ラタトスク

ブルーホールという言葉自体は現実にもありますね。海にぽっかりと空いた、見る者をなんとも不安な感覚を覚えさせるかのような大きな穴。普通とは違うブルーホールが海底に存在し、普通とは違う海水であったり、ソナーが効かなったり、磁気異常があったりと、とても不思議。そんなブルーホールに近づいていくと出てきたのはなんとシーラカンスの群れ! さらには白亜紀の海生爬虫類が登場し、シーラカンスを捕食したり、さらに大きな首長竜が出てきたりと(そしてこのシーンが美しいこと)……なんともはや無茶苦茶です(笑)

でも、そこはさすが星野先生。無茶苦茶ですが荒唐無稽ではなく、骨太なハードSFとして描かれていて大変おもしろい。ネス湖やバミューダトライアングルにもしかすると本当に何かあるのでは?といったロマンあふれる想像を掻き立てられる逸品。続編「ブルー・ワールド」もぜひ合わせて読んでみてほしい。

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SF漫画の巨匠・星野先生の傑作の一つだと思います。
壮大なストーリーを綿密な構成力と稀有な画力で
見事に生物賛歌として描ききっていると思います。
そしてこれだけでも凄いのに、続編として発表した
ブルーワールド」も、また凄い。
ブルーホール」を読んだら次は「ブルーワールド」
を誰もが読まずにはいられないでしょう(笑)。

しんそうばんぶるーほーる
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