彼女が好きなものはホモであって僕ではない

結構踏み込んだ所まで…

彼女が好きなものはホモであって僕ではない
む
1年以上前

三巻とも読みました! 結構踏み込んだ所まで描かれていて自分は関係ないからと切り捨てられないテーマ ホモが好きだから!っていう女の子もそれ以上に主人公の男の子のことを考えてて… こんな女の子…いる!? 皆ハッキリと自分の答えを出しすぎててあまり生きてる人間味は感じませんが作者の考え、もしくはイチ同性愛者の考えが知れてよかったと思いました。 皆三者三様に苦悩します。 それをこんなにぶつけ合えるのは悪いことじゃないでしょうね…

てがきのエデン

ただの三角関係じゃない。 #1巻応援

てがきのエデン
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前

美術系学校を舞台にした作品がここ最近非常に増えてきました。 絶対的な答が存在しない世界での葛藤、創作の困難さと喜び。 それらを共に乗り越えたり挫折したり高め合ったり傷つけ合ったりする仲間。 物語の題材としては、非常に美味しいものが詰まっていると言えます。 本作は、デザイン専門学校の代々木美術学園に入学した新入生・森谷みのり。 みのりは出来る姉と比べられては貶められてきて、かつてやっていたバレエも途中で止めてしまうなど、色々なことから逃げ出し続けてきたことから自信を持てないでいる女の子です。 彼女は代々木美術学校で、ふたりの男子に出会います。 一人は、名前からもそこはかとなくジャイアニズムが溢れる藤岡猛(ふじおかたける)。 もう一人は、「ストイック系王子」と称される、爽やかな優等生、鹿上透真(かがみとうま)。 しかし、これらはあくまで第一印象の話。読み進めていくにつれて、それぞれのキャラクターの深い部分が徐々に見えてきて、それが物語の妙味へと直結していきます。 ヒロインに対してイケメン二人ということで否が応でも三角関係を想像しますし、そういう面ももちろんあります。そういうタイプの恋愛マンガが好きな方にはお薦めできます。が、単純な三角関係に留まっていないところも本作の見どころとなっています。 悩みながらも自分の真っ直ぐな感情によって前へと進んで行くみのりを応援したくなる作品です。

黒猫おちびの一生

令和の『吾輩は猫である』の仄暗さの中の温もり #1巻応援

黒猫おちびの一生
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前

仄暗い水の底で鬱屈としている人々に寄り添うようなこういった物語は、現代に求められているものであると強く感じます。 本作の主人公の新(あらた)いつきは、スーパーのチーフとして働いていたものの、部下にも軽んじられ仕事に疲弊していた45歳。貧しい時にはキャベツしか食べれず、牛丼が食べたいと思いながら暮らしていたこともある良いことなどない人生を過ごしてきた男性です。 いつきは、唯一の楽しみである仕事後の酒の最中に潰れて寝ゲロで死んでしまうという、何とも憐れな最期を迎えます。如何にも現代的です。しかしその魂は黒猫へと乗り移り、新たな猫としての生が始まります。 かつて夏目漱石が書いた『吾輩は猫である』の吾輩は知的エリートでしたが、まるで反対のような状況です。 『吾輩は猫である』では、人間の愚かさを論いながらも人間への憧れを抱く猫が描かれていましたが、『黒猫おちびの一生』も人間の愚かしさも含めた魅力を愛おしむ物語となっています。 いつきは、猫であるというだけで人間の時には考えられなかった厚遇を受けることもあれば、鴉に襲われるなど命の危険を覚えることもあり良し悪しです。 それでも、3話で描かれるような自分にとってはささやかで何気ない善行が巡り巡って帰ってくる構図のような、この世界の有り様には目頭が熱くなります。 他にも底辺のような暮らしをする30代半ばの男性が登場しますが、いつきは自分の失敗経験を元に彼が同じようなことにならないように仕向け、少しずつ救われていく様子にも心が暖かくなります。 「仲が深まる瞬間を見るのはいいもんだなあ」 という言葉は、読者の想いそのもの。 猫として生きる世界で、彼が今後どのようなものを見て、どんな人と出逢って、何を思うのか。そしてどのような最後を迎えるのか。見守っていきたい物語です。

海の底から

いつか又あえる日がくるかしら #読切応援

海の底から
野愛
野愛
1年以上前

嫌なこともあるけれど普通に仕事して、優しい恋人がいて、なんの問題もない日々。 普通に幸せだけど、普通に幸せだから、書くべきことがなくて悔しい。 絵だったり小説だったり音楽だったり、自分の夢や好きなことを貫いている人はすごい。 そういう人にはなれなかったから、なんとなく普通の人として生きている。 貫いてる人はすごくて、貫けなかった人はすごくない。そんな風に思ってしまうけど、違うんだよと言ってもらえた気がした。 向いてる場所が違ったり目的が違ったりするけれど、みんながんばって泳いでいる。 刺さりすぎる人もいるかもしれないけれど、優しく照らしてくれるような作品でした。

クロスバーストハニーハニー

大丈夫、杉谷庄吾さんのお嬢様eスポーツだよ。 #1巻応援

クロスバーストハニーハニー
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前

『映画大好きポンポさん』シリーズでお馴染みの、杉谷庄吾さんが描くお嬢様学校を舞台にしたeスポーツマンガが爆誕しました。 『ゲーミングお嬢様』や『対ありでした。 ~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~』がますます盛り上がり、そして期待の新星Vtuberとして壱百満天原サロメ嬢がバズりにバズっているこのタイミングで、杉谷さんによるお嬢様eスポーツ。こんな鉄板な作品があるでしょうか。 ゲーム部の施設が整った朝日星学園。 ゲーム初心者でありながら、とあるゲーム向けの能力が異常に研ぎ澄まされている冨永ヒマワリと、とプロゲーマーを夢見る迅御(はやお)ルナが出逢い、寮も同室であると判明するところから物語は始まります。 「ゲームは遊びじゃない!」と豪語するルナに「ゲームは遊びでは?」と返すヒマワリに対しての 「命を削って磨き上げた技術と知識!!  これほどまでに自分の人生における信念と努力と時間を賭けてしまったからには  もう誰にも負けられないという不退転の執念が結晶化された譲れないプライド!!  ……本気でゲームで戦うっていうのは  プレイヤー同士がお互いの胸に輝くプライドという名の  存在証明を潰しあうって事なのよ  だから勝ったら飛び上がるほど嬉しいし  負けたら死ぬほど悔しい」 というルナの語りは、対人ゲームにおける本質を見事に捉え言語化しているもので、序盤から「流石杉谷さんッ! そこにシビれる憧れるゥ!」という気持ちでテンションを高めて読み進めました。 そんな二人がメインにプレイしていく、タイトルそのままの作中作「クロスバーストハニーハニー」は、対人要素もあるMMOで、RPGをプレイして強敵を倒しレベルアップしながらレアアイテムを手に入れていく喜びが表現されています。 そして、仲間であるクナイや、立ちはだかる強豪である鐡のアスラ、福音のスイレンなど魅力的なキャラクターも目白押し。 作劇のツボをしっかり押さえていて、面白くないはずのない物語に仕上がっておりこれから先の展開も純粋に楽しみで仕方ありません。

THE ALPINE CLIMBER 単独登攀者・山野井泰史の軌跡

読むと指懸垂がしたくなる #1巻応援

THE ALPINE CLIMBER 単独登攀者・山野井泰史の軌跡
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前

登山家のアカデミー賞と言われるピオレドール賞の、ピオレドール生涯功労賞をアジア人として初めて受賞した登山家・山野井泰史さんの登山人生を描いた作品です。 登山マンガにハズレ無し。 近く、劇場版が放映される『神々の山嶺』を始め、『岳』や『孤高の人』など圧倒的な名作も枚挙に暇がありません。 同じ人間でありながら、極限の環境である山に挑む者たちのドラマにはいつも心が奮え、血が滾ります。 この作品がすごいのは、上記の作品のようなドラマが描かれるのですが、それが山野井さんが実際に経験したものであること。 中学生にして34箇所の打撲と裂傷を負い、親に命の危険があるからと反対されても「自分から登山を取ったら心が死ぬ」として頑として譲らず、「大人の登山クラブで基礎から学ぶ」ということを条件に、日本登攀クラブに入会してそのキャリアを始めていくという出だしです。 登山に命を賭ける人を見て、「なぜそんな危険に進んで身を晒すのか?」と理解できない人も一定数いると思います。しかし、本当に命を賭けても良いほど好きなものがある人にとっては、この気持も理解しやすいのではないでしょうか。 特に、登頂を完了した時に見える至高の景色と共に訪れる達成感は、その気持ちへの共感を掻き立ててくれます。常人の身体能力では無理なことは解っていますが、読むと自分でも指懸垂などで体を鍛えて岩壁に挑んでみたい、こんな景色を見てみたいという気持ちにさせられるくらい、読んでいて熱く掻き立ててくれる作品です。

風街のふたり

淡いフルカラーで描かれる静謐で豊沃な世界 #1巻応援

風街のふたり
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前

『ひとりの夜にあなたと話したい10のこと』から2年。久々のカシワイさんの新刊です。 ………………沁みます。 美しい絵を眺めているだけでも、ここではないどこかへと旅立つことができて幸福を得られます。ただ、カシワイさんの作品は選ばれる言の葉もまた素敵なのが大きな魅力です。 「こんなにさ 美しいものが世界に既にあるのに描く意味って何だろうな  しかも時間が流れればほとんど忘れ去られる」 といった問い掛けに対する描き方。 「雨音は  雨粒が地上で何かと出会ったときたてる音だ  雨音に耳を澄ませるとここにいる手触りがするんだ」 といった、世界の切り取り方。 凪のように静かに、極めて静かに紡がれる物語ですが、普段刺激されない心の奥底の部分にまで沁みてきて感情を揺り動かされます。 読んだ後には、読む前より今自分がいる世界が素敵でかけがえのないものであるとすら思わせてくれる、意義深い一冊です。大好きです。

月曜日が待ち遠しくて

ピカピカの新星が送るピュアピュアな物語群 #1巻応援

月曜日が待ち遠しくて
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前

好きな人がいて、月曜日に学校に行くのが待ち遠しい……早く月曜日担って欲しい…… そんな感情を抱いたことは皆さんありますか? それとも、月曜日なんて永遠に来ないでくれと願う大人になってますか? 世俗の汚泥に塗れ、穢れ切ってしまった大人にとっては、『天空の城ラピュタ』でポムじいさんが飛行石を見て「すまんが……その石をしまってくれんか。わしには強すぎる……」と言った時と同じような反応を取りたくなるくらい、瑞々しさ・若々しさ・ピュアさに満ち満ちた、旗谷澄生さんの初単行本となる短編集です。 「中庭には猫がいて」 「恋は四角く切り取って」 「永久不変のきらきら星」 「きみだけに春が来る」 の4編が収録されていますが、どれを取っても「そう、こういうの!」と膝を秒間16連打したくなるような学園恋愛物語です。 ヒロインと、その相手役の関係性はどれも異なりますが、それぞれの良さみが非常に深い。 短編集ではありますが、9月にはシリーズ連載として描かれた4編が収録予定の2巻も発売予定ということで①がついています。 旗谷澄生さん、短編も良いですがきっと長編でも悶えるような恋のお話を描いてくださると思うので、今後のご活躍も楽しみです。

READY BRAVO

下請けゲーム制作会社の逆襲 #1巻応援

READY BRAVO
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前

『ANGEL VOICE』や『GO ANd GO』など、30年以上ずっと少年マンガのフィールドで描いてきた古谷野孝雄さんが描く初の青年マンガの舞台はゲーム業界。 本作で描かれるゲーム開発会社ジオ・ギアは、かつてはオリジナルゲームも作ったことがあるものの惨敗し、今や下請けの作業がメインの零細企業(この辺りは『東京トイボックス』のG3スタジオと似ている状況ですね)。そんな社員数20名にも満たない小さな会社が、新たな人材獲得を切っ掛けに社運を賭けて再びオリジナルの大作に挑戦していく物語です。 本作の主人公はプロデューサーでもディレクターでもない、大学生4年生の新人アルバイトである青年・有馬祐介。 元々は別の業種を目指していたものの、留年を切っ掛けに子供の頃から好きだったゲーム業界に入ろうとしたという経緯ですが、根本的に真面目で熱い人間であり、その熱が周囲にも伝播していきます。 祐介と同じくバイトで入ったにも関わらず、初日から連日遅刻を繰り返す問題児の美女・折原彩都(あやと)のとある秘密も、物語を盛り上げていきます。 面白いなと思ったのが、祐介に最初に課せられたミッション。 「15世紀後半に使われていた西洋の壺はなぜか同じような所に剥がれ痕があるが、それは何故なのか」を調べろというものです。 その謎を追う実作業の様子自体も面白いですし、ゲーム中のリアリティを生み出すためにそんな所まで本気になるこの会社は本質的に面白いものを作れるポテンシャルを秘めていると感じるエピソードでした。 挑戦に賛同するもの、家庭を守るために安定の道を進みたい者など社内の思惑もそれぞれですが、このチームが今後どんな困難を乗り越えてどんな作品を生み出すのか、とても楽しみです。 余談ですが、PS1の『バイオハザード』を見て「ほぼ映画じゃん!」と思ったという幕間のお話にも親近感が湧きました。

怪獣たちのバラード

タイトル一本釣りで読みました

怪獣たちのバラード
合唱人
1年以上前

タイトルをひと目みて「まっかな太陽 沈む砂漠に」と頭のなかで即流れました。 https://www.uta-net.com/song/117626/ そのせいでか、頭の中が明るいアップテンポな歌でいっぱいになりタイトルと作品の雰囲気に肩透かしをくらいました。 タイトルに付けるほど意識しているにもかかわらず、原曲の魅力である曲の爽快さと歌詞の切なさのエモいギャップがまったく感じられなくて・・・。 ただ名前だけパロったということなんでしょうね。 周囲と上手くやれない男が唯一うまくやれてた彼女に振られる話としてはよく出来てると思います。このタイトルでさえければもっと普通に面白く読んでたでしょう。

真・異種格闘大戦

やべー漫画好きな人にオススメ!!

真・異種格闘大戦
かしこ
かしこ
1年以上前

ゾウ、ライオン、ワニ…合計16種の動物達が地上最強の座をかけて戦う格闘技漫画。個人的に「ムジナ」もそうだったけど相原コージの漫画って最初はのめり込みにくいんだけど3巻くらいからノンストップで読んじゃうね。動物の生態についても格闘技の知識量もすごくて読み応えがあった。これでグロくなかったら子供にもオススメなんだけど、ここまでやり切ってくれたからこその面白さがあるから大人になってからぜひ読んでくれって感じだ。逆にグロ過ぎて大爆笑でした!!

れもん、うむもん!――そして、ママになる――

れもん、うむもん!――そして、ママになる――の感想 #推しを3行で推す

れもん、うむもん!――そして、ママになる――
nyae
nyae
1年以上前

・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 妊娠出産でしんどい思い、孤独を感じた全てのお母さんに配りたい! ・特に好きなところは? 「妊娠は病気じゃないのに…」とか言っちゃう人間に「アナタどうぞコレやってみなされ」と言いたくなる、というくだり ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 程度は人によって違うのは前提として、「楽なお産なんてない」ということがエッセイを通じて真っ直ぐに伝わってきます。妊娠出産はおめでたいことだけど、祝福ムードのなかしんどい思いをなかなか吐き出せずつらい思いをしたことがある人全員に読んで欲しい。

鉄鍋のジャン!五行クンの楽しい香港生活

鉄鍋のジャン!五行クンの楽しい香港生活の感想 #推しを3行で推す

鉄鍋のジャン!五行クンの楽しい香港生活
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ なんかよく分からない終わり方だな。至福の暴対レシピを思い出した。3人の料理勝負は面白い ・特に好きなところは? 五番町葉六の存在。五番町睦十の息子か秋山階一郎の息子かわからないまま終わった。五番町と秋山の関係が複雑すぎる ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 鉄鍋のジャンの懐かしのキャラが出まくるので鉄鍋のジャンが好きな方にはおすすめです 調べたら同じ疑問持っているツイートを見つけた https://twitter.com/tiyu12sai/status/1342053891689496576?s=20&t=mBlMD29GhZ6wRbAtPISUqA

またたび古書店~猫本のしおり~

古書店の猫が影の主役

またたび古書店~猫本のしおり~
Pom
Pom
9ヶ月前

猫関連の絵本が沢山出てくる〜。 今更ながら100万回生きた猫って、そういう話だったのかと。。 物語に出てくる猫達も普通の飼い猫とは違う様で、少しファンタジーさも感じましたが、のんびりまったりほんわかとした気持ちになって週の真ん中くらいに読むと良い感じに和めるな〜と思いました。

だがしかし

駄菓子は人類共通のあるある

だがしかし
野愛
野愛
1年以上前

無料で3巻分も公開されてる!うれしい! 駄菓子って人類共通のあるあるだと思う。最近食べてないのに読むだけで味が蘇るから駄菓子って凄い。 パッケージだったり量だったり食べ方だったり名前だったり、変なの〜と思いつつも何気なく食べていたものに意味があったりなかったり。 考察することで味わい深くなるなんて漫画と同じだなあ。 まけんグミとあんずボーとポテトスナックが食べたくなりました。あと口内炎できたらわたパチ食べてみたいと思います。

女の子がいる場所は

彼女達はこれから闘う #1巻応援

女の子がいる場所は
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

様々な国の、10歳の少女達に降りかかる抑圧を描いた本作では、必ず最後に思いを胸に、押し黙る少女達が印象的だ。 サウジアラビア、モロッコ、インド、日本、アフガニスタン。各国の少女達は、女性に対する差別への苦しい思いを抱く。 差別は男性からも、そして女性からも押しつけられる「ように見える」。それは社会構造が差別的であるためだし、人の内面にこびりついて剥がれないものもある。差別を内面化するしかなかった女性も描かれる。 どこまでも苦しい現実。しかし、少女達は押し黙りながら、未来をぼんやり考える。 昨日まで幼かった、しかしあと数年で結婚も視野に入る、10歳という年齢。溌剌さと、挫折を知る前の純粋さで、これから世界と対峙してゆく少女達の、真剣な眼差しは強い。 辛い気持ちも、割り切れなさも、闘う気持ちも、彼女達と共有して、せめて共闘したいと願う。

シュガーローフの戦い 日米少年兵達の戦場

シュガーローフの戦い 日米少年兵達の戦場の感想

シュガーローフの戦い 日米少年兵達の戦場
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

・読んだ直後に思ったこと 相変わらず新里堅進の劇画は読むのに気合がいるな。沖縄決戦、水筒、白梅の碑と新里堅進の沖縄戦劇画を読んできたが本作が一番すごい。この凄さは俺の文章力では伝えきれない ・特に好きなところは? 童謡を歌いながらアメリカ兵を狙撃していく日本兵。セリフもなく淡々とこなしていく感じが恐ろしい ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 多少陽気な部分もあるが全編を通して戦争の悲惨さを描いた劇画です。紙の本は最近プレミアがついてしまい値段が異常に上がっていますので電子書籍になった時に読むのがいいと思います。思想信条関係なく歴史的な出来事を描いた劇画として素晴らしいので機会があれば読んで欲しいですね

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