吉祥寺モホ面

吉祥寺モホ面の感想 #推しを3行で推す

吉祥寺モホ面
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 確か5号で休刊したコミックバウンドでやっていたな。タイトルも内容も意味わからないまま三人の男の行動を見ていたら終わったがこのマンガのラストはもっと話題になってもいいんじゃないかというくらいすごいな。 「番外編噂の武士」はつげ義春にこんなのあったなとおもったらやはりつげ義春に関連する内容だった。 「彼の生きかた」は俺が勝手に思っている土田世紀っぽい漫画だった。 ・特に好きなところは? 4号あたりから一気に終わらすためかわからないかが展開がむちゃくちゃになって収まるところに収まったようにおわったような感じがするところ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! ちょっと変わった土田世紀漫画を読みたい方におすすめです。

マガジンロンド

雑誌って本当にいいものですよね。

マガジンロンド
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前

架空の百貨店を本当に存在するものかのように緻密に美しく描いた『百貨店ワルツ』から6年ぶりとなる、マツオヒロミさんの新作です。 本作は、1922年に刊行が開始された架空のファッション誌RONDOの2022年号までの誌面の軌跡と、それに纏わる掌編マンガを数編載せた1冊となっています。 美しい意匠の凝らされた着物、香水、バッグ、帽子、サボン、刺繍、マニキュア、靴、ティアラ、ケーキファンデーション……乙女の心を「かわいい」とときめかせるものが、マツオヒロミさんの煌びやかで妖艶なタッチで整然と敷き詰められています。 実在する雑誌のように表紙から広告ページまで作り込まれたディテールは、雑誌をパラパラと眺めるのが好きな人には堪らないでしょう。何しろ、マンガに全振りしてきてファッションにはほとんど興味を持たずに生きてきた私が見ていても「楽しい」と感じられるのです。 ″ファッション誌ってその時代のキラキラしたものが  そのまま保存されている宝物なのかもしれませんね″ という、冒頭の言はファッション誌のみならず雑誌全般にも言えることでしょう。マンガでも、昔の作品を単行本で読むのともまた違って、雑誌からしか得られない感慨があります。雑誌にしか綴られない企画や情報、広告などから溢れ出る時代性。絵柄や言葉やテーマなど、誌面全体を通した流行やスタイル。当時の編集者が心を込めて仕事をして作った結晶が雑誌であると思うと、一冊一冊への想いも一入です。 定期購読してきた雑誌遍歴というのはかなり強くその個人を表すものでもあり、共通の雑誌を愛好していたが故に繋がれた2人の少女を描いたマンガには胸が熱くなりました。 大正から令和へと移り変わる時代に合わせて変遷していくもの、あるいは変わらないもの。戦時中に休刊を挟みながら人々の希望の寄る方として作られた時代のストーリーも、実際に同様の想いで闘っていた人々に想いを馳せるところでした。 少々値段は高く見えますが、内容を考えるとむしろリーズナブルで紙版で手元に置いておいて時折良い紅茶やコーヒーとお菓子を用意しながら捲りたくなる本です。

矢野くんの普通の日々

怪我しちゃう系男子

矢野くんの普通の日々
Nano
Nano
1年以上前

どっかで一度読んだことがあってめちゃくちゃ自分の"癖"に刺さった思い入れのある作品です。怪我の絶えない矢野くん、たまらん…。いや本当に痛そうだし心配になるんだけど!!怪我だらけの顔で「優しいんだね」の笑顔はずるいよ…こりゃ落ちるよ…。 委員長吉田さんもすんごく可愛い。というか絵が好き~~!!めっちゃ綺麗で読みやすい。けど怪我の描写しっかりしてて癖に刺さる…ありがとう…。二人の掛け合いも可愛くてずっと見ていたくなる。

菫画報

いい意味で思ってた感じと違う!!

菫画報
かしこ
かしこ
12日前

新聞部のメンバーを中心にしたほのぼの日常ものかと思いきや、予測不能のフリーダムな漫画で楽しかったです!最終回の2つ前でサンテクジュペリみたいな飛行士の話がありましたが、主人公のスミレがラストで「映画を終わらすのに登場人物の死は好都合だ」というセリフを言っていたのが意味深でカッコよかったです。 本格連載前の演劇部編もすごく好きでした。2話目のスミレと上小路君がキスする話の2匹の蝶が出てくる演出とか不思議で素敵だったな〜。ちなみに一番好きなキャラは琴子ちゃんです。三つ編みを丸で表現してるキャラデザが可愛い。

片々草紙

小骨のように引っかかる日常の短編集

片々草紙
野愛
野愛
1年以上前

何気ない日常の風景を切り取った短編集。 幼い頃に見た景色や意味もわからずに聞こえてきた言葉が、小骨のようにずっと引っかかっている。忘れていた記憶がふいに蘇って、あの頃に引き戻される。 ノスタルジーとメランコリーの間のような物語が詰まっている。 『ファジィ』 面白いことひとつも言わず、妻に邪魔だから散歩行ってと言われれば大人しく散歩に出かける男。 男が単純で退屈な人間になったのは、母と富士山にまつわる記憶がきっかけだった。 つまらない日常を大切に守り抜くおじさんの哀愁が染みる作品。 『暗渠』 川をさらって鉄屑を集めて小金を得る貧乏人。火事があって潰れた大きい油屋。捕まえたネズミを沈めた川。 町中流れる川にフタをして道路を通しても、脳裏にこびりついた記憶は消えない。水はずっと流れ続ける。 今笑っている目の前の人も、生温くて濁った水を隠しながら生きているのかもしれない。 きっと年齢を重ねれば重ねるほど染みてくる短編集のはず。 心の奥底に刺さった棘を忘れたふりして生きている全ての人に読んでほしい。

税金で買った本

図書館の裏側が学べるし共感できる良作

税金で買った本
Nano
Nano
2ヶ月前

めちゃくちゃ楽しく面白く図書館のことが学べる最高漫画では!? 私も小さい頃から本が好きで図書館や学校の図書室に通ってました。「だれかに教えられるのではなく知りたいから本を開く。一番純粋なほんとうの『学び』です」がもう鳥肌立つほどいいセリフでたまらない。そうなんだよな、人から聞いた方が手っ取り早いかもしれないけど、自分から本を探して読んでわくわくしながらページをめくっていって…幼少期の記憶が思い出されて胸がギュッとなった。 早瀬丸さんや白井くん、石平くんといったキャラクターも魅力的で面白くてどんどん読めてしまう。まさか石平くんから働きに来るとは思わなかった。図書館久しぶりに行きたくなったな。そして借りた本は大切にしてしっかり期限内に返そうと思いました…。

武士のフトコロ

武士のフトコロの感想 #推しを3行で推す

武士のフトコロ
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 漫画ゴラクで連載中も楽しみに読んでいたがまとめて読むとかなりわかりやすいな。監修の永井義男って松本次郎の『いちげき』の原作者と一緒なのかな? ・特に好きなところは? 相撲編に「ごっつあんです」の後藤丸が登場するあたり ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 江戸時代後期の文化やものの値段などはわかりやすく描いてあり尚且つ面白い。もっと続いてもいい良いのではと思ったね

萩埜まこと短編集 どこかの星のふたり

1粒で5度美味しい短編集

萩埜まこと短編集 どこかの星のふたり
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前

「『熱帯魚は雪に焦がれる』の萩埜まことさんによる短編集」と言うと百合を想像されるかもしれませんが、雑誌『青騎士』に連続掲載された作品群はさまざまなタイプのお話があり、そのどれもが上質です。 西洋が舞台で、作家と少女との出会いから始まる「窓辺のリノア」。 田舎の高校生たちの淡い青春を描いた「波よりもおだやかで、雲よりも速く」。 スタイリストになりたての青年が、初めて美容院に来た女子高生との接客中に自分が美容師になった動機となる復讐について語る「髪結いの娘」。 神社に住む少年が、人生を諦めそうになっていたダメな大人に神様のフリをして援助を行う「神様ごっこ」。 人類が滅んだ後の宇宙を舞台にしたSFでありながら、ゴーストというファンタジックな概念が物語の鍵になる「どこかの星のふたり」。 時代も場所も設定も多彩で、ひとつとして似通ったものはなく1冊の中で多くの味わいを楽しめる様はまるでフルコースの料理のようです。 「窓辺のリノア」が『第七天国』から着想を得ていることが幕間の解題で明言されていますが、『熱帯魚は雪に焦がれる』も井伏鱒二の『山椒魚』をモチーフにしていたように、他の作品から取り込んだものを自分の中で咀嚼して独自の物語として出力する力に長けていると感じました。 どの作品も読後感の良さが共通していて、多くの人に受け入れられ易いタイプの作劇であるとも思います。個人的にはすごく大事に描かれた感のある表題作が最も好きです。 2022年に出た短編集の中でも、特に良くお薦めしやすい1冊です。

おはよう!スパンク なかよし60周年記念版

スパンクのはちゃめちゃなところに和む

おはよう!スパンク なかよし60周年記念版
かしこ
かしこ
1年以上前

1巻読了。愛犬を交通事故で亡くした主人公の元に「それはもうおかしな犬」スパンクがやって来て…というお話です。公式が「それはもうおかしな犬」と断言するだけあって、スパンクは酒を飲んで二日酔いになったりするはちゃめちゃなところもありますが、そのキュートな見た目とのギャップがチャーミングです! ただ1巻を読んだ分にはスパンクとの交流よりも、ボート事故で行方不明になった主人公の父親のことがストーリーの主軸になっていて意外でした。昔の少女漫画ってやっぱりドラマチックでいいですね。

夢でフラれてはじまる百合

悪夢を幸せな恋にするには… #1巻応援

夢でフラれてはじまる百合
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

夢って本当にいい加減というか、思ってもみない事を言ったりやったり、そのくせ妙にリアルで、心にけっこうダメージがある割にはすぐに忘れてしまう。 『夢でフラれてはじまる百合』は、そんな「夢」が一人の女子の「恋」を生み出してしまう同性愛物語です。 幼馴染の親友に、何故か告白して、何故か振られる……そんな夢は、今まで感じたことのなかった親友への恋心を気付かせてしまう。 それ以来親友を恋愛的・性的惹かれの状態で見てしまう主人公。友情と恋の葛藤。「フラれる=関係が終わる」切実さは、私にかつての恋(異性愛ですが)を思い出させます。 夢に翻弄される主人公の一方で、幼馴染はどう見ても主人公に惚れている(それを見守る友人cpの尊さよ……)あとは悪夢の呪縛を振り切って、告白するだけ!……がなかなか遠いラブストーリー。 思ってもみなかった悪夢も、それを何度も反芻してしまえば、まるで現実のような重さを持つ妄念として心にこびりつく。どうか目の前の幼馴染とちゃんと心を交わして、告白を乗り越えて悪夢を「恋のきっかけ」へと変容させられますように、と願いながら最後まで追いたいと思います。 (初夢に悪い夢を見てしまった人へ。2023年1月2日記す)

機動戦士ガンダム Twilight AXIS

女性主人公のガンダム、ありまぁす!

機動戦士ガンダム Twilight AXIS
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』観てますか? 史上初の女性主人公ガンダムとして(もちろん初の百合ガンダムとして)新たな試みである『水星の魔女』ですが(ここまで『ポケットの中の戦争』のクチコミと同じ)、そういえば今までのガンダムに百合はないのか?!せめて女性主人公ものはないのか?!と漫画読みに聞いてみたところ、この『機動戦士ガンダム Twilight AXIS』を教えてもらいました。 元ジオンのメカニックの女性とテストパイロットの男性のコンビもの。しかしその設定が「ニュータイプ能力をメカに対して使う女性」と「シャア =アズナブル専門のテストパイロット」と言えば、二人のヤバさは十分伝わりますよね? 古巣・アクシズに残されたサイコフレーム資料の回収に同行しつつ、シャアに対して複雑な思いを抱く二人の心残りを探しにゆく物語は、一年戦争からシャアの反乱に至る裏側や、UCからF91の「歴史の空白」を埋める物語にもなります。 自分の思いのために相棒を振り回す主人公と、それを受け止めるMS戦の猛者。親子ほどの年齢差に見える二人の独特な関係もなかなか強い!そこにニュータイプを巡る切ない出自を絡めて、主人公の幸せを祈りたくなる物語でもあります。 モビルスーツ好きにはNT-1アレックスのアフターストーリーとしても要注目。優秀だったのねアレックス……。 (教えてくださったナベテツさん、ありがとうございます!) 追記 毎年ね、元旦に「宇宙世紀0080年1月1日、連邦とジオン公国の間に終戦協定が結ばれた……とのことで、1月1日は(ガノタ的には)一年戦争終戦記念日です」って言いながらガンダム一年戦争関連の漫画のクチコミを書いてるんです。 今年は『水星の魔女』があるから、女性が活躍する作品を二点、書いてみました。もう一点は『機動戦士ガンダム ポケットの中の戦争』です。そちらは初の女性ガンダム乗りの話なのでよければどうぞ!

メタルちゃん

自分、メタラーですが

メタルちゃん
さいろく
さいろく
1年以上前

マイノリティであるという自覚はこれまでの人生で散々持ってきたが、いくらなんでもこれは心外だ(笑) メタル聴いてるだけでこんなに迫害されるような幼稚な学校が存在してなるものか!可愛い×メタルはこの10年ぐらいでBABY METALによって証明されているが、25年ぐらい前から美人でメタル聴いてたら男は逆に寄ってくるもんだったもん。 しかもSlipknotとRhapsodyってこれもう20年ぐらい前だろ(Rhapsodyは15年ぐらい前に「Rhapsody on Fire」という名前に変わっている) とまぁ…メタルに関しては「そこは漫画なのでいい」として。 でも2021年の作品でその題材ってのは古いな、時代背景も2000年頃なのかもしれない?イヤホンも有線だし。 鉄(くろがね)っていう名字の素晴らしさや、そんなに嫌な思いをしたにも関わらずメタルをまだ爆音で聴いてるところなんかはひたむきな高校生の一途さというか真っ直ぐさ、狭い視界だけど解像度めっちゃ高いんだろうなって感じさせてくれるところなんかが見え隠れして良い。 主人公の岸くんが「騎士」なんだろうなーって(北欧メタルなどのメロディック系は騎士がドラゴンと戦う歌が多かったりする)思って読んでおりました。 端的に、サイコーでした。

ヤバマン サレ妻の秘密の離婚準備

ヤバマン サレ妻の秘密の離婚準備の感想 #推しを3行で推す

ヤバマン サレ妻の秘密の離婚準備
かしこ
かしこ
1年以上前

・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 不倫してる主人公の旦那のキャラデザが相席スタートの山添に激似(笑)!不倫の他にモラハラやDVもしてくるモラル崩壊クズ旦那からの逃亡資金を稼ぐためにパパ活をするというお話です。ちなみに山添さんにとっておいしい漫画になってるので安心して下さい。 ・特に好きなところは? お色気シーンとギャグがどっちもクオリティ高い!!えりちん作品はやっぱり面白いな〜と思いました。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 実は主人公が住んでいるマンションは以前に自殺未遂が起きていたり、住人の謎行動があったり、このマンションは何かがおかしい…というサスペンス要素もあるので、「最近流行りの不倫漫画には興味ないわ〜」という人にもオススメです!

機動戦士ガンダム ポケットの中の戦争

初代・女ガンダム乗りの勇姿を見よ!

機動戦士ガンダム ポケットの中の戦争
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
1年以上前

アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』観てますか? 史上初の女性主人公ガンダムとして(もちろん初の百合ガンダムとして)新たな試みである『水星の魔女』ですが、ガンダム作品で描かれた宇宙世紀史上、初の女性ガンダム乗りといえば恐らく、OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』のクリスチーナ・マッケンジー(クリス)です。 連邦のエース、アムロ・レイに渡される予定だった試作機NT-1アレックスのテストパイロットとして、またジオンのパイロット、バーナード・ワイズマン(バーニィ)と想いを通わせながらすれ違っていった女性として描かれた彼女ですが、全六話のOVAではその人物像が深く描写されることはありませんでした。 本コミカライズはアレックス(G-Ⅳと呼ばれている)が地球から宇宙へ打ち上げられる際の、連邦とジオンの攻防から描かれます。なのでOVAの主人公・アル少年やバーニィはまだ描かれません。 まず描かれるのは、バーニィが所属することになるサイクロプス隊。そしてクリスは機付長=シューフィッターとしてアレックスのAI調整をしたり、時に自らモビルスーツを操縦したりと、1巻の途中から活躍します。 クリスのしなやかな強さと優しさが2巻までで描かれて、OVAのドラマ性をさらに膨らませてくれそうです。そして初の女性ガンダムパイロット・クリスの活躍が今後もたくさん見られるかも……という点で、本コミカライズにはとても期待しています! 最後に一言。 宇宙世紀0080年1月1日、連邦とジオン公国の間に終戦協定が結ばれた……とのことで、1月1日は(ガノタ的には)一年戦争終戦記念日です!(3度目) 機動戦士ガンダム THE ORIGIN https://manba.co.jp/topics/20337 機動戦士ガンダムUC 虹にのれなかった男 https://manba.co.jp/topics/34647

なつみママのただいまごはん。

ママ〜!ごはん作って〜!

なつみママのただいまごはん。
野愛
野愛
16日前

老若男女誰だってママに甘えたいときくらいあるよね。穏やかな笑顔でお話聞いてくれてあったかいお料理出してくれて…なつみママに甘えたいよ〜!! っていう具合に読んだら誰もが子どもに戻っちゃうはず。 お店の常連さんたちも仕事や夢や恋愛や家族や結構重ための問題を抱えているけど、なつみママのところにくると素直に甘えたり泣いたり笑ったり。 成人女性がママ〜おっぱい〜ってなっちゃうほどの母性。素晴らしい。 登場する料理は再現できそうなものもあるけれど、それ以上になつみママのお店に行きたい欲が勝つ。 常連になりたい。切実にお店行きたい。

兎 -うさぎ-

兎の生態を感じる親子の絆、ヤクザとの抗争

兎 -うさぎ-
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前

卯年の2023年が始まりました。 ということで、新年1発目は『兎-野性の闘牌』……ではなく、高口里純さんの『兎』です。 『紅のメリーポピンズ』に登場し、『グランマの憂鬱』では主人公となった百目鬼ミキなどもそうですが、高口里純さんの描く凛とした大人の女性はとにかく格好いい。 本作『兎』も多分に漏れず、主人公・会田兎(不良仲間からは「ラビット」「ウサ公」などと呼ばれています)の母親・よし江がこの世の酸いも甘いも知り尽くしたような、非常に深い味わいのある良いキャラです。 1話目から、躾の甘い他人の子供に対して ″赤ン坊は腹ン中でめーいっぱい甘えられるんや  いい思いするんや  せやから腹ン中から出たら一番最初に教えてやらにゃならんことは  居心地の悪さやないでっしゃろか  世の中気持ちのいいことばっかやないっちゅーのを  教えるのが母親(オヤ)やないですか  せやなかったら子供に我慢やら思いやりやら  身につきゃしませんわな″ ″いくら世の中便利になったゆうたかて  ガキの育て方まで便利になってどないすんや″ といった具合です。 更に、2話では突然の襲撃に動じることもなく、1対複数人の戦いでドスを振り回して相手の指を斬り落とす大立ち回りを見せます(多分、今だとなかなか描けない描写でしょうか)。 息子の兎に対しては最初憎らしさが先に来ていたものの、やがて母親としての愛情が芽生えてきたという複雑な感情を持っており、その変化を表す雅な表現も伴って人間的な魅力を生み出しています。 実際、動物の兎は人間や犬や猫と違って1日に1〜2回4分程度の授乳しかせず、一見愛情が薄いように見えますが、それには子供に近付く時間をなるべく減らすことで外敵が巣に近付く確率を下げるという意味があります。一部では寂しいと死ぬとも言われる兎は実は放っておかれた方が強く生きられるという生態があり、それに準えているのかもしれません。 ただの街の不良程度であった兎が、よし江の教育の甲斐もあってか ″ウサギ1匹暴れたところで大したことねえさ  それにライオン相手なら立派に正当防衛だ″ と、極道と本気で抗争を始めるように急成長していく様、そしてその際に何故かうさ耳を着けていくところが2023年の年明けに相応しいでしょう。 主人公の成長と共によし江というキャラクターに、そしてこの親子の関係性とそれを彩るセリフに注目して読んでみて欲しいです。

妻が子宮カルトに沼りました

子宮の声を聞け!

妻が子宮カルトに沼りました
野愛
野愛
1年以上前

下世話な気持ち100%で更新をいちばん楽しみにしている漫画がこちらです。 もちろんフィクションですし誇張しまくりではあるけれど、割と実録だったりする作品です。インターネット大好きな奥様方は元ネタが何かすぐわかっちゃうと思います。 仕事ばかりで妻に家事や育児を任せきりにしていたら何やら子宮系カルト宗教にハマってしまった! 子宮の声に従うとかなんとか言って、ブログにセクシーな自撮りをアップしたり夜遅くまで子どもを置いて出かけたり…どういうことだ!! っていうところで話し合いしておさまればいいのですが、カルト宗教にのめり込んでいくから大変。 以前の妻を取り戻すためにカルト宗教の闇に斬り込んでいくというお話。 どう考えてもフィクションなのに、そうでもないから夢中で読んでしまうのです。子宮系の方のブログ、めちゃくちゃゾワゾワするからたまに読んでたなあ……。 こんなんに騙されるわけないだろ と こんなんに騙されるかも知れないの狭間にいるから人間は面白いんです。 被害者になるか加害者になるか傍観者になるかわからないけど、当事者にならないように皆さん学んでおきましょう。

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