こんなに濃い青春を送れたなら。
読み始めから、みるみる引き込まれた。 みのりと猛と透真3角関係で恋愛が主かと思いきや、そうでもない。 学生ならではの迷い、苦しみ、悩み、ぶつかり合いながら分かち合う仲間になっていく。 もちろん、誰に惹かれてとかはあるんだけど、それ以上のものが詰め込まれていて、すごく中身のある素敵な青春物語でした。 自分、こんなに色々と考えて人のこと思いやって学生時代送ってたかな。 学生時代の仲間って、永遠の仲間にもなるんですね、感動した。
美術系学校を舞台にした作品がここ最近非常に増えてきました。
絶対的な答が存在しない世界での葛藤、創作の困難さと喜び。
それらを共に乗り越えたり挫折したり高め合ったり傷つけ合ったりする仲間。
物語の題材としては、非常に美味しいものが詰まっていると言えます。
本作は、デザイン専門学校の代々木美術学園に入学した新入生・森谷みのり。
みのりは出来る姉と比べられては貶められてきて、かつてやっていたバレエも途中で止めてしまうなど、色々なことから逃げ出し続けてきたことから自信を持てないでいる女の子です。
彼女は代々木美術学校で、ふたりの男子に出会います。
一人は、名前からもそこはかとなくジャイアニズムが溢れる藤岡猛(ふじおかたける)。
もう一人は、「ストイック系王子」と称される、爽やかな優等生、鹿上透真(かがみとうま)。
しかし、これらはあくまで第一印象の話。読み進めていくにつれて、それぞれのキャラクターの深い部分が徐々に見えてきて、それが物語の妙味へと直結していきます。
ヒロインに対してイケメン二人ということで否が応でも三角関係を想像しますし、そういう面ももちろんあります。そういうタイプの恋愛マンガが好きな方にはお薦めできます。が、単純な三角関係に留まっていないところも本作の見どころとなっています。
悩みながらも自分の真っ直ぐな感情によって前へと進んで行くみのりを応援したくなる作品です。
高校卒業後、母の反対を押し切り、デザイン専門学校の門を叩いた森谷みのり。創作に心を躍らせるなか出会ったのは2人の男子学生。藤岡 猛と鹿上透真だった。優しさで自身を救ってくれる鹿上。たきつけて自身を鼓舞してくれる藤岡。みのりは2人のおかげで生みの苦しみを乗り越える。と共に「心をあげたい」と願った相手は…?
高校卒業後、母の反対を押し切り、デザイン専門学校の門を叩いた森谷みのり。創作に心を躍らせるなか出会ったのは2人の男子学生。藤岡 猛と鹿上透真だった。優しさで自身を救ってくれる鹿上。たきつけて自身を鼓舞してくれる藤岡。みのりは2人のおかげで生みの苦しみを乗り越える。と共に「心をあげたい」と願った相手は…?