捨てがたき人々

ジョージ純度が高い!

捨てがたき人々
酒チャビン
酒チャビン
1年以上前

基本的には秋山先生お得意の厭世観と露悪趣味に富んだ作風で、それ自体はわたしは結構好きなのですが、こちらの作品は掲載誌が青年誌ということもあったのか、かなり行き過ぎてるように感じてしまいました…。 メッセージとしては芯をくったところをグイグイついて抉ってきていて、名言めいたものも結構あり、考えさせられる部分もあって悪くないと思うのですが、ちょっとジョージ純度が高すぎるので、読んでてだいぶアテられてしまいました。 新年会に向かう途中に読んでいたのですが、鬱屈した気持ちになってしまい、会中ほとんど口を聞くことができなかったです。新年会の場所も新年で閑散とした赤坂だったのも良くなかったかもしれません。

孤独のグルメ

みなさん名前は知ってる名作ではないですか?

孤独のグルメ
酒チャビン
酒チャビン
1年以上前

ドラマの方が有名で、だいたい飛行機に乗ると、孤独のグルメくらいしか見るものがないので、みてしまう作品だと思います。わたしもその口で、ドラマの方は本当にお世話になってました。 マンガ版、めちゃ面白いですね!!!! ドラマ版は正直そこまで面白いものとは思わなかったのですが、マンガ版はかなり面白いです!!! 内容はグルメマンガだとばかり思っていたのですが、いわゆるグルメマンガではなく、ハズレの店に入ってしょんぼりしたりすることがあるところが好きになりました!!行く店も高級店ばかりということではなく、営業先で腹が減りすぎて適当に入った店とか、あげく入院中の病院食とかもあって、そこも好きです! ちなみにパリの書店でこちらのマンガが平置きになっていたので、買ってあったのでフランス語版でも読みました!味わい深いです!群馬の焼きまんじゅう屋に行く話をパリジェンヌ・パリジャンが読んで何が面白いのか分かりませんが、どうやら一定の人気があるようです! ★5も検討したのですが、1巻巻末の対談で、原作者の方が「食べ物のマンガで食べているシーンって、濡れ場というか…セックスシーンなんですよね。」というどこかでみたような発言があり、−1させていただきました。

ときどき週末キッチン

週末キッチンは終わらない

ときどき週末キッチン
野愛
野愛
1年以上前

週末キッチンが2022年末に連載終了でイヤだイヤだと泣いていたら、ときどき週末キッチンがはじまりました! LINEマンガインディーズかつ不定期連載だけど、裕介とカズとヨッシーにまた会えるのがうれしすぎて泣いちゃう…本当に泣いちゃう。 12月に連載終了したばっかりなのに、新連載を12月中にフルカラーで2話アップしてくれるなんてサービス精神が素晴らしいです。ありがたいです。 月間読者数とお気に入り登録数が今後の継続の鍵になるそうなのでみなさんぜひお気に入り登録して読んでください!! 成人男性3人が仲良く飯を食う平和なだけのお話なので癒されたい方はぜひ。

九蓮宝燈殺人事件

麻雀×ミステリ×マンガ

九蓮宝燈殺人事件
酒チャビン
酒チャビン
1年以上前

麻雀もミステリーもマンガも全部好きなので、これは面白くないはずがない!と手に取りました。こんなにも麻雀とミステリーとマンガが好きなのに、本作品については全く知らなかったのですが、マンガのプロモ・流通ってどうなってるんでしょうね??広告出した方がいいかなり上位にわたしなど入ると思うのですが。 ですが結論としてはそこまで楽しむことはできませんでした。。。 いや、一定楽しめたのですが、やっぱり麻雀もミステリーもマンガも全て極めるってのが、一人の人間には無理なのか、少し消化不良気味に感じました。 着想自体は本当にすごくよくて、仕切り直しで第2シリーズが始まるようだったら猛烈に期待したいです(一人で全部極めるのが難しかったら、監修の方を入れるといいかもしれません)。

告白

全然面白くないって方もいそう

告白
酒チャビン
酒チャビン
1年以上前

ですが、わたしはそれなりに楽しめました。 設定的には、作者自身が自らの過去を語る形をとっているのですが、掴みどころがなく、よく分かりません。いろいろなものの間で揺れ動くさまざまな感情をストレートに表現されただけのものなのかもしれません。 全1巻と短いこともあり、何か面白いストーリーだったりとか、読者へのメッセージがあるようなものではないですが、ジョージ秋山先生の作風のルーツが垣間見れるようで、わたしはそれなりに楽しく読みました。ごちそうさまです。

サバイバル~少年Sの記録~

さいとうたかを先生のサバイバルのカバー

サバイバル~少年Sの記録~
酒チャビン
酒チャビン
1年以上前

基本カバーだと思うのですが、4巻くらいから完全オリジナルの物語になります。それまではかなりオリジナルに忠実な展開です。 オリジナルに忠実な部分は、全く同じ話なので、モロに経験の差が出てしまっているように思いました。同じ話でここまで出来上がりに違いが出るんだと、マンガ制作の奥深さを感じました。 後半のオリジナルの話は、新鮮味はありましたが、スリルとかドキドキ感はなかったです。地球滅亡が近い設定だと思うので、もっとキャラに悲壮感があっていいと思うのですが、皆メンタルが強く、多分この人たちは大丈夫だろうな、という感じを受けてしまいました。 第1シリーズ完、ということだったので、ひょっとすると第2シリーズが続くのかもしれません(話的には全然終わってないですし)。

サバイバル

あれサバイバル?いやブレイクダウン?

サバイバル
酒チャビン
酒チャビン
1年以上前

サバイバルとブレイクダウンがどっちがどっちなのかわからなくなってしまったので、再読しました。 どちらも地球のピンチ・イマージェンシーものですが、こちらは特にこれといってスキルセットのない少年が、色々失敗しながら学習しつつ基本一人で生き抜いていくサバイバルものです。 設定とか描写が結構リアルでピンチ感がすごく伝わってくるので、手に汗握ります。地震・津波・野生の動物・異常気象・飢えと乾き・疫病・パニックによる暴徒化・宗教・迷信・組織権力などバラエティに富んだピンチが次々に主人公を襲うので、読者としてはダレるとことがなく楽しめるのですが、主人公にとってはたまったものではありません。 1976〜1978年に連載(@週刊少年サンデー)された作品ということなのですが、昨今の世の中のいろんなピンチも(ニュースとかで見聞きする範囲ですが)基本は変わらない感じがして、古びない作品の凄さを感じました。

マコさんは死んでも自立しない

千田先生の白い作品

マコさんは死んでも自立しない
宮っしぃ
宮っしぃ
1年以上前

とにかく真っ白、もう痛いのとかしんどいのとか辛いのと全く無い 黒さの欠片もないので、心ほっこりイチャラブでニヤニヤ出来る あぁ、こういうのよ...心洗われるわぁ...ってマジで思えた作品、特に同作者の他作品が(良い意味で)辛いので... 主人公の男の子とヒロインが同棲して、最後までひたすらイチャイチャするだけなのだが、最後がちょっと打ち切り感あるのが残念 絵と話しがマッチしていて、これを読んで作者を好きになった作品でもある そして他作品で心折られるまでがセット... 千田先生の作品を読むなら、これを読む→異常者の愛、もしくは異常者の愛→これ、のどちらかはマスト このギャップというか落差所か急行直下を楽しめるのも良い所なので、是非先生の作品をまとめて読んで欲しい

デロリンマン

人びとよ、魂のふるさとへかえれ!!

デロリンマン
酒チャビン
酒チャビン
1年以上前

銭ゲバでジョージ先生の作品を初体験したのですが、おすすめでこちらが出てきたので読みました。 これも面白かったです!! デロリンマンがすごく魅力的で、こんな人になりたいなと思いました。デロリンマンのような人になれるようにがんばっていこうと思います。 愛こそ正義であるとがんばるデロリンマンに、きもちはわかるが力のない正義は無意味だと諭すオロカメン(たまに泣いてます)のやりとりがじんわりと考えさせられます。 途中、突然第1話っぽい感じでまた始まったので、どうしたことかと思ったのですが、一度ジャンプで連載が終了した後、マガジンでリメイク版として連載されたものも収録されているようです。 あとジャンプ版のラスト16話くらい(黒船編)がカットされているのと、マガジン版のラスト1話くらいもカットされてるようです。カットの理由は分かりませんが、作者がカットしたならしょうがないですね。チャンスがあれば読んでみたいです。

銭ゲバ

初・ジョージ秋山先生作品でした

銭ゲバ
酒チャビン
酒チャビン
1年以上前

直近でもドラマになっていたり、巨匠と言われるジョージ秋山先生の代表作になるのだと思います。 主人公は幼い頃の経験から「世の中銭ズラ!銭がすべてズラ!」みたいな歪んだ性格になってしまい、殺人等も犯しつつ権力への道を突き進む、みたいなストーリーです。 最近もこういった露悪的な作品は結構ありますが、この作品からは、少年マンガに描かれがちな綺麗事に対する強烈なアンチテーゼは感じるものの、実は作者のそういったものに対する憧れや希求も感じます。 それが主人公の言動にも時折反映されて出ていて、特にラストシーンはあっけないようですが、個人的にはすごく好きでした。 読んで良かったと思いますし、わたしも世の中を良くするための慈善活動に少しは精を出さないとな、と思わせてくれる作品です。

藤本タツキ短編集

感想が難しいタイプのマンガかもです

藤本タツキ短編集
酒チャビン
酒チャビン
1年以上前

短編集ということもあってか、感想っていうほど特に何かあったわけではありませんでした。 1話1話に作者の方のコメントが記載されていて、「編集部に〇〇(←ダメ出し的な内容)と言われたので描きました」というものが結構あり、習作集的な位置付けです。 担当の編集の方と二人三脚で成長していくマンガ家の物語みたいのは、それを描いたマンガで何度も見たことがありましたが、本作を順に読んでいくと、実物でリアルにそれを追体験できるようで、そこは良かったと思います。 確かに絵とかもすごく変わっていってますし、読みやすさも後半の作品の方がアップしてる気もしました。

原色宝石図鑑

人気のようだったので読みました

原色宝石図鑑
酒チャビン
酒チャビン
1年以上前

認識間違っていたら本当に失礼なのですが、多分、この作品は一般的にはそこまで知名度がないと思います。会社に100人いたらこの作品を知ってる人が1人いればいい方じゃないでしょうか? ただ、マンバを見ていると、こちらの作品をよく見かけるので、知る人ぞ知る的な名作なのかと思って手に取ってみました。 面白か! 面白いです。人間交差点とか黄昏流星群的な1話完結の人情ものに分類されると思うのですが、そういった作品はけっこう男性向けが多いなか、女性向けに特化しているところが特徴だと思います。 ただ、男性のわたしですらストーリーが面白く感じたので、女性であればもっとハマると思います!!もし来世女性に生まれ変わることがあったら、改めて読み直したいマンガNo.1です!

藍の時代 一期一会

あこがれの車田先生の自伝的マンガ

藍の時代 一期一会
酒チャビン
酒チャビン
1年以上前

小さい頃、聖闘士星矢が好きすぎて、すごい作品すぎて、自分も聖闘士星矢のような作品が描けるようになりたくて、でも絵が下手すぎて、最終的には弟に「自分は実は車田正美である」と嘘をつくも信じてもらえず、ムカついて背中にキックをお見舞いし、呼吸を止めたくらい車田先生の信者でした。 大人になってから車田先生を好きな気持ちは一旦は少し落ち着いていたので、この作品はノーチェックで、たまたま発見したのですが、一応念のため読ませていただきました。 マンガ家を目指すあたりからリングにかけろの頃までを簡略化してまとめてますが、特に伝わってくるものがなかったので残念です。明らかに史実をベースにしていながらもフィクションっぽくしてあったり、どっちつかずになってしまっているもの残念です。 特に序盤、周りのみんなが東田(主人公)に「お前はがんばってマンガ家になれよ!」と励ましてくるのですが、東田がマンガ家になりたいと思ったきっかけもよくわからないし、応援されるほどの何かがあった描写もなく、違和感しかなかったです。 ただリングにかけろとか聖闘士星矢とかは当時めちゃ夢中になった作品ですので、車田先生物語はこんなものではないはずで、もしお時間許すようでしたら全40巻くらいで執筆してほしいと思ってます。

SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん

最高すぎるオススメ

SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん
酒チャビン
酒チャビン
11ヶ月前

多分マンバを使い始めたころにオススメしていただき、2巻くらいまで読んで「面白いな」とは思っていたのですが、年末に刊行済19巻を全部読んでみました。 面白か!!相当青春要素が迸ってます!! 私の大好きなスポ根にバンドを掛け合わせた作品で、バンドも興味があったので、相乗効果で相当面白かったです!!ドンキホーテのパロディのドンキー布袋もプチギャグとしては良かったです! わたしがマンガを読む理由(求めている要素)が多分全部入ってるのではないでしょうか??好きすぎて、2022年に読んだマンガの中でも2位くらいには入ってると思います!柔道部物語とかちはやふるとか好きな方であれば多分楽しめると思います!! 今19巻ですが、だれるところもなく内容濃くぎっしりとここまで突っ走ってきている感じです! どうしても好きになれないキャラが2名いたのですが、すばる先生は途中からすごく好きになれました。あともう一人は丈二さんなのですが、いまだにどうしても好きになれず、しかも主役のバンドに入ったので、少し19巻時点ではテンションが下がってます。この後の展開に期待です。

友達と恋人の狭間

恋も友情も決まったカタチはない

友達と恋人の狭間
名無し
1年以上前

出てくる人、みんな悩んでるな〜笑という気持ちで読みました。 感情移入できるキャラはいなかったですけど、恋人同士だろうが友人同士だろうがお互いの本心をずべて知ることはないし、割り切れない何かを抱えながらすれ違いながら、それでも思続けることはやめられない複雑なものはありますね。

たるてつ

ニャンだこの漫画は!?

たるてつ
ひさぴよ
ひさぴよ
1年以上前

”新感覚ネコ時代劇”の触れ込み通り、読んでいて不思議な面白さのある漫画。幕末の京が舞台とのことだが、こっちの世界とは何かいろいろと違う。猫のパラレルワールドの世界を覗いてる感覚になる。可愛いだけじゃない、ワイルドな猫たちが歴史の大きな流れに巻き込まれていく。終盤、土人が出てきてこの世界の謎は深まるばかりだったが読後感はよかった。#読切応援

●特装版●花嫁未満エスケープ

シンプルに上手く行かないのが歯痒すぎる。

●特装版●花嫁未満エスケープ
Pom
Pom
1年以上前

男女間の、ぱっと見うまく行ってる様で行ってない、すれ違っていく繊細な心の動きを、上手に表現してあると思った。 主人公ゆうと同棲してた尚くん、最初何て人だと思ったけど、彼なりに彼女のこと思ってて、でも結果色んなタイミングがずれてしまって、ゆうは、元彼の元へ行ってしまった。でも、その元彼ともすれ違いが。 とても現実味のある内容だなと。 こう思ってるだろう。大丈夫だろう。って安心感はやはり怖い。でも安心感は大事だと思うしな。 話すことって、やはり大事だなぁとつくづく思わされる。 どの様に決着が着くのかなぁ。

婚前アットホーム

これこそアットホームと言うのかな。

婚前アットホーム
Pom
Pom
1年以上前

終わり方が印象的でした。 もちろん恋愛も混ぜ込んであるけど(むしろそっちが主体)、何よりも家族って良いなぁ温かいものだなと思わせてくれます。 青磁くんのツンデレ感が私的には最高だなと思いながら、三角家の皆に癒されアクシデントにちょっと笑えてり。 最後の青磁君あれは反則だー。ハルカちゃんとの行方はどうなるんだろう〜。気になるのでもう少し読みたかったです。

異常者の愛

心も体も痛いよ、先生...

異常者の愛
宮っしぃ
宮っしぃ
1年以上前

何がどうしてこんな内容の作品を作ったんだ先生... 1つ前の連載作品(マコさん)はもの凄く真っ白で、心ほっこりイチャラブコメで、甘々すぎて砂糖に砂糖かけて食べてるみたいだったのに... これはもの凄く真っ黒で、心ボコボコ、異常なラブコメで、ドロドロすぎて泥に泥かけて無理矢理食わされてるけど、吐き出せないみたいな... かなり人を選ぶ内容で、可愛らしい絵とは真逆な内容だし、ドSドMとかそういうレベルじゃなく、マジで非道・残虐・異常・異質のオンパレード 最後もこんなにスッキリしない終わり方だったが、それがまた良く、作品にすごくマッチしていたし、タイトル通りな結末はマジで心震えた 読む人は選ぶが、試しに読んでみていけそうなら是非オススメしたい

帰ってください! 阿久津さん

ヤンキー女子とイチャイチャするだけのマンガ

帰ってください! 阿久津さん
宮っしぃ
宮っしぃ
1年以上前

なんですけど、何でこんなに惹かれているのか... 連載始まった時から目を付け、気づけば6巻まで出てるとは...(2023年1月時点) ヤンキー女子が主人公の陰キャの家に上がり込み、ただひたすらイチャイチャしてるだけなんだが、とにかくヒロインが可愛い ヤンキー女子別に好きじゃなかったけど、これは目覚めますわ... ラブコメ好きなら読んでおいて損は無い良質な作品

空挺ドラゴンズ

ファンタジードラゴン飯マンガ

空挺ドラゴンズ
宮っしぃ
宮っしぃ
1年以上前

いつか読もう読もうと放置し続けてきたが、後悔してる これ、マジで面白いです ファンタジー世界でドラゴンを捕まえて食う話しだけど、そのドラゴン飯がどれも美味そう 肉メインの料理の数々はレシピも載ってるので、別の肉を使えば作れそうになってる所もなお良い ただの飯マンガだけじゃなく、ふんわりしたタッチの絵は某ナウ○カを彷彿とさせ、世界観とマッチしてるし、ただ食う為に捕まえるだけじゃなく、世界や人物の背景もしっかり描かれているので重厚な物語もある 飯マンガとしてだけでなく、ファンタジー作品としても良質なマンガなので是非

仮面のメイドガイ【巻末書下ろし付き】

小山力也イロモノ伝説の切っ掛け、筋肉メイドの大暴れ

仮面のメイドガイ【巻末書下ろし付き】
ピサ朗
ピサ朗
1年以上前

まあ何というか、作品自体は異邦人が来てドタバタな日々を送るギャグコメディであり、異邦人ポジションの有能メイドさんなフブキさんと仮面のメイドガイ(男)コガラシが、襲い来る刺客の撃退や嵐を起こし鎮めるドタバタな日常を過ごしていく作品で とにかく仮面のメイドガイ、コガラシがインパクト抜群、巨漢で仮面で文武両道だが明らかに無理のあるメイド服を着こなし幾つもの特殊能力を持つ破天荒な存在で、強烈なキャラクター。 そしてこの作品、アニメ化された際に当時「頼れる兄貴分」「カッコいいおじさん」的なイメージのあった小山力也氏がメイドガイを怪演し、さながら若本規夫氏のちよちゃんのお父さんのような転機…とまでは行かないが、この作品のアニメ以降イロモノキャラを多数好演する等、その演技の幅を見せる切っ掛けとなった感がある。 ハッキリ言ってメイドガイの怪人っぷりに乗れるか否かなのだが、外見も中身も無茶苦茶だがメイドとしてのスキルは高く、多少エロネタも有るし、当時決して大ヒットというわけでもないのだが、小山力也氏の怪演も手伝ってか観測範囲では意外と女性人気もあった。 変態の域にまで達した超人メイドスキルの数々や、悪気はなくとも死ぬほど疲れる行動をとりまくる、ギャグの為のキャラではあるのだが、見ようによっては主人に忠実ながら甘やかさず試練を促し、しかし本当に危ない危機からはしっかり守り、逞しいボディに顔を隠して声が小山力也氏とくれば、なるほど、男目線でも人気が出るのは分からないでもない。 一応ご主人様のなえかや、ちゃんとしたメイドさんなフブキさんとか、可愛い女性キャラもいるし、コガラシの暴走っぷりやそれに振り回される面々も笑える。 ただ若干尻切れトンボというか、打ち切りの感は有るのだが後半は息切れか冗長な部分も有ったので、コガラシのキャラの強烈さも含めて文句なしにおススメできるかというと難しい。

もっとみる