子供が欲しくて、でもいらない

小梨vs子ありの会社内の摩擦と、夫の「妊活」への拒否感

子供が欲しくて、でもいらない
天沢聖司
天沢聖司
6ヶ月前

「妊活」をメインテーマに、会社での子持ち・子無しさまざまな社員らとの摩擦、劣悪な家庭環境にあった夫と”平凡”な幸せな家庭に育った妻とのすれ違いが描かれます。 【登場人物】 ・主人公…平凡な幸せな家庭に育った子無し女性 ・彼氏…無邪気で優しい性格。現在も奔放な母親に「あんたなんて産まなきゃ良かったと今でも思ってるけど、孫が出来たらかわるかも」と暴言を吐かれ、精神的に中出しができなくなる。 ・子育て中 リモート勤務女性社員 ・独身 ベテラン女性社員 ・妊娠中 女性社員 ・若手 男性社員 それぞれの立場から言う愚痴は、Twitterの一番汚っったねえ部分を掬ってきたかのような切れ味で不快感たっぷり!読むほどにイライラしてきます。もちろん救いとなるような言葉もあるのでお楽しみに。 ただ主人公が幸せな家庭育ちで想像力すらなく、なーーーんにも彼氏のことを理解しようとしたり寄り添おうとしてないところが一番ムカつく。別に幸せな家庭に育ったことは悪でもなんでもないけど、想像力がないとこは悪だと思う。実際それで彼氏傷つけてるし。 このカップルのすれ違いと亀裂がどこまで広がるのか目が離せません。

花嫁は奪われる

食堂の中華麺やショートケーキが如き間違いのなさ

花嫁は奪われる
天沢聖司
天沢聖司
1年以上前

最近広告に出まくってるからホイホイされて読んだやつ。くぅ〜ッ!たまんねえぜ〜〜!この作品と同じ設定の作品、流石に生涯で100万回は読んでますね。それほどの回数読める。それほどの数の作品が存在しているのはひとえにみんな大好きだからでしょう。 みんなが大好きなものは定番としてこの世に残り続ける。そう、中華麺やショートケーキのように。 そんな感じの作品です!!想像したものが想像したまんま出てきます!やったぜ!!! 「お姉ちゃんが結婚式で逃げて家の借金のため身代わりで妻になるやつ」大好き〜〜!!!あと200万回読みたい!! (最近良く見るバナー↓) https://i.imgur.com/HU91knr.gif

Z~ゼット~

ゾンビ漫画でオムニバスって可能なんだ

Z~ゼット~
かしこ
かしこ
1年以上前

これって連載モノじゃなくてオムニバス漫画なんですね。町にゾンビが大量発生するというワンシュチュエーションでこんなに多種多様なネタを思い付くなんて発想力がすごい。そしてどんなアイディアも惜しみなく1話で使い切るから流石だ。ほのぼのギャグとして終わる回もあればシリアス回もあり、最初から最後までどのエピソードも面白かった。掲載誌の休刊によってああいうラストになったそうですが、全く違和感なく相原コージ先生らしいラストだと思いながら読んでました。「真・異種格闘大戦」に比べるとグロ描写は少ないと思いますが、やたらエロい女の裸とかが出てくるので電車で読むのは向かないかもしれません。

マザー

江戸川治の短編集

マザー
さいろく
さいろく
1年以上前

江戸川治センセイの作品の中でも、心にグッと来る話を集めた短編集。 胸を打つ、という表現が公式解説にあるとおりなのだけど、下手にこじらせておしゃれぶったりせずまっすぐに響かせようとしてくる作風はとても魅力的である。 絵柄も後半になるにつれ上手くなっていくのだが、漫画としての表現の幅の成長を感じ取れる1冊。 最近の作品との出会い方は仕込まれているかのようなパーソナライズレコメンドによるものが多い中、本作も最後の「マザー」をTwitterで公開されていた事で手に取ることが出来た。 本屋でうんうん唸って出会う珠玉の逸品はもちろん格別だったけれど、時代が変わった事に感謝できるほどサクサクと出会える今の時代もまたありがたいなぁと感じますね。

SAN値直葬!闇バイト

そういえば最近聞かなくなったSAN値を振り切った漫画

SAN値直葬!闇バイト
さいろく
さいろく
1年以上前

クトゥルフ神話ブームもほんのちょっとあったよね、というぐらい昔の話に感じるけれど、そもそもラヴクラフトのそれはもっと昔から在ったわけなのでいつ掘り起こしてもいいのだ。 ある意味歴史系ジャンルのような一ジャンルは確立された…と思うけどやはり難解過ぎるのか。。。 ほとんどの人はニャル子さんしか知らないのではないか。 そんなクトゥルフ神話の邪悪な神々とバイトのJKのアップテンポなまるで日常系のような流れで描くのが本作。もちろんくだらないのだがそこがいい。 なんというか、筆舌に尽くしがたいのだが意外と読みやすく、あっという間に1巻が読み終えれるので是非一度手にとってもらいたい。

ゾワワの神様

コピーライターとは。

ゾワワの神様
さいろく
さいろく
1年以上前

ゾワワ。 ゾワワと来るコピーを書けるまで、如何なる戦いがあるのか。 コピーってライターのセンスだけで生まれてくるもんだと思っていたけど、実際そんな簡単なもんじゃないんだ、こんなに産みの苦しみがあるんだ、と知ると町中に溢れているあれやコレもちょっと違う目で見えてくる。 その良し悪しを決めるのは見た人全員である。誰しもが評する権利がある、それがコピー。 そのコピーを生み出す仕事を経験した著者が、ゾワワの神様に出会う事が出来るのか否か。 本作には華々しいようでいまいちふわっとしか想像出来ないコピーライターの世界が描かれている。

ある設計士の忌録

とある先生お気に入りの工務店による"ゾゾゾ"な体験談

ある設計士の忌録
さいろく
さいろく
1年以上前

Youtubeで"ゾゾゾ"という心霊スポット探検を行っているチャンネルがあり、私はすごく好きで全部観てるんだけど、いわゆるオカルトや心霊現象などが起こるといわれる曰く付きなものというのはたいていは建物やトンネルなどの人工物になる。 神降ろしと言われる儀式。 それは科学では解き明かせないような、人智を超えた謎の力で、新興宗教などでも「なんで?」という謎の造りをした建物があるのはそういったパワーであったり気であったりを汲むための構造になっていることがあると言う。 そういう「聞いたことあるな」という要素が散りばめられた建物を作るにはやはり人の手が必要である。 本作はそういった依頼をしょっちゅう受けることになってしまった工務店からの話をベースに描かれているそうです。 読みながらも色々「きっとこういう感じ」というのが想像出来てなかなか面白く、他人事としてのゾワッとする体験が読めるので、個人的にはこういったオカルト系には珍しいタイプの漫画としても評価したい。

極楽街

華やかな街の解決屋2人組

極楽街
Nano
Nano
1年以上前

絵がめちゃくちゃ綺麗!好き!タオさん顔がいい!イケメン!デカい!好き!中華のような世界観も華やかで読んでて楽しいし、アルマくんも表情豊かで可愛い。街の解決屋さん、なんてのも思った以上に中華の雰囲気と合ってて良い。 そしてなにより戦闘シーン見応えがありすぎてやばい。すっごいワクワクする!!初連載とかびっくりしちゃう…めちゃくちゃ応援したい!

ふたりきり晩酌

子が家を出て、再びふたりきりになった夫婦の日常

ふたりきり晩酌
名無し
1年以上前

一緒に買い物に行って、一緒に料理を作って。これだけ穏やかな関係性だったら鎹だった子供がいなくなっても良い老後を過ごせそうだなと思う。 実際の夫婦だったら、描かれてない部分には色々あるんだろうけど。この夫婦だったらそういう描かれない部分も漫画として描いてくれたら読んでみたいなと思う。

ダンベル何キロ持てる?

ハイテンション筋トレコメディ

ダンベル何キロ持てる?
野愛
野愛
1年以上前

筋トレのガチさとギャルたちのわちゃわちゃ感とサービスショットのバランスがいい! どれもやりすぎなくらい濃いけどハイテンションでコミカルなノリのおかげで読みやすくなっている。不思議なバランスだ……。 体型を気にしはじめたムチムチのギャルと筋肉オタクの優等生が同じジムに通いトレーニングしまくるお話。 筋トレ知識はかなりしっかりしているのに、ちょいエロで明るくおバカな空気感で楽しく学べるのが最高。 というかムチムチで明るいギャルが主人公なだけでもう最高なんだよな……ひびきかわいいよひびき。 夏はもう終わるけどトレーニングに遅いも早いもないはず。 来年の夏までにパーフェクトボディ目指そうか…?

キュア哀田

こんなキラキラしてない魔法少女なかなか居ない

キュア哀田
名無し
1年以上前

突然魔法少女になることになった少女と、その友人で何でも頼まれたら断れない少女の話だけど、魔法少女がどうというよりも2人の人となりと関係性がメインなのかなと思いました。もしかしたらほとんどの人がどちらかに感情移入ができるかもしれない。全体的に淡々としててキラキラしてないけど、ストーリーはしっかり面白かったです。

舞台袖のクチュリエ

華やかな衣装と舞台の裏側にある苦悩と熱 #1巻応援

舞台袖のクチュリエ
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前

『ゆめぐりっ!』のいしいゆかさんが手掛ける新作は、「アイドル×仕立て」の物語。 クラスメイトの隠れ美少女が実はアイドルだったというのはよくある設定だと思いますが、その子のために主人公・鬼島一犀(きじまいっせい)が衣装を仕立てるという筋書きになっています。 一犀は見た目は強面でヤンキーですが、かわいい妹を始めとして母子家庭での節約の一環として針仕事が得意になった少年。そんな彼の作った服を見た白坂凛々花ことアイドルグループ″Piemier″のリリィが、自分たちが輝くための衣装作りを依頼するところから物語が始まります。 この作品の何が良いかといえば、人生で熱くなれるものなんてないと思い込んでいた少年が同年代の女の子のひたむきな姿を見て、初めて本気で打ち込めることを見つけていくところです。 格闘家の那須川天心さんがファンからの質問で 「今日しんどいからやめとことか思う事もあると思いますがその時はどのように自分自身奮いあげますか?」 と問われて 「そのレベルで物事をやってないっす」 と答えたのが話題になっており良いなと思ったのですが、一犀の心を動かしたのもまさにそれに通ずる凛々花の真剣な瞳と、ひたむきに最高のものを観客に届けようと努力する姿。 答えのないものに向き合い続けながら華やかな舞台の裏側では泥臭く汗をかいてひたすら上を目指すその姿勢に魅せられた一犀に訪れる、憧れも悔しさもすべて綯い交ぜになりながら自らを大きく突き動かす感情が芽生える瞬間の描かれ方がとても良いです。自分が携わればこの輝きをもっと増すことができる、自分が存在する意味があると確信してしまう瞬間。人間の生が、ここにあります。 王道的な熱量に支えられながらどんなかわいい衣装ができ上がっていくのか、ふたりの関係性がどうなっていくのかも楽しみです。

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