毒にも薬にもなりそうなマンガ
愛蔵版が出ていたので、これを機に読んでみた。 敵討ち執行代理人という職業が存在するifな世界。仇討ちが認められているけれど、直接やりあうことは出来ない人がほとんどなので、双方とも代理人を立てることがOKという、合法的な殺し屋のお話。 主人公が特にぶっ飛んでいるけれど、だいたいどいつもこいつも頭のネジが数本くらい外れていそうなキャラクターばかり。まともなことがまともではないのでは?と思うくらいイカれた連中だらけだ。どこもかしこも狂ってる。 鬼気迫る荒々しい描写、混沌とした人間心理、エロティックというよりも動物的な性表現。一見するとエログロ満載なバイオレンスアクションにしか見えないかもしれない。しかしその裏に何やらメッセージが隠されているような不思議な感じだった。 まだ1回読んだだけなので、そのメッセージ性は掴みきれていない。何度か読めば何か掴めるかもしれない。 なんともはや松本次郎先生っぽさ全開。好みが別れる作品だと思うけど、ぜひ手にとって読んでみてほしい。