いので) https://twitter.com/kawahara_info/status/1384884642428252163

ロックアップ

またこっちの系統を書いて欲しい

ロックアップ
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

最近ネタ漫画家扱いされるけど猿渡哲也の描くギャグと義理人情がメインの漫画は好きなんだよね。「傷だらけの仁清」とか。 貧乏インディ団体の社長、サムソン高木が主人公。長年のレスラー生活で満身創痍、ついでに末期ガンという状態で自分のことを置いてでも人を助けていくという話が続く。ラストも含めていいマンガだった

おじさんはカワイイものがお好き。

かわいいものを愛でるおじさんを愛でる

おじさんはカワイイものがお好き。
野愛
野愛
1年以上前

素敵なおじさまがコソコソかわいいものを愛でている姿に、心の底から癒されます。 シュッとしててダンディで仕事ができるおじさまが実はかわいいもの好きだなんてどう考えても素敵なギャップだと思うんですが、必死で隠そうとする様子が可愛らしいのでそのままでいてほしい気もします。 推しカラー身につけるとウキウキするよね、好きなもののお話できる仲間見つけると嬉しいよね、なんならコソコソ愛でるのもいいもんだよね、というオタクあるあるに満ち溢れているのもよいですね。わかりみが深い…! パグ太郎はたしかにめちゃくちゃかわいいけど、読者からしたら小路さんがいちばんかわいいです。異論は認めません。

小学校6年間の算数がマンガでざっと学べる

分数の割り算、三角形の内角の和、ちゃんと説明できる?

小学校6年間の算数がマンガでざっと学べる
hysysk
hysysk
1年以上前

分数の割り算は何故ひっくり返してかけるのか?三角形の内角の和が180°であることの証明は?公式まる覚えや、誰かの受け売りでなく、自分の言葉で正しく説明ができるか…私はできなかった。 小学校レベルであれば、「なぜそうなるか」を理解しなくても解法さえ覚えてしまえばある程度は対応できてしまうが、ずっとそのままだと必ずどこかでつまづく。分数の割り算は3通り、三角形の内角の和は中学校で習う直観に頼らない証明も載っていて、予想以上にじっくり読めた。 単純な足し算・引き算だけでも、自分が小学校で習ったものとは違う手法が紹介されているので、発見がある。教科書は(おそらく)こんなにカジュアルな語り口で解説してくれないし、色んな考え方に触れることで、より理解が深まると思う。

夫がいても誰かを好きになっていいですか?

衝撃のラスト

夫がいても誰かを好きになっていいですか?
六文銭
六文銭
10日前

某ニュースサイトで連載されており、先が気になりついつい丸ごと読んでしまいました。 内容はタイトルどおりで、専業主婦の主人公が、アルバイトで知り合った同僚に心をひかれていく話。 夫婦(特に夫は)基本無干渉なところがあり、妻が夜遅くなったりしても、その異変に気づかないため、そこまで波風たたないまま展開されます。 そう・・・この波風たたないことに若干の違和感があったのですが、 最後が衝撃的とともに、納得した次第であります。 あまりに衝撃的すぎて、おもわず、「え?これで終わり?」みたいな、何度も見直してしまいました。 (続編あるのかな・・・) 少女漫画のドラマチックな展開とは異なり、 淡々と続く日常で、空いた穴を埋めてくれるやさしさとか、 そしてそれにあらがえない様は、読んでいてとにかくリアルです。 夫婦だって一人の人間!とか、最近よく聞きますが、 〇〇だって一人の人間ってパワーワードっすよね。 このワードの何やっても肯定され、許されちゃう感じは気をつけないとなぁと痛感してます。 人間どこまでも、易きに流れてしまうので、 その反面教師としても、参考になる作品でした。 一人の人間って、 人間なら、安易なほうに流れるのではなく、理性でとどめて、知性をもってしっかりとコミュニケーションとったほうが吉だと思いました。 と、そんなことを考えるくらい、刺激的な作品でした。

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