春までの距離

美しいアオハルって感じ

春までの距離
るる
るる
3ヶ月前

片田舎で自分を出せないまま苦しくてもこのままそこで進学して生きていくと思っていた春の殻を破って引き上げてくれたのが転校生の仁季。 仁季との関係を通じて自分のやりたいことも見つけたけど、そのまま引っ張っていってもらうのではなく、地元に残って自立して自分から仁季の元に行くまでに成長。 ただ上下巻の割にはボリューム少なかったなー。

猫に育てられたドラゴン

辰年の2024年に読みたいマンガ

猫に育てられたドラゴン
兎来栄寿
兎来栄寿
9ヶ月前

私は龍が好きです。 『ドラゴンボール』と『ドラゴンクエスト』に育てられ、山全体が龍であり龍王神社や龍泉寺がある地を故郷としている私は、人一倍龍を愛し、龍に愛されています。 2024年は12年ぶりの辰年ということで、個人的には前年の卯年に続いて意気軒昂となる年です。 昨年の最初には干支にちなんで『兎』を紹介しましたが、今年も「龍」にちなんでこちらの作品を紹介します。 皆さんは、ドラゴンを飼いたいと思ったことはあるでしょうか。本作はそんな夢を少し独特な形で満たしてくれます。 迷い子ドラゴンを飼い猫が拾ってきたことで一緒に育てていくほのぼのコメディです。猫と一緒に暮らして育てられることで、自分を猫だと思いこんでいるドラゴンのかわいい仕草が特徴的です。 丸まったり、鍋に入ったり、伸びたり、いたずらをしたり……。フルカラーで描かれる、2匹を中心とした猫っぽさ溢れる営みに癒されます。猫好きな人ほど、思わず「あるある」に口元を緩めてしまうのではないでしょうか。 ハロウィンやクリスマスなどさまざまな年中行事も描かれ、こたつにみかんのお正月シーンもあるのでこのお正月に読むのにもピッタリです。 タツノオトシゴであったり来年の干支である蛇も登場して干支感もあるので、一気に読むのも良いですがシーズンごとに少しずつ読んだり読み返したりするのも良いかもしれません。 今年は年始から大変な災禍が起きて始まってしまいましたが、世界の人々の安寧を祈っています。悲報に心が疲弊してしまった方も、こうした作品を読んで気分を紛らしていただければと思います。 被災地以外の方は心身共に元気に過ごして経済や社会を回すことで、直接的な募金などの支援を生む余裕を生み結果的に最大の支援に繋がることもあるかと思いますので。

JKハルは異世界で娼婦になった

これが強い女性?

JKハルは異世界で娼婦になった
にゃむにゃむ
5ヶ月前

この主人公が女性として尊敬できる強い人物との評価が他のレビュー等で見られましたが、私としてはその評価に対して正気かと思うものでした。 まず、男性を基本的に見下しています。 同性から見てもあだ名や同級生の初期の扱い。明らかに事件が起こりそうなことを誘発しておいての責任転嫁。 私たちは買われた?系の心理だと思います。 世の中クソだと浸るわりには後半に判明する能力は現状打破に大きく役立つにも関わらず、なにも行動に起こしません。 他のなろう作品となにも変わりません。 物語ではありません。

イアラ短編シリーズ

イアラ本編より面白いかもしれない

イアラ短編シリーズ
かしこ
かしこ
9ヶ月前

「イアラ」を読んでなくても全然問題ないです。むしろ別物として面白い。 私は1巻に収録されている「愛の奇蹟」が一番好きでした。「奇蹟はそれを信じる者にのみ起こる…」というモノローグから始まります。美しく若い夫婦が仲睦まじく暮らしていましたが、夫が山で遭難してしまいます。妻は何度も再婚を勧められますが、愛する夫の帰りを信じている為それを断るのです。あんなに美しかった妻がどんどん年老いて醜くなり村人達から不気味がられているのに心が痛みました。ここから辺の心理的に追い込まれる描写はさすがホラー作家ですね。 「奇蹟」というのは楳図かずおにとって大事なテーマなんだなぁ…。

イアラ

イアラー

イアラ
かしこ
かしこ
9ヶ月前

永遠を生きる男と生まれ変わる女の話です。奈良時代に大仏を造る際に人身御供となった心優しい娘がいました。まさに絶命しようとするその時に愛していた男に向かって「イアラー」と叫びます。永遠の命を得た男は時代を超えて何度も同じ顔に生まれ変わる女を探し、最後の言葉「イアラ」の意味を知ろうする遥かな旅が始まるのです。 まさか「イアラ」がそういう意味だったとは。楳図かずお先生はやっぱり天才だと思いました。

パープル式部

紫式部が出てくる漫画といえば

パープル式部
かしこ
かしこ
6ヶ月前

今年の大河ドラマ「光る君へ」を観るのが楽しみです。主演の吉高由里子も好きだし、衣装も豪華ですごいんだろうな!…と、その前に紫式部がモデルの作品繋がりで「パープル式部」を読んでみようかな〜っと安易な気持ちで手を出したら強烈でした。大河を視聴中もパープル式部が脳裏に浮かびそうです。 パープル式部は結婚相談所のアドバイザーという設定ですがもちろん活かされません。読者から婚活してる男性キャラを募集したり1巻は迷走してるようにも感じられましたが、2巻からは脇役キャラが安定して面白かったです。ライバルキャラである清リトル納言の結婚&出産の話は最高でした。これだけでも読んでよかったと思えました。

恋人がウブすぎて困る

かんわいいいいいい!

恋人がウブすぎて困る
るる
るる
3ヶ月前

とにかくピュア! クラスの人気者の日山くん、見た目とは違って中身がピュアで可愛い! 今時お付き合いしながら交換日記って🤣 長谷川くんは流されるようにOKしたけど、一緒にいる内に日山くんの見た目とのギャップ萌えで少しずつ好きになっていったのかな。 このモダモダと距離感が甘酸っぱくてたまらんです。 (人によっては物足りないかも)

いろんな私が本当の私

2023年の話題作の一つでしたね

いろんな私が本当の私
かしこ
かしこ
9ヶ月前

原作者が同じ人とは思えないくらい漫画家それぞれの良さが発揮されてる短編集ですね。それも長嶋有さんの漫画審美眼の賜物だと思いますが。どれも面白かったけど雁須磨子先生のとあるアパートの歴代の住人達が出てくる話が特に好きでした。完全に雁須磨子先生の作品になってたと思います。三本阪奈さんは家族エッセイを描かれている作家さんという認識しか今までなかったですが、オリジナルのストーリー漫画を読んでみたい!と強く思いました。龍角散を食べる為に本多先輩が一瞬マスクを外した時の顔が可愛くて説得力があった。

海はとおくに満ちて往く

綴られる繊麗な感情 #1巻応援

海はとおくに満ちて往く
兎来栄寿
兎来栄寿
8ヶ月前

遥か彼方まで続く海やそこから寄せては返す波は、それ自体に意味はありません。しかし、人はそこに何かを感じ取ります。ある人にとっては何でもない風景・何でもない言葉が、誰かにとっては特別で掛け替えのないものであることもあります。 『世界にさよならのキスをして』の日々の杏さんがこの短編「海はとおくに満ちて往く」は、波打ち際で粒立つひとつひとつの泡が砂に染み込んでいくように、誰かの心の深いところに繊細に浸透していくであろうシーンやセリフが満ちています。 知らず知らずの内に、誰かが誰かを救って回っているこの世界の営み。その構造の断片だけにでも触れられたとき、愛しみを覚えずにはいられません。 鍵となるアイテムが、メッセージボトルというのも象徴的です。手紙というのは本来誰か特定の相手に想いを届けるものですが、ボトルメールはそれが届くかどうかもわからないし、誰に届くかもわからないし、いつ届くかもわからない。それでも、そのときそこに込められた確かな想いは存在する。そのときにしか込められなかったものが。 「自分が幸せになることを許せない」という想いを抱いたことのある人には、特に響くであろう作品です。

天国 ゴトウユキコ短編集

エモい漫画読みたいならこれ

天国 ゴトウユキコ短編集
六文銭
六文銭
9ヶ月前

率直にそう思いました。 エモいとか、正直、何か言っているようで何も言ってない感じがあるのですが、伝わりやすい表現なのであえて使わせていただきます。 短編集って音楽アルバムみたいなもんで全体で完成させているから、 この曲は個人的にイマイチだなー って思うようなものがあるんですが、本作はどれも外れなし。 ベストアルバムみたいな感じ。 それくらい、本当にどの話も素晴らしかった。 思春期の苦悩や葛藤とか、子供だからどうにもできない環境、それに対する稚拙なアプローチ。これらの表現が、とにかく秀逸。 しかも、そんな閉塞感だけで決して終わらせなくて、読後感はどれも最高に良い。 だから、読んでいて感傷的になったり、ノスタルジックな気分にさせてくれます。 最後の「迷子犬とわたしたち」が、自分の好きな要素(幼少期の冒険、初恋、打算のない友情など)が盛りだくさんであり、個人的にすごい好きでしたが、作者のあとがきで 「あの3人は中学に上がったらほとんど会うことはありません」 と、リアリティを突きつけられて、取り残された気分です。 まぁ、特に、小学校の出会いってそんなもんですよね・・・ その時にしかだせないからこそ、眩しく映るのでしょうから。

鉄鍋のジャン

勝つための料理を追求した男ジャン

鉄鍋のジャン
六文銭
六文銭
9ヶ月前

もう28年前?の漫画のようですが、めっちゃ面白かった。 タイトルに記載したとおり、当時のグルメ漫画って『美味しんぼ』や『中華一番!』など、より美味しいものを競ったりや食べる相手を満足させるための要素が強かったと思うのですが、本作はそれらとは一線を画す。 中華料理界において偉大だった祖父の教えを叩き込まれ、とにかく料理とは勝負で、彼が追求するのは勝つための料理。 美味しいとかではなく、勝つためなら何でもするということ。 ここが他の料理漫画とは違う。 最初のうちこそ、祖父のライバルだった男の店「五番町飯店」へ修行にいき、祖父から仕込まれた料理の腕を発揮して、他の料理人を圧倒したり、時に挫折したり、といったオーソドックスな少年漫画的な展開なのですが・・・・ 1巻からすでに、マジックマッシュルームを使って審査員を撹乱させるようなこともはじめていきます。 他にも上げればキリがないのですが、特に最高なのが、若手料理人選手権大会の予選課題「チャーハン」の回の時。 火力がほしいからとガス管潰して自分のところに集中させたり、あげくスプリンクラーをまわして他の料理人のチャーハンを水浸しにするんです。(自分はラップまいて、さっさとその場から逃げる) 基本的に上記であげた料理漫画で出てきたら 「絶対悪役だったろ!」 と言わんばかりの悪行がでてきます・ 料理マンガのダークヒーロー的な存在。 顔つきもドンドン悪くなっていく(気がする) 料理=幸福を与えるもの というのが、ある意味定説になっていただけに、勝つためなら何でもする、主人公の潔さが斬新な作品でした。

ディアボロガール

須田信太郎の新作!

ディアボロガール
名無し
9ヶ月前

年の瀬に新刊ページを眺めていたら須田信太郎の新連載?が始まっていてビックリした。なんというタイミングで出してるんだ… さっそく電子書籍で買ってみたが、ミュージックコミックスというサイトで連載が12/29に始まったばかりで、今なら1話分は読める模様。 https://music-comics.com/collections/comics ちなみにこのサイト、音楽をテーマにした漫画のみが集まっていて、さそうあきらなど大ベテランの連載があったり、新進気鋭の漫画家さんもいたりと、コンセプトも作家陣も面白そうなので、ぜひ他のマンガもチェックしてみたい。 須田信太郎氏の過去作を読みたい気持ちが高まってきたのだが、現在は過去作品の電子書籍はなぜか購入できなくなっているようである… あ〜読みたい!

猛毒なキミと恋ワズライ

ストロベリーラブ❤

猛毒なキミと恋ワズライ
ミム
9ヶ月前

あらすじ 主人公は中1の高瀬 江奈。そして江奈はクラスのモテ男の佐々木 準に告白された(*/□\*)江奈はOKをして次の日,,いつもクールな準がいきなり江奈に[俺にハグして]と言われ,,実は準は好きな人の前だけでは甘甘になる男子だったことを知った江奈は[ストロベリーのような甘い恋が始まっちゃうー!?]とドキドキしてました。

なんくるなんない!

思春期の娘と父×超能力×沖縄 #1巻応援

なんくるなんない!
兎来栄寿
兎来栄寿
9ヶ月前

「なんくるないさー」って、口に出して言いたくなるウチナーグチ(沖縄方言)の筆頭だと思うんですよね。響きが良いですし、その精神性も個人的にとても好きです。 こちらのタイトルは「なんくるなんない」。これも語感はかわいいですけど、なんくるなんないのはちょっと困ります。でも、それも人生。 本作の主役は、38歳の自衛隊の父・比嘉雷吉とその娘で13歳の中学生ハルコ。思春期真っ只中のハルコは、父親のことがどうにも苛立たしい。朝はパンにして欲しいのに、いつも米を出してくる。深い事情を知らないのに干渉してくる。雷吉はハルコのことを愛しているのに、昔から激務でどうしても構っていられないことがあり、寂しい想いをさせてきてしまってきた過去がある。どこにでもある父娘の、愛しく悲しいすれ違いがあります。雷吉の視点でもハルコの視点でも、両方読めて両方の気持ちが解ります。 そんな関係性であったある日、ハルコの身の回りに不思議なことがたくさん起こると思ったら、何とハルコは超能力に目覚めていたことを自覚します。帯文をONEさんが寄せているのも納得です。最近『青ブタ』シリーズを読み始めたので、「思春期ならそういうこともあるよな」と勝手に納得してしまいました。 そして、ハルコ以外にも次々とさまざまな能力を持った存在が現れます。 この作品で面白いのは、雷吉のキャラクター。雷吉自身は優秀な自衛隊員ですが、超能力などは微塵も使えません。しかし、その持ち前の超現実主義な性格と訓練された身体や技能を使って未曾有の現象に対してもできうる限りの対処を行っていきます。サイキックvs普通のおじさん。この不思議な面白味が癖になります。本人は大真面目にやっているからこそ面白い、という類のものです。 立脚点が父と娘という関係性なので、そうした家族の絆にまつわるドラマの部分もやはり見所です。 随所でクスッと笑える部分があったり、一部のキャラクター造形であったり、あるいは意外性のある展開や沖縄という風土に基づいた設定など多くのエンターテインメント性が込められています。 今後も注目していきたい、カラフルな味わいの作品です。

ダンジョンの中のひと

シンプルにファンタジーとしても面白いのに、それだけじゃない|〜4巻

ダンジョンの中のひと
Miyake
Miyake
9ヶ月前

にんげんもモンスターも悪いやつは悪いし、良いやつは良い! ゾンビつくったりゴブリン植えたり宝箱にお宝入れたり、ダンジョン運営の努力というかお仕事が、知らない世界を覗き見しているようで楽しい。あとゴーレムかわいい。 ディズニーのキャストの仕事に密着してるみたいな。 ちゃんとファンタジーもしていて、クレイが魔力膜を扱えるようになって強くなっていったり、精霊とかベルとかなんか、出自のわからん謎の存在がいたりする。 あと、ギルド上層部ぶっ殺したり王様たち撃退したり、げきつよ主人公ズのなろうっぽいスカッともある。 ポップでメタい作風に見えるけど、簡単に人が死ぬくらいにはファンタジーの世界観が練り込まれているからこその面白さがある。

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