竹光侍

竹光侍の感想 #推しを3行で推す

竹光侍
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
7ヶ月前

・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 面白いのはわかっていたけど今回読み返したがこれだけ面白いというのは10年くらい前の俺は気づいていなかったのか。昔は瀬能宗一郎を基準を読んでたが今回は木久地真之介と御輿大三郎がお気に入り ・特に好きなところは? 木久地真之介の全て。木久地真之介の言動の全てがいいね。ネズミを異常に可愛がったり、馬を助けたり赤目のことを邪険に扱いつつも優しかったりするところだな ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 瀬能宗一郎の物語として読むのもいいですが、瀬能宗一郎の周りの人間模様の思いを馳せながら読むのがおすすめです

今日から始める幼なじみ

幼なじみはつくれる

今日から始める幼なじみ
六文銭
六文銭
11ヶ月前

「私の幼なじみになってください」 と、愛の告白のごとく関係がはじまる、主人公・相田航平と転校生・柚木楓の2人。 席も隣、家も隣というおまけつき。 この距離は、もうよくある幼なじみフラグでしかないので、あくまで「幼なじみ」として関係を深めていきます。 朝起こしにいくとか、部屋の窓ごしに会話するとか。 だけど、朝起こしにいこうとするも航平の親御さんが気になるのでいけなかったり、また意外と家と家の間が微妙に離れていて思ってたのと違うことに戸惑い、失敗することも多々。 だけど、この「幼なじみとしてのテンプレ」をこなそうと頑張る2人がとにかく可愛くて・・・良いラブコメです。 幼なじみなら、間接キスも余裕だろとジュースを交換し飲もうとするも、2人して口をつけないで飲む様に自分はやられました(添付画像参照) 『からかい上手の高木さん』が完結してロスってましたが、本作で補充されている気分なので、高木さんが好きな人はハマると思います。(萌えポイントと関係性は違いますが)

東大の三姉妹

「東大に行ったら幸せになれるの?」 #1巻応援

東大の三姉妹
兎来栄寿
兎来栄寿
8ヶ月前

ちょうど、昨日・一昨日は大学共通第1次学力試験でした。私はマンガのお陰で小学校入学前から漢字にも強くなり、現代文だけは未だに何もしなくても9割前後取れるので、お子さんの学力を伸ばしたい方・東大へ行かせたいは小さいころからマンガを読ませると良いのではないかと思います。『ドラゴン桜』などはもちろん、今はあらゆる教科を楽しみながら学べるマンガもたくさんありますしね。 こちらは、『本屋の森のあかり Buchhandler-Tagebuch』、『ながたんと青と-いちかの料理帖-』などでお馴染みの磯谷友紀さんによる『ゲッサン』連載作です。 シンガポール企業でホテルの売買に携わる、70歳までの綿密な人生設計を立てている長女・世利子。 ドラマプロデューサーの次女・比成子 現役大学生で研究室の姫的なポジションを築きながら生物学の研究を行う三女・実地子。 優秀な姉たちに囲まれ自身も東大を受験するも落ちてしまい演劇科に通おうとする末っ子長男・一理。 タイトルは「三姉妹」となっていますが、弟をプラスした四姉弟が織りなす、それぞれの日常が描かれます。最近流行りの太い実家のあり方を見ることがます。毎回の扉絵で描かれるカットからも、生活レベルの高さが垣間見えます。 東大卒であることによって普通以上の苦労を抱えているように見える姉たちの大変そうな姿を見てきた弟の一理が放つ 「東大に行ったら、幸せになれるの?」 という言葉は非常にクリティカル。現実においても難しい問題ですよね。せっかく東大を出て医者や官僚などのエリートコースに進んだとしても、その先で激務で体を壊してはどうしようもありません。また、お金だけがあっても人生を共に歩んでくれるパートナーや仲間の存在がないと人間は苦しみがちです。 物事は予定通りに進めないと気持ちが悪くて仕方なく、また他人の気持ちを思いやるのが人より少し苦手という性質を持つ世利子が起こす大胆な行動には驚かされます。 また、激務をこなすプロデューサーの比成子のサポートをこなす一理のエピソードでは、TV業界の仕事に起きがちな理不尽なアクシデントや、その向こう側にあるやり甲斐などを仕事マンガとして感じられます。 学歴を始めとした些細なことにこだわって他人と相対比較して面倒くさい感情を押し付けてくる人はどこにでもいるよなあと首肯しながら、四姉弟めいめいの仕事や学業と恋愛、それにまつわる悲喜交交は、それぞれに見どころがあり楽しめます。 何より良いなと思うのは、年もそれなりに離れておりときに諍いも起きる彼らですが、苦しいときには家族としてお互いに支え合って元気を与え合いながら生きている様子が伝わってくることです。私は兄弟がいないので、こういう繋がりはいいなあと羨ましくなります。磯谷友紀さんが描く、このような暖かい雰囲気が昔から好きです。

縁切り榎

霊力ゴリゴリお巡りさんと縁切り霊 #読切応援

縁切り榎
たか
たか
11ヶ月前

年を取るほど読んだ作品が増えてちょっとやそっとの和風ファンタジーじゃ感動しなくなってくるのですが、これは素直に面白くて興奮しました…!! シリアス一辺倒というわけでもなく、江戸時代の霊が急に壱の型とか言い出したり、真面目な話の途中でお巡りさんがあっさり退勤したり。コメディの入れ方も絶妙。 ネットの画像でも《見える》のを利用してメルカリで明治時代の弓を探す展開は熱かったです。 シンプルに続きが読みたい。お巡りさんの霊力の高さ気になる!!

半グレ―六本木 摩天楼のレクイエム―

リアリティある

半グレ―六本木 摩天楼のレクイエム―
alank
alank
11ヶ月前

最初は一般人が裏社会に巻き込まれていく様子が描かれており、マイホームヒーローでも感じたような恐怖がありましたが、2巻あたりで割とすぐワル対ワルの構図となり、安心(?)して楽しめました。ハラハラ感はずっと続いて面白い。それにしても、気合と頭脳で着実に出世していく主人公マコトが、なぜ就活うまく行かなかったか謎。 彼なら普通の会社でも絶対仕事できたと思う。 登場人物は全員犯罪者なんだけど、それぞれに背景があり、信念があり、カッコいいなって思てしまう魅力があります。

天体戦士サンレッド 完全版

サンレッドよりもヴァンプ将軍が主役っぽい

天体戦士サンレッド 完全版
六文銭
六文銭
11ヶ月前

アニメ化もされた本作。 タイトルが天体戦士サンレッドとあり、戦隊ものっぽくみえるが全然違います。 どちらかというと、サンレッドの敵であるヴァンプ将軍率いる「フロシャイム」の怪人がメインな作品。 というのも、サンレッドはただヒモであり、彼女からお小遣いをもらってはパチ屋で溶かし、怪人が現れれば理不尽にボコすようなチンピラみたいな存在。 一方で、「フロシャイム」は世界征服を望んでいるわりには、ヴァンプ将軍筆頭に常識人ばかり。 手紙を送って決闘申し込んだり、子供を人質にとったはいいが、夜に塾があるとわかれば親御さんに電話して送る始末。 怪人も、バイトだってする。(どうやって面接通過したのか…) 常識人というよりは、一般庶民っぽい。 ここが面白い。 怪人なのに、隣の住人の騒音に悩まされたり、悩みがほんと小市民っぽくて笑える。 一人暮らし(えてして貧乏っぽい)あるあるも多い。 だから怪人側のほうが親しみやすくて妙に憎めない。 戦隊バトルものを期待していたら残念だが、ギャグ漫画として楽しめる1冊です。 また、気に入った方は、同著者の『GOGO!ぷりん帝国』も、似たようなテイストなのでこちらもおすすめです。

世界で一番君が嫌い

世界で一番君が嫌い

世界で一番君が嫌い
寸々
寸々
11ヶ月前

う〜ん、キャラクターが話を進めるためのセリフを強要されている感じがする…。 「謝られるとさ 許さない方が心狭い感じするよね」「でもね 同時に嫌うのって疲れちゃうんだなぁって思った」「うちのお母さんはね世の中に引け目があるの」「日常の小さな失敗から少しずつ自信を失って どんどん生活範囲も世界も狭めていくの」 小学生からこんなセリフ(に至る思考)が出るか…?せめて高校生くらいが主人公の方が説得力があった。

日の当たらない場所

閉鎖的な島に置き去りになった初恋

日の当たらない場所
るる
るる
5ヶ月前

父親からは漁師の息子なのに日光アレルギーの出来損ない(←父親からの視点)と罵られ、更に同性愛志向に悩んでいた寛也は憧れの拓斗を自分の欲望で汚さないように島を出た。 一方で拓斗は浮気者の父親と共依存のような母親からの精神的な虐待でキチンとした恋愛ができないまま、責任を押し付けられたように島に取り残された。 そんな2人が15年ぶりに島の復興という名目で再会。当時お互いがほのかに惹かれあっていたのに何もなかったからこそ、初恋がずっと心の底に残っていて大人になった今、ようやく関係が前進した。 あんな島じゃ寛也は存在するだけで苦しかったと思う。しかも年月が経っても古参の島民は古い考えに凝り固まって寛也を受け入れようとしない。 あんな扱いされてよく助けようと思えるなと感心する。 私ならサッサと拓斗を島から出して東京に連れていくわ。 世代交代の若い層が取っ掛かりになって良かったけど。 途中、両思いになったものの仕事考えたら一緒に住むことはできないしどうなるかと思ったけど、復興事業があるからこそ拓斗が出張で島から出れるのね。 大好きなたつもとみお先生のイラストは最高でした😻

ゴーグル

「ゴーグル」久しぶりに読んでみた

ゴーグル
かしこ
かしこ
11ヶ月前

私が豊田徹也さんの作品と出会ったのは町の古本屋でした。珈琲時間とゴーグルがビニール掛けをされて売っていましたが表紙を見た瞬間に「これはいい漫画だ」とビビッと来てレジに駆け込んだことを覚えています。その後で実は漫画好きの間で語り継がれている漫画家だということを知りました。いい漫画との出会いはたくさんあったけど中でも幸福な出会いの一つだと思います。 この度再読して「ゴーグル」がデビュー作であることと改めてその完成度に驚きました。映画化された代表作「アンダーカレント」でも心の傷がテーマになっていると思いますが、短編であるからこそよりシンプルに伝わる登場人物の心の機微があります。家主と居候というデビュー作なら敬遠しがちな突飛な設定や、話の中でしか登場しない優しかった少女の祖父(後に収録されている「海を見に行く」には登場しますが、描かれたのは「ゴーグル」の約9年後なんですね)の存在も漫画っぽくならずリアルなディテールとして機能している。まさに完璧な一作です。

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