男たち

男たちの感想 #推しを3行で推す

男たち
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 久しぶりに読み返したがやはりいい。アパートの住人がどいつこいつもクセが強い部分と主人公の新一のいいやつぶりとズレがさすがちばてつやだなと思う ・特に好きなところは? ノミ倉のすべて。警察官の前で呼ばれる、ラジオ体操が嫌いなどの絶妙におもしろいエピソードが満載からのタコ部屋編での言動。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 個人的には餓鬼と並ぶ傑作だなと思う。多分一番最初に読んだのは20年以上までそのあとも数年おきに読み返しているくらい好きだね

正常生活 ノーマルライフ

ネコに嘔吐されながら人生を想う #1巻応援 #完結応援

正常生活 ノーマルライフ
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前

『死と彼女とぼく』シリーズでお馴染みの川口まどかさんの最新作で、1巻完結です。 代表作がホラーなので、完全な日常生活のお話に新鮮さを感じながらも、従来の心に響く作風は健在です。 本作は、新卒から2年で鬱になり引きこもりとなった息子と、2匹のネコと暮らす半世紀を生きた女性の物語。若干シリアスな設定ですがコメディ基調でお話は進行しつつ、しかし時折しんみりと感じ入らせてくれます。 川口まどかさんももう還暦を過ぎてらっしゃいますが、それにも関わらずVRでドローンを操作して遠隔でネコに薬を飲ませたり、お絵描き教室の子どもたちにリモート授業やVRお楽しみ会をやったりする話を描く感性は流石だなと感服しました。 50年も生きると、嬉しいことも楽しいことも辛いことも哀しいこともたくさん経験して達観してしまうでしょうが、それでもその先にあるものを(特に最終話で)見せてもらった想いです。 「このあいまいな世界でつくづく思う  よくぞ みんな生き残ってるよね  偉いよね」 という6話のモノローグも、とても優しく心に響きます。 50,60,70……といくら年を重ねても人間は不惑とは程遠い存在でしょう。それでも、たとえ正常であろうとなかろうと笑顔が1つでも増やせる人生を過ごせたら良いですね。 なお、ネコを飼っている方であれば共感必至であろう、顔面への唾液スプラッシュや絶妙な場所への嘔吐、病院へ連れて行ったり薬を飲ませたりするときの苦労などが解像度高くコミカルに描かれます。犬しか飼っていない私でも、仕える従者口調で語り掛けるところなどうんうんと頷いてしまう描写が多々ありました。強いネコ愛を感じます。 「人は世界を広げた方がいいけれど  ペットは世界の広さより  ご主人の愛の深さだよ」 は蓋し名言です。

涼風会長の憂なる日々

風が吹くだけで痛いから、通風っていうんだよ

涼風会長の憂なる日々
ゆゆゆ
ゆゆゆ
4日前

目を凝らさなくても見えた、サムネイル画像の「通風になっちゃった――」の文字。 作品タイトルには主人公の名前と思われる「涼風」会長。 この2つで心を鷲掴みにされてしまいました。 「風が吹くだけで痛いから、通風っていうんだよ」 誰かから聞いた豆知識を思い出します。 そして読みながら、身近で通風になってしまった人たちの声と生活を思い出してしまいます。 さて、この会長さん。 秘めた内面と周囲の評価とのギャップがまた素敵です。 読んでみていただけたら、テンポよい展開で、とても反省しつつ、とても不摂生な生活を送る会長さんを楽しめます。 通風はコメディではありませんが、人の苦悩は傍から見るとコメディなんだなと実感します。

デッドマウント・デスプレイ

新宿が舞台、異世界転生モノ

デッドマウント・デスプレイ
ゆゆゆ
ゆゆゆ
1年以上前

2023年春アニメになった、ヤングガンガン連載漫画です。 タイトルはDisplayと思ったら、DeathなPlayでした。 異世界から現代へ転生した死霊術師と転生先になった少年が、殺し屋やらヤクザやら警察やらなんやとてんやわんや、骸骨も出てきて映ってない外野もてんやわんや。 というのが、一巻を読んだ時点で抱いたあらすじです。 単純な勧善懲悪ものではないので一話二話読んだくらいでは話がよくつかめず、気がついたら一巻分を読んでいました。 死霊術師と少年と殺し屋とヤクザと警察で、怒涛の展開が繰り広げられます。 色々起こりすぎて、てんやわんやという表現がぴったりに思えます。 考えてみたら異世界からきているのだから、てんやわんやですね。 作中に登場する「殺し屋ザキ」という通り名は、本作がスクエニの漫画だから、ドラクエの魔法「ザキ」由来にしたのかなと思ったんですが、実際はどうなんでしょう。 2巻もてんやわんやしていておもしろいので、続けて楽しく読みたいと思います。

催眠集会に行ってみた

自画像福井県VS催眠術師軍団

催眠集会に行ってみた
サミアド
サミアド
1年以上前

作者さんの実体験です。 このツイートの内容↓ https://twitter.com/fukuisei/status/1517314372766298113 大好きな漫画「かけあうつきひ」46話の元ネタでもあります。ヤマブキナツメ(初代ポケモンとは全く!完全に!無関係!)さんも本気で登場。やったぜ。 400倍とスミリクもモブで登場!自腹で3000円払ったとは思えないので何か事情があったのか…?月も催眠効かないので途中退場したと思っています。 内容はツイートで知っていたのでボスと福井県さんの顔芸が1番面白かったです。とにかく陽と月が見れてめっちゃ嬉しい!(モブだけど)

願いを叶えてくれない魔人

魔人が説法していくスタイル#1巻応援

願いを叶えてくれない魔人
六文銭
六文銭
1年以上前

いわゆる魔法のランプを手にした主人公が、願いを叶えてくれるランプの魔人を呼び出す。 魔人に「マジカルチ○ポ」(どんな女性も行為に及べば好意をもたれるという、ファンタスティックなもの)が欲しいと願うと、 「自分の魅力を上げるほうが建設的だ」 とアドバイスしてくる魔人。 なにこの、まともな感じ。 欲望に忠実な人間、そしてその欲望で身を滅ぼす様を上から目線で眺めるのが魔人キャラの様式美だと思ったが、卑劣な願いに対して根本的な解決を提示していく、この感じが新しい。 ドラえもんですら、のび太の願いを叶えるというのに。 なんか魔人のほうが逆に優しいんじゃないかとさえ思ってしまう。 全編通して、 主人公が困る  →解決するために魔人に願いをする  →正論で返される  →結局願いはかなわない の展開だが、大学生活で出会ったサークルの先輩や友人など魔人以上にクセの強いキャラも出てきて飽きない。 特に主人公の幼なじみである、つつみさんがツンデレ可愛い。 主人公にちゃんと好意もっているが素直になれず、けれど裏で嫉妬したりする姿が最高です。 魔人がよいアドバイス役になっているのも面白い。 この関係(主人公とつつみさん、あと魔人も)が、ぜひ続いて欲しいと願います。

余の名はズシオ

みんな大好き面白マムガ その名は余のズシ

余の名はズシオ
サミアド
サミアド
1年以上前

少年エースで連載していた漫画です。 熱狂的なファンも居たのですが作者がライバル誌の少年ガンガンで別作品を開始。 この作品は休載→自然消滅に…。 作者の代表作はアニメ化した『瀬戸の花嫁』だと思いますが個人的に大大大好きなのはこの作品。 亡国の王子ズシオが、ツッコミヒロイン・龍王(棒王)・腹を痛めて産んだ妖怪・魔眼持ちの最強姉上と旅する話です。 サラサラヘアーの女神(土偶)や全身白タイツの天使達(元従者)も出てきます。やったね! とにかくギャグが最高にキレッキレで、勢いとメリハリが半端では無いです。何でこんな事思いつくのか心配になるレベルです(褒め言葉)。絵は荒削りで後作品に比べて画力は低いと思いますが、それを補って余りある超パワーがこの作品にはあります。 主人公は爆散やら何やらで何度も昇天しますが王子だから即復活します。安心!! 基本的に1話完結ですが3巻は華陽夫人との対決が丸ごと含まれて少し特殊です。個人的に2巻が1番好きですが、既刊1〜4巻にハズレはありません!ギャグ漫画好きな方には絶対オススメです!!! 連載終了時に揉めたため?に再販や電子書籍化は難しいみたいで、古本屋さんの100円コーナーを探すしか無さそうです。単行本未収録の話は該当の少年エースを買うしかありません。 作者さんは休業中みたいで、作風も当時とは激変していて完結は望み薄です。 しかし、このまま忘れ去られるのは惜しい突き抜けたギャグ漫画なのは間違いありません。次の世紀まで語り継いで行きたい作品です。

カイテンワン

カイテンワンの感想 #推しを3行で推す

カイテンワン
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ これもイブニングで読んでいたが今回久しぶりに読み返したときに「妖怪番長」ではなくこっちから読んだのでほとんど内容を理解できずに読んでしまった ・特に好きなところは? 木場シンの「五重脚大爆勁」熱笑!! 花沢高校の獣田三郎の必殺技「50メートルパンチ」ぐらい好きだね ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 「妖怪番長」を読んでから読むのをオススメします

妖怪番長

妖怪番長の感想 #推しを3行で推す

妖怪番長
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ イブニングで読んでいたがこんな内容だったっけ?妖怪と戦う漫画だったがなんとなく理解できているのかできてないのかよくわからない状態で読み進めてしまった。 ・特に好きなところは? カプセル怪獣を思い出させる倒してから操れるようになるあんまり強くない妖怪たち。カラスおやじと布袋蟹と洞窟土竜が好き ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! ハチワンダイバー、谷仮面、エアマスターを読む前に読むべき読んだ後に読むべきかが難しいところです。

胚培養士(はいばいようし)ミズイロ~不妊治療のスペシャリスト~

胚培養士の仕事を知ること。

胚培養士(はいばいようし)ミズイロ~不妊治療のスペシャリスト~
Pom
Pom
1年以上前

知ることができた胚培養士の仕事。 ものすごい細かい取材等をされたんだろうと想像します。 各々発する言葉一つとっても、熟考されたのでは。 培養士の仕事の他にも、それぞれ事情を抱えた夫婦の葛藤も描かれていて、とても現実的な話だと思いました。 恐る恐るページを開いて見たのが本音ですが、、心がこもっていてメッセージ性もあって、とても良かった。色々と考えさせられると思います。

島っ子

初ちば先生の少女マンガもの

島っ子
酒チャビン
酒チャビン
1年以上前

昔の巨匠は皆少女まんがも書いていたようです。こちらの作品はあしたのジョー等でお馴染みのちばてつや先生による少女マンガものとなります。 とはいえ、今我々が「少女マンガ」と聞いてイメージするものとはだいぶ作風が異なります。主人公が少女なだけで、結構普通のといったら変ですが、老若男女問わずに楽しめる物語なので、ジェンダーレスに楽しめると思います。 まぁ同じエンタメでも映画なんかは別に「男子向け」「女子向け」とかそこまでないので、不思議ではないですね。 気になるストーリーの方なのですが、都会っ子のおてんば娘である主人公のミチ(小五)が親の都合で離島に移住してくるところからスタートします。初めは島民たちが閉鎖的だったりするのですが、持ち前の快活さですぐに打ち解けます。ただ大人たちはそうもいかず、ミチの両親と大人の島民たちとの間で揉め事などが頻発してしまいます。 台風がきて島全体が壊滅的な打撃を受け、大人たちが皆自失してしまっている中、そんな大人を励ますためにミチを筆頭に子供たちが力を合わせて運動会を開催するシーンは、現代社会で忘れてしまった何かを思い出させてくれるようで、思わず落涙せざるを得ませんでした。

男たち

下町の個性的な面々!

男たち
酒チャビン
酒チャビン
1年以上前

千住のあたりが舞台です。あのあたり、結構マンガの舞台になりやすいですよね。本作もそのうちの一編です。 ストーリーは、エリート街道をいく(明確な描写はないですが、私はそう思ってます)主人公の新一が千住の叔父を頼って上京し、「イースタン」というアパートに入居するところからスタートです。 当の叔父さんももちろんですが、そこの入居者、はたまた周辺の友人たちもはちゃめちゃな人ばかりで、新一はかなり戸惑い、「ここは人の住むところではない」とまで言います。 ですが、その後、歓迎会をやるなどの交流を経て、温かい友情をはぐくんで行くこととなります。1話完結とまではいきませんが、それに近い展開で、日々の日常(日常といっても結構事件が多発しますが・・・)が展開されます。 テイストは全然違いますが、同じ下町のはちゃめちゃ物語ということで、少し両さんを彷彿とさせるところを個人的には感じました。 全2巻とコンパクトで、なおかつ準1話完結的な作り、しかもすごく読みやすいので、ちょっとした時間に下町情緒を味わいたいって方にはおすすめです。

餓鬼

かなり考えさせられる攻めた社会派作品!

餓鬼
酒チャビン
酒チャビン
1年以上前

公式のあらすじには「感動作」とありますが、どちらかというと心温まるヒューマンドラマというよりも、世の中の闇の部分を描いた社会派作品のように思いました。 主人公の立太は、ダム建設の犠牲となって両親を失ったようなのですが、その代わりに国か何処かから莫大なお金をもらっています。そのお金をめぐって村の大人たちが汚い争いを始めて、それに否応なく巻き込まれ、悲惨な人生を送る立太の物語です。 元々すごくピュアーだった立太が大人たちに虐げられ、記憶を失い、ボロ雑巾のように時に犯罪を犯しながらもしぶとく生き抜いていきますが、ついに・・・ お金に惑わされて人生を踏み外してしまった多くの大人たちと、それに巻き込まれてしまって人生を狂わされてしまった主人公、それから主人公の行動にとばっちりを受けて不幸になってしまった(時に死んでしまった)人々・・・私は日々お金を欲しがってしまっていますが、本当にそれでよかったんだっけな、とそんな気持ちになりました。

魔法少女サイト

不幸な少女たちの血塗られた特権

魔法少女サイト
Nano
Nano
1年以上前

こんな魔法があるのか…。嫌いな奴、気に入らない奴…自分に害のなす生ゴミ人間を消す。生きる上で嫌な奴ってのはいるもんだし、あいつさえいなければ~なんて誰もが思ったことあるはず。…あるよね? スカッとする、だけでなくサイト内のテンペストという得体の知れない何かや、魔法少女たちを狩る者。そういった謎だったり敵の存在だったりとわくわくする要素がたくさんあって、続きが気になってしまう。魔法ってなんなんだろう…。

今日、駅で見た可愛い女の子。

この女子あるある、めっちゃ好 #1巻応援

今日、駅で見た可愛い女の子。
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前

「俺も君の様な、ミルボンが似合う女の子に生まれたかったです」 がTwitterで公開された際に10万いいね以上の特大バズを生み、その後も最新話を掲載するたびにバズっている人気作品の待望の単行本が発売となりました。 タイトルと表紙だけ見ると「ヤバそうなストーカー男の話かな?」と勘違いされかねませんが、中身を読むとアラサー~アラフォー女子のノスタルジーやシンパシーをさまざまな角度から刺激する、優しい世界のコメディとなっています。 水道橋の出版社に勤め日々の激務でボロボロになり枕からは酢飯の、手からはネギの臭いがしてきたダウナーな37歳の青年・亀山は、駅でいつも出会う女子高生の持つさまざまなアイテムやその使いこなし・着こなしに多大なエネルギーを貰い内心でテンションを爆上げしながら生きています。 セボンスター、キャンメイク、リップモンスター、365日のバースデーテディ、プチコロン、ハイブリッドミルキー、フェリナンダのマリアリゲル、ビジュー付きのあみあみの靴、リプトンのミルクティー、プロフィール帳、プリクラを撮る際のアヒル口あごピースやテーブルに鎖で繋がれたハサミetc... 「あったあった」「なつい~!」となること請け合いのネタが1話8ページ構成でテンポよくたくさん繰り出されます。作中では亀山は「自分はバトルえんぴつだった」という述懐がありますが、まさに男の子にとってのバトルえんぴつやベイブレードや遊戯王・ポケモンカード・デュエマやミニ四駆やハイパーヨーヨーやエスパークスやドラゴンの裁縫道具セットや修学旅行で買った木刀のようなものが詰まっている作品です。 個人的には特にゴスロリの話で登場する伏せ字のブランド名が大体解ってしまい、強い郷愁に駆られました。あのころ目黒や橋にいた方々は今もお元気でしょうか。 「かわいい女の子が昭和~平成の男性向けのちょっと懐かしいものにやたら詳しい」という建付けはたまに見ますが、この「おじさんが昭和~平成の女性向けのちょっと懐かしいものにやたら詳しい」というのはなかなか珍しく新鮮です。 何しろ、アラフォーのおじさんがそんな女児文化やメイク用品に詳しくても何か工夫しないとちょっと変な感じになってしまいます。普通は。しかし、本作における亀山は熱量こそ爆高いですが微塵も嫌な感じはしません。そこが良いんですね。生まれ育った性別が男だっただけで、女の子向けのカワイイ文化・カワイイを作る心意気が心底好きで憧れを抱く女の子の心も持ち合わせている100%無害な存在。何なら、現代社会において仕事で疲弊しながらも、そうしたものを心の支えに生きているというところは応援すらしたくなるキャラです。 私自身も、男性でありながら昔からかわいいものが大好きで高校生の時もミッフィーグッズを愛用してクラスメイトにバカにされて生きてきたので、多少なりとも共感します。かわいいもので自分がアガればそれでいい、という今では当たり前の価値観も本作ではナチュラルながら力強く提示してくれるのもいいです。 そして、本作の最大の特徴は亀山が知らないかわいい女子高生の秘密。非常に現代的な設定に加え、そこを取り巻く周囲のキャラクターたちのありようも非常に令和的で良さが溢れています。いつか亀山は真実を知る日が来るのでしょうか。 さかなこうじさんの美しい絵も、間違いなく本作の魅力を形成しています。しかし、どうやってこれだけ解像度の高いあるあるネタをコンスタントに出しているのかちょっと気になります。

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