日の出食堂の青春

「オレら肝心なことはなにもゆえんかったな」に鷲掴みにされた

日の出食堂の青春
アルテイシア
1年以上前

背表紙のあらすじに「オレら肝心なことはなにもゆえんかったな」と書かれていて胸を鷲掴みにされ購入。読了して「そういうもんだよなぁ」としみじみした。 物語の筋としては、日の出食堂に集まる商店街のボンクラ息子ども4人組、彼らが想いを寄せるみんなのアイドルみっちゃんに彼氏ができた。どうにかこうにかして、みっちゃんの目を覚まさせてやろうとするのだが、みっちゃんと彼氏の迫丸の仲はどんどん進展していき焦る4人組…というもの。 どうにもならない初恋の行方が、古き良き時代の最後の思い出として彼らの中に残り続けるんだろう。若さと切なさが懐かしくて羨ましくもあった。折を見て読み返したい漫画。

DRAGON QUEST―ダイの大冒険―

ドラクエの新作が出て盛り上がっていますが

DRAGON QUEST―ダイの大冒険―
ごぼてん
1年以上前

ドラクエ×漫画と言えばダイの大冒険です。 私の幼少期はなんとなくドラクエっぽい漫画ジャンプでやってんな…っていう程度の認識でしたが、大人になって読み返すと、主人公のダイではなく、その相棒のポップの成長を楽しむマンガなのだと分かります。 ダイのように才能や心の強さがないポップだからこそ感動できるシーンがいくつもあります。あとマァムがかわいいのもおススメポイントです。

アフター0

1つ1つに様々な要素が濃密に詰まった逸品SF短編集

アフター0
鳥人間
鳥人間
1年以上前

SFといってもジャンルに多少の幅があり、王道なSFの他に、ファンタジーっぽいもの、超常現象や超能力など色々ある。岡崎二郎作品は宇宙家族ノベヤマを読んだことがあるけれど、あの作品のようにとても気持ちがほっこりとするような話が多い。このアフター0もバッドエンド的なお話はほとんどないと思う。 これでもかというくらい示唆に富んだストーリー、感情表現、舞台設定など多種多様な要素がみっちみちに詰め込まれている。「そうきたか!」と唸らざるをえないひねりや、なるほどと思わせる登場人物の考え方(たぶん作者の考え方なんだろう)など、読むと自分の世界が広がるような漫画だ。こういう感覚を抱いたのはグレッグ・イーガンの「ディアスポラ」を初めて読んだとき以来かもしれない。比較的ゆるい感じの絵なので、いわゆるハードなSF好きな方々はそこで敬遠してしまうかもしれないが、騙されたと思って一度読んでみてほしい。 「これも学習マンガだ!」にも選出されているようで、なるほど確かにお子さんが読んでもほぼ安心だし、かつ、多くの驚き・発見が得られる良書だと思う。しかもわかりやすい話が多い。自分も、もっと子供の頃に読んでみたかった。 http://gakushumanga.jp/manga/%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%BF%E3%83%BC-0/

フィッシュパークなかおち

ちょっとしたスターシステム

フィッシュパークなかおち
桂川発起丸
1年以上前

『団地ともお』に出てきたミミズが目指した肥沃な大地のなかおち。 小田扉先生の作品て意味わかんない人も居ると思いますが、そんな人は置いていってイイです。 短編は『そっと好かれる』とか『男ロワイヤル』とかも名作ですが、投稿者が一番好きなのは 『江豆町』っていう作品です。 不思議な話だけどムチャクチャ泣けるんだよなぁ。

バカ姉弟

心底安心出来る作品

バカ姉弟
桂川発起丸
1年以上前

作者がダークサイドを突き抜けると、ここまであったかい話になるモノかと。 『さくらの唄』やら『お天気お姉さん』やら、少年のトラウマになりやすいような、ある意味名作と呼べる話から一転、同じ作者が描いたとは思えないような良い意味での名作。 投稿者は、実社会で立ち直れない程の大きなダメージを負った時によく読みます。

前夜祭

小田扉作品集。謎の奇祭「泥祭り」の前夜祭の話と短編がたくさん

前夜祭
名無し
1年以上前

『団地ともお』の小田扉の作品集。 表題作はある高校で毎年催される「泥祭」をテーマにしている。いわゆる文化祭的な位置づけらしいが、モニュメントなどを泥で作って発表するという奇祭。その泥祭実行委員になった主人公たちの話。シュールなのは泥祭だけでなく、キャラたちの掛け合いもどこかズレていて面白い。 そのあとの短編も面白くて、雀荘の話が特に好きだった。ある雀荘のオーナーのおばちゃんが小ボケにひたすら突っ込むだけの漫画なんだけど、すごく面白かった。

ひまわりっ ~健一レジェンド~

東村さんの作品の中で一番好き

ひまわりっ ~健一レジェンド~
まりこ
1年以上前

海月姫、かくかくしかじか、雪花の虎、タラレバ娘とひまわりっしか読んだことないのですが、そのなかでいちばん好きです。最初はお父さんの話が中心なんですけど、途中から副主任とエビちゃん、古川うなぎが勢いを増してきて…何回も読んでます。海月姫のまややと、ひまわりっのウィング関先生が親戚だと聞きました。海月姫を読み返したら副主任らしき人も出てきていて…ひまわりが面白すぎて海月姫も読み返してます。

メイプル戦記

甲子園の空に笑えの続編

メイプル戦記
霧兵衛
霧兵衛
1年以上前

良かった点 ・笑いあり感動ありでいつもの川原泉の漫画 ・甲子園の空に笑えだけではなく他の作品ともつながってるので他のもまた読みたくなる 総評 何回も読んでいて、今回は1巻だけ読んで寝ようと思ってたが結局全巻一気に読んでしまった。 文字が多いと思うが気にならないのは、川原泉の凄さかな

世界怪奇シリーズ〔全〕/サラリーマン死神〔全〕他 【水木しげる漫画大全集】

大人のための水木しげる

世界怪奇シリーズ〔全〕/サラリーマン死神〔全〕他 【水木しげる漫画大全集】
名無し
1年以上前

背景の執拗な描き込みが醸し出すおどろおどろしさと、間抜けなキャラクターのギャップが素晴らしい。水木しげるは日本の妖怪のイメージしかなかったが、「世界怪奇シリーズ」はドイツやカンボジアなど外国が舞台で新鮮だった。徹底的に資料を調べるタイプらしく、風景や建造物、土着の神などの絵も非常に見応えがある。 人間社会みたいな地獄からやってきた「サラリーマン死神」はブラックな面白さと切なさが気に入っている。

ガラスの仮面

ガラスの仮面展に行ってきました。

ガラスの仮面
クリーミーオニオン
1年以上前

名場面の原画を見ることができて、最高の空間でした。 白目ゾーン、ブツブツゾーンといった場面の原画もあり、ガラスの仮面愛が溢れていました。私は漫画の〇〇展みたいなのが好きでよく行くんですが、これほどおばさま方が溢れているのは初めてみました。あと、美内すずえ先生が完結まで書くことを宣言していましたので、高まりました。マヤが迫真の演技をしている原画を見たら、俄然漫画を読み返したくなったので、今日から読み返します。真澄さんも素敵でした。。。。

殺手

掲載誌終了で続きが読めないのが残念

殺手
マンガトリツカレ男
マンガトリツカレ男
1年以上前

昭和初期の満州国で年少の頃から「殺手」としての教育を受けた男の話。 物語は現代で、「殺手」と物書きがスナックで出会うところから始まる。 年少の頃の日常生活が「殺手」としてのトレーニングになってたや、両親との満州からの逃避行、戦後直後の生活が詳細に書かれていて面白い 単行本に収録されている部分でも面白いが、これからもっと物語が面白くなりそうなところで、掲載誌終了に伴い終わっている。 同じ掲載誌のビッグコミック1で連載されていた一ノ関圭の「鼻紙写楽」の新シリーズが開始しているなら、「殺手」も新シリーズを始めて欲しいぜ。

盆堀さん

中年のユーウツ

盆堀さん
名無し
1年以上前

体力が落ち、それに引きずられるように精神的にも弱くなる中年。でも何故か性欲だけはあったりするから厄介だ。若手のように頑張ることもできないし、老人のように逃げ切ることも望めない。良いことひとつも描かれてないけど、読んでると不思議と力が湧いてくる。悩める中年は「恋は雨上がりのように」とか読んでんじゃねえこっち読め!

ARIA

恥ずかしいセリフ禁止

ARIA
mampuku
mampuku
1年以上前

 究極の癒し漫画との呼び声高い「ARIA」。ただどんなに言葉を尽くしてもこの作品のすばらしさを伝えきることはできないと思っています。すべてはこの全12冊(前日譚「AQUA」も含めれば14冊)に詰まっていて、ファン同士で 「火星に住みたい」「ヴェネツィア行きたい」「アリシアさんなら俺の隣で寝てるよ」 とか言い合うことはできても、まだ読んだことのない人に対しては 「いいから読んでみてくれ」としか言いようがない…(笑)  この美しくて優しい世界が、尊すぎて愛おしすぎて涙が出てくる・・・でもそれを「感動」っていう2文字にまとめちゃうのはなんだか勿体ない気がしてきてしまうのです。

ことなかれ

市役所「ことなかれ課」が怪異を暴く、サスペンスホラー

ことなかれ
名無し
1年以上前

『解体屋ゲン』の星野茂樹が原作のホラー漫画。 主人公は市役所通称ことなかれ課の家持。再開発や水質調査などの工事現場で発生する超常現象を調査し、解決する話。 家持は名探偵のような調査能力に長けているが霊能力はないので、毎回霊能力者の協力者が現れる。 星野茂樹らしい工事や調査などの仕事への造形の深さがリアリティを与えながら、怪異や未確認生物などが組み合わさっていいホラーになっている。 1話完結ではなく、1巻の後半では事件がリンクしてくる連作形式。2巻以降では話がもっと深まると思う。

ボールルームへようこそ Sweep over the Dance hall.

ダンスシーンに官能的な魅力のある競技ダンスマンガ

ボールルームへようこそ Sweep over the Dance hall.
名無し
1年以上前

ダンスシーンに官能的な魅力のある(個人の感想です)競技ダンス。もちろん、踊っているところは動きがあってとても迫力があるんだけど、それ以上に表情がすごくよくてどこか官能的な魅力を感じます。 ストーリーとしては若干いじめられていて特にやりたいこともなかった多々良がかなり強引なダンス教室の勧誘にあい、競技ダンスに夢中になっていくという感じですね。(たぶん)珍しいことに、ペアになる女の子がなんども変わっていって今やっとこれからずっと一緒にやっていくだろうパートナーと出会い喧々諤々なあれこれを乗り越えようとしているところ。 ちなみに、表情の多彩さはダンスを踊っている時だけでなく、日常のギャグパートでも炸裂していてめちゃくちゃ面白いです。表現の引き出しが多い作者さんなんだと思います。そしてストーリーもしっかりしているので是非ともオススメしたいマンガです。

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