ブルーロック

利己主義サッカー

ブルーロック
Nano
Nano
1年以上前

ずっと気になってて読めてなかったブルーロック。軽く調べるうちにエゴイズムっていうキーワードがあることを知ってどんなサッカー漫画なんだ…?と思ってたら、これはすごい。「みんなで協力して勝利を掴む」みたいなスポーツ漫画の十八番(イメージ)がない。 原作者が神さまの言うとおりの人だと知っていたけど、金城先生の味がめちゃくちゃ出てるというか。勝利に貪欲だし、勝者がいるということは敗者が必ずいるっていう変えられようもない事実を突きつけてくる。当たり前だけど理不尽で残酷。けど勝つために必要なこと。すごくゾクゾクします。2話の鬼ごっこ×サッカーの絡め方とかたまらん。スポーツ全然詳しくないけどすごく面白い。潔くんの昂っちゃうとことかめちゃくちゃ興奮しちゃいました。まだ2話だけど続き気になる。 実は千切くんのビジュに惹かれて読み始めたんですが沼の予感がして怖いです。読みたいけど読みたくないみたいな…どうすればいいんじゃ…助けてくれ…。

学級王ヤマザキ

「う○こ!」を面白くした原因の問題作

学級王ヤマザキ
名無し
1年以上前

子供が、「う○こ」、「ち○こ」と笑いながら叫び回るようになったのは多分この漫画がきっかけではないだろうか? なぜなら、排泄物と生殖器の呼び名であり、それだけでは、何も面白いものではないはずだ。 下品でふざけたヤマザキが学級委員になり、下劣な子供を使い、楽しい学校生活を過ごします。 当時、山崎という名字の子供は苦労しただろう。 コロコロコミックスの伝説的作品の一つです。 最高にくだらないけど、読むと人生の悩みがバカらしくなります。 大人も悩んだら大きな声で叫ぼう 「う○こ!!!!ち○こ!!!」

ケガレノウタ

ベルセルク?

ケガレノウタ
mampuku
mampuku
1年以上前

大剣、コワモテ、マッチョ、グロテスクな怪物。ベルセルクかな? どっかで見たような要素の寄せ集めでありながら、一話目からキャラクターや物語の見せ方が上手く絵もかなり気合入ってるのでまだ1巻ですが先が楽しみな作品です。 とくに昨今中世風ファンタジーを名乗りながらスキルだのレベルだのジョブだの手抜きな世界観の作品が氾濫しているなかで、こういった骨太な本格的なファンタジーは嬉しいです。

セックス&ダンジョン!!

エロいことするとレベル上がる

セックス&ダンジョン!!
宮っしぃ
宮っしぃ
1年以上前

KADOKAWAの一般向けエロレーベルでちょっと話題になって、結構売れてた記憶があったので読んでみた うーん...つまんなくはないけど、面白くもないかなぁ... 家にダンジョンができて、エロいことするとレベルが上がって、クラスの先生・友達とエロいことして強くなって行ってダンジョン攻略してくお話 キャラは可愛いかったけど、話は特に盛り上がる要素は少なく、ラストの結末もラブコメっぽくお終い ダンジョン的な所はこれと言った謎みたいのも無く、なるほどなぁぐらいの感想しかなかった キャラ可愛いので星+1って感じ...

フリージア愛蔵版

『フリージア』の実写映画版総括

フリージア愛蔵版
名無し
1年以上前

玉山鉄二・つぐみ・西島秀俊・大口広司・竹原ピストルを含む役者達や制作陣の努力は評価したい。 見た人も見てない人も(アンチ以外は)何でも言っていっていい場所を作りましたのでどうぞ。 フリージア/Freesia TRAILER 特報編 https://youtu.be/IGtCkj8hygA フリージア TRAILER 予告編 https://youtu.be/z02TutgHjAo

小学館版学習まんが 少年少女 日本の歴史

学習漫画史上の傑作日本史漫画

小学館版学習まんが 少年少女 日本の歴史
ピサ朗
ピサ朗
1年以上前

恐らく今後コレを越えうる日本史漫画は出てこないのではないか、そう思えるほどに徹底した学習漫画。 この作品自体は日本の歴史を漫画で解説・紹介する、いわゆる学習漫画なのだが、その範囲、細やかさ、深さ、総合的な面では全ての教科書、歴史漫画を見渡しても稀な域に達している。 扱っている時代の細やかさでは、風雲児たちなんかも相当な物なのだが、あちらはギャグ漫画であり江戸から幕末の範囲に絞られている。 翻ってこちらは原始時代から昭和という広範囲を30巻に満たない巻数で描いているので、どうしても省略されたり、扱えない部分も見え隠れするのだが、それでもこの作品から漂う参考資料の質量ともに恐るべきものがある。 その理由の一つがこの作品が小学館記念事業として、バブル景気を追い風に惜しみなく資金と時間を投じられて作られ、また関係者もそれに尽力した熱意と労力の果てに到達した物である事だろう。 当時の文部省の指導要綱や監修者の史観にある程度沿った内容だが、それでも明らかな史実に忠実、かつ俗説は排除されており、不明な部分が多い事には参考資料や採用した説である事を併記し、服や住居、色彩、様々な分野が描かれている時代から逸脱しないように気を払われている。 流石に言語は現代語訳されているし、架空の人物等も描かれているが、架空の人物を用い、教科書ではおざなりにされがちな下々の人の生活や上流階級以外の文化を可能な限り描き出し、最早この作品自体が資料として通じるレベル。 もちろんそうは言っても、発行が1981年という時代も手伝い、現代では明らかになった新事実や、文科省の指導要綱や現代のイデオロギーや主流史観からは外れた部分も有るのだが、完全に明白な間違いは 「※実際には猫は古墳時代には居なかった」という注釈くらいである。 当時は大陸との交流で平安・奈良時代に日本に猫が定着したという定説も、40年以上の発掘の末に日本列島には弥生時代には既に猫が生息したという事が明らかになったのである。 それ以外の間違いに関しては史観・採用説の違いで済む範囲の物であり、カルチャー面に関してはかなりの範囲で網羅されており、鎧の着方、当時の農機具、流行りの髪型等、どうしても人物や事件に範囲を絞る教科書では軽くされがちがな部分も可能な限り取り扱っている。 この辺は総監修を担当している児玉幸多氏が、主に近世の農村に関しての著作が多数ある博士であり、庶民の文化をできるだけ漫画に入れようとなさったのかもしれない。 江戸期が特に多数の巻が割かれているのも、当時の文部省の指導要綱が不明なので児玉幸多氏の方針なのかもしれない。 この江戸期をやや重視した構成は、現代の教育方針からすると若干の違和感は有る。 ただしそれでも40年に渡り、文科省の方針や新事実が発見されても殆ど改訂、絶版されなかったという普遍性と資料性は恐るべきものであり、小学校から大学受験まで歴史学習に十分使えるものだろう。 全面改訂版として山川出版が監修した後継作品も出版されたが、正確性はともかく、庶民の生活等は主に巻末資料で触れ作中ではあまり描かれず、近現代史中心の構成となっていて、ドラマ・エンタメ性も縮小し対象年齢が上がっていて、部分的にはともかく後継作品としては結構な違和感がある。 しかしコレは時代や作風の違いというより、偉大過ぎる先達である当シリーズを越えるのが難しいという面も有るだろう。 おおよそ文系の学習漫画では一つの到達点とも言えるシリーズであり、お子さんに買い与える以外に、一種の資料として使ったり、製作者一人一人に思いを馳せたり、名所旧跡を巡る参考にしたり、様々な楽しみ方ができる傑作。

どんぶり委員長

なぜか繰り返し読んじゃう

どんぶり委員長
野愛
野愛
1年以上前

思ったより飯テロ食らわないし、再現したくなる丼ばかりってわけでもないし、委員長がめちゃくちゃかわいいってわけでもないんだけどなぜか何度も読んでしまう。お腹いっぱいのときでもなんとなく読んでしまう。 才色兼備でお上品な委員長が丼のトリコになり、吉田くんに丼を作らせるだけのお話。 これが絶妙におバカで能天気で明るくていい!! 賢いはずの委員長がどんどんアホな子になって、もちとかうどんとかパスタとか見るもの食べるものすべてで丼を作らせようとするのがいい!! おいしそうだな〜というより委員長楽しそうだな〜と思えるのがこの作品の魅力だと思います!

営繕かるかや怪異譚

営繕屋さんが除霊するわけではない

営繕かるかや怪異譚
ゆゆゆ
ゆゆゆ
1年以上前

こちらもコミカライズされていたとは。 第一話のタンスの話は、原作を読んだときに頭の中で描いていた光景がそのまま描写されていて、漫画を初めて見るのに「あぁ、このタンスだ」と思ってしまった。 加藤和恵先生、すごい。 怖い話6篇なのだけど、幽霊といわれるであろうものに対応する営繕屋・尾端の性格からか、苛烈には終わらない。穏やかに終わる。 「屍鬼」と違ってデフォルメされていないせいか、ファンタジー要素が薄いせいか、静かに怖さは募らせてくる。 擬音語で申し訳ないけど、ヒッというか、ヒュッというか、そんなかんじ。 ちなみに、原作「営繕かるかや怪異譚」は3巻まで出ているので、お話がいいなと思った方は原作も当たられてみてください!

誰も懲りない

「世代を越えて引き継がれてしまう負の連鎖」を描いた機能不全家族漫画

誰も懲りない
名無し
1年以上前

「家族」によって押し込まれ、ねじ込まれ、見放され、将来の蓋を閉められたある女の物語。 「ギリギリの正気と生命を保っているだけでも心の底から凄い」と思ってしまう程の極限とも言える理不尽な精神・身体への暴言・暴力(精神的虐待・身体的虐待・性的虐待)を「家族(および近親者だった人)」から受けている女性の主人公が、親族同様に自分勝手に生きようとせず、理性・常識性をギリギリに保ちつつも狂いきってしまわないどころか、そこかしこに自分を責めてしまうほど脆い心を持つ上、家族がクズになり下がるほど歪んでいようとも、家族との縁を切りきっていないところは読んでいて苦しかったです。 主人公が抱える怒りは、途中までは各々が努力して上手く機能していた家族が有る出来事を発端に崩壊した事に依るものです。 主人公が抱える「家庭崩壊のトラウマ」や「信じて居た者からの裏切りと置き去り」によって湧いた怒りは、幼少時~少女時代に家族から与えられていた「一家の誇り」と「幸福」の記憶が残っているだけに性質が悪く、その感情がコントロール出来なくなった時に、主人公自身もまた暴言・暴力を弱き立場になった者へと振るう…あれほど忌み嫌っていたにも関わらず。 モノクロ(ほとんど白い背景)で構成されたシンプルな作画である一方、チクチクする感覚と、ガンガンと殴られる感覚が半端ないです。 かきおろしパートでの主人公の言葉は何度読み返しても「経験した人にしか口に出来ない言葉なのだろう」「現代の悲惨な精神構造がここにある」と感じてしまいます。 ニーチェが指摘した「奇妙な自己虐待の本能」、あるいはフーコーが言った「生-権力による自己監視システム」の苦しみが、本作ではこれでもかとばかりに描かれている…そんな漫画作品です。 重すぎる上に辛すぎる機能不全家族漫画ですが、私は思うところがあってたまに読み返しています。

服なんて、どうでもいいと思ってた。

ファッションに無頓着だからこそ。

服なんて、どうでもいいと思ってた。
Pom
Pom
1年以上前

笑った。 おしゃれとは無縁の男子が、ファッション業界へ。 常にドキドキしている男子たち。良かれと思って伝えても相手の欲しい言葉とは違ったり、あるあるですね。 最初の数ページ、お茶の買い出しですら緊迫感があって、でもあれはアイスコーヒーって答えたくなるよな。 と共感。 3巻の展開は少し疑問に思う所もあったけど、、可愛いって女子が良く言う一言も奥深いものなんだな。って簡潔に自分の中で結論づけました。 面白かったです。

はだしのゲン

戦争反対!

はだしのゲン
motomi
motomi
1年以上前

小学生の頃に読んだ時は絵が怖い、戦争は怖い、ただそれだけの感想でした。 大人になって再度読み直すと戦争が怖いことはもちろん、人の怖さも考えさせられる作品です。 戦争は人々にとって不幸になることしかなく、戦争をするメリットは0です。 今後も戦争が起きないように、2度とあの悲劇が起こらないようにしてほしいです。 この作品が全てを物語っています。戦争反対です! この作品は沢山の人に読んでほしいです。

ハコニワノイエ

難易度の高い疑似家族 #1巻応援

ハコニワノイエ
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前

『いつも月夜に米の飯』の小森江莉さんによる新作は、かなり重いテーマに取り組んでいます。 主人公の天根清子(あまねきよこ)は、他人の考えていることや空気を読むことが極端にできない、神経質で短気で正義感は人一倍強い心理学者。対人スキルが絶望的であるが故に孤独を愛し、 「私だけの小さな世界を守れればそれでいいと思っていた」 というモノローグから物語は始まります。 しかし、そんな他人との関わり方が極端に下手な彼女が、ある日突然自殺した友人の遺志により遺児である14歳の息子・悠斗(はると)と4歳の娘・凛音(りおん)を引き取り共同生活を営んでいくことになります。 本来は独りで生きていくべき人間であり、今後もそうしようと思っていた 彼女の小さなハコニワ。そこにやってきた少年少女。近年多い疑似家族ものの中でも、最初から用意されているハードルが多く高い作品だな、というのが第一印象でした。 まず、母親を喪ってしまった少年少女の哀しみが丁寧に描かれます。 「僕は何で母さんの生きる理由になれなかったんですか」 という問は14歳が背負うには重すぎますが、ましてや4歳の妹の方はまだ永遠の死という概念すら理解が覚束ない状況。亡くなった直後だけではなく、その後に尾を引くように波打つ感情が連綿と描かれます。悠斗はかなり上手にそれをコントロールしようと取り繕おうと努力しますが、その営為がまた哀しさを呼び起こします。周囲との差異などから不意に呼び起こされてしまう理不尽さを抱えて生きていく困難は終わることがないものでしょう。天根は、心理学者としての知見はありながら親を亡くした子供相手にはそれが通じないことを痛感する場面もあり、そこにどうやって向き合っていくのか。 そして、肝心の新たな共同生活については、案の定天根の性格に起因する問題が多発していきます。最初に問答無用で引き取る決意をした天根はシンプルに格好良かったのですが、その後は人としてどうかという言動もその性格から取って行ってしまいます。感情移入しきることはできない、しかしだからこそ目が離せない部分も大きいです。子供たちとの生活という天根の人生にこれまで全く存在しなかった体験を通して彼女自身どのように変わっていくのか。 本作は表紙が美しく店頭で目を引きますが、小森江莉さんの絵が前作からますます綺麗でスタイリッシュになっており、天根さんの凛とした表情などとても魅力的です。 14歳と4歳、今後さまざまなライフイベントもある中でこの家族がどのように立ち行くのか。どうか、ハコニワのような作り物の家族であったとしても、彼らに幸せな時間が訪れますようにと祈るような気持ちで見守っていきます。

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