革命家の午後のあらすじ逃れられない魔力――鬼才・松本次郎の深淵を見よ!少々マヌケな革命家、怖ろしき砂漠の魔女、気弱なイケメン吸血鬼……魅力的な人物達が闊歩する、圧倒的刺激的な5ストーリーズ。松本次郎最新短篇集!!
作者のやる気さえあればどれも連載化してほしいくらい面白い短編集だった。読んでる最中は、ひ弱で現代っ子な吸血鬼が主役の「竹山くんの日常」が読みやすくていいなと思ってたけど、読み終わって一番印象に残ってるのは「砂漠の魔女」かも。殺し屋に追われて瀕死の男が不思議な力がある魔女の糞尿を食べて生き延びようとする話で、糞尿を食べるとか普通だったら読みたくないけど松本次郎の絵柄だから読めちゃう。最後に収録されてた「雑兵敗走記」は見開きの合戦のシーンがすごかった。