往復距離
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読後に「日本の月はまるく見える」で感じた怖さは少なく、漫画が描けるようになってよかったね、母親ともチエンとも仲良く過ごせるといいね、というハッピーエンド感がいっぱい。

ただ連載版では良き理解者であったチエンが、すごく嫌味な奴で初登場してびっくりした。

それから、日本で毎日寿司を食べないように、四川でも毎日は火鍋を食べないしパンダにも乗らないでしょう、という言い返しがとても興味深かった。

火鍋はわかるけど、パンダ?と思い出せば、空港での一コマに「ぱんだいるよ〜」と駆け出す男の子の存在が。
どうやら、四川省にはジャイアントパンダ保護区というのがあるらしい。

さらに序盤にさらっと書かれた「私の伯楽、山田さん」「私という千里の馬を見つけてくれて」という表現は、「千里の馬は常に有れども伯楽は常には有らず」という漢文がもとらしい。
「春はあけぼの」のようなかんじなんだろうか。

自分の知識のなさを実感してしまった。

3000kmの往復距離
いつかはなくなるといいね。

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ゆゆゆ
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「ハッピーファミリー」なのに、ちっともハッピーでないし、ファミリーは壊れている。 タイトルにファミリーとか、マイホームがつくとサスペンスやホラーになりやすいのはなんでだろう。 「姉妹のような親子」を望む母親でありインフルエンサーのマリちゃんに振り回される、高校生の愛理。 彼女の前に、レンタルお母さんとして現れたアイダ。 アイダさんはゆっくりゆっくり、愛理や父親を籠絡し、マリちゃんを孤立させ、母親の座を奪い取っていく。 どうやら、アイダさんの過去と、マリちゃんの過去に接点があるようで…。 アイダさんは、あの家庭の壊れ具合を認識していたんだろうか。 愛理の担当になるかわからないのに、復讐を考えていたんだろうか。 良き母親を復讐が終わっても続けられるんだろうか。 アイダさん、不明すぎて、少し怖い。 母親のマリちゃんは、我が子が親族からもらった小遣いを自分のものとしてせびる姿が衝撃的。 夫はお金を家に入れていると言っているのに、どれだけお金がかかる人なんだろう。 実家の事情が描かれたので、ああなってしまったマリちゃんを同情できるかなと思ったものの、ちっとも同情できなくて、「あるぇー??」と思ってしまった。
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日本の月はまるく見える

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母国・中国では規制のため、自由にBL漫画が描けず悶々としていた、漫画家の卵・夢言。日本の雑誌で好きなBLを思う存分描きたい! そんな思いを強くした矢先、夢言にお見合い話が舞い込んだ。相手は、同級生だった致遠。彼には中学生の頃、自分のBL漫画を否定されたことがあり、いま一番会いたくない相手だった…。中国と日本、文化も慣習も違う2つの国を行き来しながら、自分の夢を叶えようと奮闘する中国人女性の葛藤と冒険を描く第1巻! 2023年春に「モーニング」に読み切り版が掲載され話題となり、「モーニング・ツー」で連載化となった作品です。
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