ヒニイル

一見普通の高校生(普通とは言ってない)

ヒニイル
mampuku
mampuku
1年以上前

 「エウレカセブンAO」漫画版の人のオリジナル作品。エウレカの影響を色濃く感じる。エウレカ自体ポストエヴァに数えられるかもしれないが、これなんかはエウレカ系って呼んじゃってよさそうな感じ。  敵対的侵略者に人類が滅ぼされそうになっている、そんなアポカリプスの中心には一人の少年と少女が…っていうベタなやつ。彼らの運命はこれでもかというほど残酷で、傷ついて傷つけあって引き裂かれて引き裂かれてまた求めあって、そのすべてに地球の命運が懸かってて…  アレですよ。「世界を取るか、彼女を取るか」っていう究極の二択。美しきかなセカイ系。  半ばあたりまで読み進めないとわかりにくいことも多くて、 ・大好きな人がぶっ壊れたと思ったら、実は最初からぶっ壊れてました ・なかなか面白くならないなと思ってたら、実は最初からかなり面白いことになってました  みたいな感じで、伏線でぶん殴られるのが好きな人にはオススメかも。主人公ら二人以外の感情同線が薄いので展開はが色々突拍子もなく見えなくもないが、画力が高いから情報密度が担保されてるし。  戦いはしだいに困難と混乱を極め、主人公もヒロインもぶっ壊れてくし誰が敵か味方かわからなくなっていくなか、悪意の在り処とヘイトの矛先が巡り巡って最終的にある一箇所に集まっていく。これぞまさにラスボスの中のラスボスといった「悪者」の完成である。光と闇の狭間で揺れ動く悲壮系ダークヒーローの煮え切らないバトルも嫌いじゃないですけど、やっぱり最後はヤな奴ぶっとばしてスカッとしたいものです。  ともあれ良いところもあればツッコミどころもある漫画ですが、ラストの数頁はすごく好きです。嗚呼これが描きたかったんだなって。好きのツボが個人的にすごく近いと感じたので、台詞回しなどが洗練されてくると尊さ5倍増しになるなぁと、読んでて思ったのでした。次回作が楽しみ。

食の軍師

しょーもないけど好きです。

食の軍師
とおるちゃん
1年以上前

この漫画は酒飲みが食事をするとき、店選びやメニューや食べる順番などを戦略をたてながら、食事するグルメ漫画です。 だいたい入る店が町の定食屋みたいな身近な店が多いのも好感を持てます。 考えすぎてドツボにはまってしまう展開が多いですが、それもご愛嬌です。 明らかに明日のジョーの力石を意識している、ライバルの力石の通なメニュー選びも参考になります。 あまり考えすぎてメシを食うのも考えものですね・・・。

ACMA:GAME

ワールドエンドクルセイダーズはこういう話なのかと最初思ったんだよな

ACMA:GAME
mampuku
mampuku
11ヶ月前

 今のように恋愛漫画がずらりと並ぶ前のマガジンはサバイバルやデスゲーム、頭脳バトルが充実していました。神さまの言うとおりやリアルアカウントなどのヒット作に劣らぬ、あるいはそれらを凌ぐ面白さだったと個人的に思っているのがこの「アクマゲーム」です。  作画担当の恵先生の代表作「ブラッディマンデイ」もひりつく緊張の心理戦が魅力でしたがこの「アクマゲーム」にもそれは受け継がれつつもコミカルな恋愛模様や漫画らしいキャッチーなキャラクターなど前作にはなかった要素も盛り込まれ、結果として「ブラッディマンデイ」のような実写化向きではなくなったかもしれませんが、漫画として読み易く楽しめる内容になっていたと感じます。  カイジの「限定じゃんけん」やライアーゲームの「少数決」に代表される知力バトルの根幹ともいえる「作品オリジナルのゲーム」も、この作品の強いところでした。シンプルであまり長期化せず、キャラクターの特性を活かして戦うのが面白かったですね。

セトウツミ

多少のクドさもコクになる

セトウツミ
名無し
1年以上前

映画化などもされて、話題の作品 セトウツミ。 手にとって読んでみると、これが面白い。文章のテンポ感が心地よく、巻を追うにつれて面白さが増していく。 キャラのことを理解してくるから、という点もあるがシンプルに笑える。 一気に読むと、ボケの量やツッコミの長さにクドさすら感じてくるが最終的には、それも心地よい。 クライマックスまでの流れや見事な伏線など、日常会話劇だけで終わらない作品だ。

タブー・タトゥー

行きたくない二次元世界ランキングTOP10には入りそう

タブー・タトゥー
mampuku
mampuku
1年以上前

 能力に目覚めてボーイミーツガールして、戦いに巻き込まれた幼なじみを守るために自らの命を賭す。定番で王道の能力バトルですね。敵が強大すぎてあんまり爽快感がないのでそこが好き嫌いわかれるかも。超ハードモード。俺TUEEEEならぬ敵TSUEEEEEEです。  人間ピアノなどで有名なFate/Zeroのコミカライズも手掛けた真じろう先生ですが、このオリジナル作品を読めばあれが如何に適任だったかわかります。内臓アンド脳漿アンド骨アンド血!!絵が上手い人はなぜいつもそうなのか。

RDG レッドデータガール

プロフェッショナル・コミカライザー琴音らんまる

RDG レッドデータガール
mampuku
mampuku
1年以上前

 原作イラストを岸田メル氏が担当し、アニメ化もした作品。純和風ファンタジーで、巫女とか神楽とか山伏とか陰陽師とかそういうのがオンパレード。とはいえわかりやすいモンスターが現れてそれを退治するとかではなく、現実に在るとしたらこんな感じかもなという「ありそう」感や「地続き」感、目には見えないけどなんかヤバいのが近づいてきてる的なジャパニーズホラー感が独特の雰囲気を醸しています。  作画担当の琴音らんまる先生は数多くのコミカライズを手掛けていますが、「君の名は。」と比べてこの時は制作時間や人手が充実していたのか、非常に美麗で見ごたえのある漫画作品になっていると感じます。作品によって描き方を変えるというのも、きっと誰にでもできることじゃないですよね。

シノビノ

サンデー史上最高齢の主人公 幕末最後の忍者を描く新連載!

シノビノ
名無し
1年以上前

黒船が襲来し、混乱のさなかにある江戸幕府。事態を収拾すべく白羽の矢が立ったのは、伊賀の忍者!しかも58歳の!っていう少年誌なのにおじいちゃんが主人公っていうなかなかインパクトがあった。 主人公のおじいちゃん忍者は沢村甚三郎という実在した人物のようで、史実も織り交ぜつつ忍者マンガとして面白くなりそう。

眼鏡橋華子の見立て

眼鏡好き必読

眼鏡橋華子の見立て
mampuku
mampuku
1年以上前

 メガネ属性、メガネ好き、メガネ男子、メガネ女子、必読の書ですねこれは。  眼鏡蘊蓄の数々も興味深いですが、優しく背中を押してくれるような「眼鏡画廊」店主・眼鏡橋華子さん素敵すぎます。「王様の仕立て屋」「神の雫」などと同様、比較的リッチで大人の嗜みって感じの「オシャレ眼鏡」ですが、そこへ妖艶な和服美人でありながら大学生の小娘でもあるヒロイン、という奇妙なアンバランス感がまた魅力を引き立ててくれます。  蔓まで省略せずレンズの厚みや光の反射まで一コマ一コマ丁寧にこだわりぬいた作画は他では見られない最高クオリティだと思われるので、眼鏡キャラ好きの方にはぜひ一度手に取っていただきたい1冊です。

デビルマン

たったの5巻……

デビルマン
影絵が趣味
影絵が趣味
1年以上前

デビルマンが聖書の黙示録であるとはよく言われることだが、これは改めて並大抵のことではない。西暦が始まっていらい2000年ものあいだ人々を恐れ慄かせている、あの偉大な書物に、肩を並べようというのだから。 まったくこの時期の永井豪には、ほんとうに神か悪魔かが憑依して、自動筆記でもしていたのではないか。驚くべきことに、デビルマンは聖書並みの密度の物語でありながら、たったの5巻で、しかも1年足らずで描かれてしまった……。 たったの5巻……、現代のマンガはこの事実を今いちど思い出してみるべきなのかもしれない。

半神

神ということ

半神
影絵が趣味
影絵が趣味
1年以上前

この、たかだか十数ページの短編マンガに、いったいどれだけのものが詰まっていることだろう。 これは単なる痛々しげな物語や寓話のたぐいではけっしてない、そうと呼ぶにはあまりに多くの、わたしたちの身に毎日のように降りかかっている事態が描かれすぎている。そう、わたしたちは誰も彼も半神である、それ故にもう半神を探し求めて人生をあてどもなく彷徨する。そして、半神ではない何者かのことを古代の哲学者は神と名付けたのである。

きみが心に棲みついたS

ドラマは観てないですが

きみが心に棲みついたS
酸っぱ辛いラーメン
1年以上前

ドラマ化されて、いろいろ話題なので読んでみました。 少女マンガ特有のトラウマになるようなエグさがあるのですが、それがクセになって、続きがきななってしまいます。 奇妙な三角関係でその道を選んだら地獄しかないのに選んでしまうのを、何やってんだよと思いつつちょっと共感してしまいます、、、。 物語もだいぶ進んでいきこの先ハッピーエンドになるのかバッドエンドで終わるのか想像つきませんが、目が離せないです。 とりあえず、ひたすらいい人の吉崎さんは幸せになってほしいです。

銀河英雄伝説

読みはじめてよかった!

銀河英雄伝説
名無し
1年以上前

名著「銀河英雄伝説」を「封神演義」の藤崎竜先生がコミカライズ。 ヤングジャンプ誌面で見かけていたのですが、なかなか手が伸びずにいた本作。 ジャンプ+で無料公開がはじまったので、何の気なしに読んでみましたが おもしろい!!!藤崎先生は、大河ものを描くのが本当にうまいなと感じました。 作中で経過している時間を読者に意識させながらテンポよく進んでいくのは読み手にとっても嬉しいです。そのテンポ感の中でも、登場人物の魅力を引き出すことを忘れず、2人の主人公のことがどんどん好きになっていきます。 原作を読んでいないので、これを機に手を伸ばしてみようと思います。

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