
「病院訪問教育」が投じる生き方への一石

『春琴抄』の蠱惑的コミカライズ!
日本の文学史上でも最も変態的でフェティシズムに溢れた作品を描く作家の一人である谷崎潤一郎。その代表作である『春琴抄』を見事な筆致でコミカライズしたのが本作です。 何と言っても、主人公・琴の幼い頃から漂う妖艶で危うい魅力が笹倉綾人さんの美麗な絵で見事に表現されているのが素晴らしいです。美しく金色に彩られた装丁の表紙に描かれた琴の眼力に惹かれるものを感じたならば、その勢いのまま手に取ってみて間違いありません。 蠱惑的なあのシーンも、背徳的なあの描写も、マンガという媒体のパワーを十全に発揮して描かれており、原作を好きな方も知らない方も楽しめる内容になっています。この作品を読んで原著へ向かう切っ掛けとなる方も数多くいるでしょう。中学生や高校生が文学史を学ぶ際の副読本としてもぜひお薦めしたい作品です。

ビリヤードとヤクザが融合して弾ける稀有な人生ドラマ
※ネタバレを含むクチコミです。

頑張れ太郎!茨の道をいざ進め!
そばかすの男子高校生、佐藤太郎くん。 ひょうきんな性格で、学校ではお笑い担当。友達もたくさんいて、将来はお笑い芸人に!と思っていたら、実は僕って…全然面白くない? そんな時に落語に出会い、一瞬でのめり込み「落語家になる!」と決意したものの…そこには、太郎には想像もつかなかった茨の道がありました。 今のところ、彼に落語の才能や素質はないようですが、とにかく異常な諦めの悪さと情熱を持ち合わせているので、最新話まで読んだ感じ、スポ根落語漫画っぽいです。 思い立ったら即行動、まっすぐな性格の太郎ですが、 親に心配をさせたくなくて正直な気持ちを話せなかったり、 同級生の前では相変わらずひょうきんキャラをやめられなかったりと、いまいち破天荒になりきれない姿がとても人間らしい!

主人公は刑事だけど刑事じゃない…!
親父がヤクザな主人公。警察が隠蔽しようとする事件の真実を親父の力を借りて暴いていく!普段はひょうひょうとして掴みどころがない、仲間からも刑事じゃない「何か」だと疑われている、グレーな主人公が正義を追求していく話。

地獄に落としたい男NO.1は星名さんに決定!
胸糞悪いの一言。 そんなひどいことしなくてもいいじゃんって思いながらつい続きを読んでしまう…。

秘密読んでる人いる?
毎回ハラハラさせられる。 特に残酷な子どもの描写出てくると上手すぎて辛い。

難解な謎解きバトル
最初は期待していたものの、難解な謎解きが続いたあげく、最後はあっさり終わってしまった。 もっとキャラ同士の人間関係や恋愛模様を見たかったのに残念。 敵が異形じゃなく人間(幽霊)だった方が、話が膨らんだ気がしないでもない。

かわいい女子たちの、ゆるふわピクニック!
南マキ先生の新連載。 少女漫画版の『ゆるキャン△』といった感じの日常おしゃれピクニック物。 不器用で天然なOLが、公園で会釈する年齢バラバラの女子を誘ってピクニックするまでの短い話だが、ラノベ的にデフォルメされたかわいい女の子たちのやりとりに、とにかくほっこりする。

これはいいSF…!
※ネタバレを含むクチコミです。

これは服の話だけではとどまらないもっと誰にでも当てはまるあなたの物語。
世間体。キャラクター。あなたはこうあるべき。そんなもんクソくらえ! 生きたいように生きることの難しさ。 しがらみに絡めとられ身動きができなくなっている人にこそ読んで欲しい。 背が高く、クールな見た目で周囲から思われるようなキャラクターを自然と演じてきてしまった主人公が、バイトのヘルプに来た人の世間体度外視の服装を見てハッとする。 着たい服を着て良いんだ、と。 かねてから好きだったロリータファッションに思い切って袖を通してみると・・。 ズシンッ!と脳髄に響いた。 誰より自分を肯定しなきゃいけないのは自分だったのだ。 そしてそれが何より難しい。 多様性の時代に突入したとはいえ、他人と違うことをするのが怖いと思う人は多いだろう、特に同調圧力が強い日本では。 なぜ、やりたいこと、表現したいことを抑え込み、息を潜め、自らの欲求を見て見ないふりして、日常を過ごさなくてはいけないのか。 自分の欲求に素直に生きた方が100倍気持ちがいいのではないか。 他人に迷惑をかけるわけでもなし・・。 しかし、世間にどう見られてしまうのか・・。 こういった悩み、葛藤を丁寧に描き、「自分らしく生きたいように生きる」大切さを分からせてくれる素晴らしい漫画だ。 まだ1巻なのでこれから、さらにどのように向き合っていくのかが楽しみだ。

信頼できるグルメマンガ
食ブログ担当の編集者が色んな店を食べ歩く話。出てくる店は実在するのだけど、これが個人的に好きな店だったり、周りの食通がおすすめしてる店とかなり合致していて、グルメガイドとしても使える。2巻のジョンティは本当に大好きな店。自家製ジンジャエールとデザートもおすすめです。

激アツ陶芸マンガ
陶芸家のイメージってなんか気難しくて仕上がりに納得いかなかったら容赦なく叩き割る人、みたいなのあると思うけど、そこに至るまでにも大変な苦労がある。だから窯出しした焼き物を割るってのは相当なことなんだよ、というのがこれ読むとよく分かる。自然と陶芸や萩焼に詳しくなるのでおすすめです。

漫画家が描くということ
※ネタバレを含むクチコミです。

リアルな女心ってこんな感じ
漫画ゴラクで連載してたというギャップも面白いです。女のリアルを描いたマンガは多数ありますが個人的に読んでて一番楽しかった。背伸びしてない女心がよく描けている。女性誌で連載したら反響が大きそう!漢の中の漢の漫画誌ゴラクの男性読者の感想がどんなんだったのかも気になりますね。

単行本の出し方がややこしい!
初期の2作「ネメシスの杖」「インハンド 紐倉博士とまじめな右腕」を新装版としてまとめたのが本作「インハンド プロローグ」です。注意すべきは2巻目のサブタイトルが「ガニュメデスの杯」に変わっていること。タイトルが変わっているだけで中身は「インハンド 紐倉博士とまじめな右腕」の新装版なので、重複購入に気をつけてください。といっても、旧版は各電子書籍ストアで配信停止となったので、紙の単行本でしか読めませんが…。いつの間にか読めなくなる電子書籍というのも困り物ですね…。現在イブニングで連載している「インハンド」はタイトルがシンプルになった分、今後は同じ様なややこしい事態にならないことを祈ってます。

通勤はクリエイティブ
都市で働く人間にとって、通勤時間てのは苦痛でしかないと思う。作者は通勤中にこのマンガを描いたのだが、話の内容自体も通勤時間を利用してマンガを描く話になっていて、入れ子の構造になっている。 サラリーマンとしては建築関係の仕事をされているそうで、建築物や乗り物などの構造物がすごく魅力的。舞台が地下鉄っていうのがまた想像力を刺激してくれる。こんな風に通勤時間を過ごしてる人がいるんだと思うだけでも、ちょっと考え方が変わるんじゃないかな。

さくらちゃんの「絶対大丈夫だよ…」に救われた瞬間トピ
わたし、めっちゃ人見知りだから学年が変わったりしてクラス替えがあるの本当に苦手で、グループに入り損ねるとクラスで浮くしみたいな。 だから、毎回声掛けんのすごい頑張ってたんだけど、その時はだいたいさくらちゃん思い出してたりした。 さくらちゃんみたいに世界は救ってないけど笑

なつかしい…!
この前深海の番組見てる時に急に思い出した 全1巻だし中身もあんまり覚えてないけど ジャンプに女性作者って珍しいし、絵も綺麗だから好きだったなぁ 今だったらBL同人誌が作られそうなキャラだと思うの

人類史とも密接につながる奥が深い話
雑誌の統廃合でグランドジャンプが創刊となり仕切り直しの新シリーズ。 1話完結が主だった前シリーズと異なり、「シャツ」「コート」「モノトーンコーデ」「モード」などテーマを絞った全1巻構成になりました。相変わらず人生観とか教養の大事さとか勉強になるので、これも定期的に読み返したい漫画です。当方、自由な自営業でスーツは冠婚葬祭以外でほぼ着ないのですが、ジーンズやジャケパンなどカジュアル寄りの特集も時々あるので為になります。

変わり者が集まった不器用な家族の物語
※ネタバレを含むクチコミです。

変人というか面白い人たちが集まる大学漫画
前に藝大の本が話題になって電車の中吊りにも「ちょっと変わったところ!藝大!」って感じに宣伝されてた気がします。 漫画で読んだらどんなものか、と思い読んでみました。 想像…通り! …ではあります。 というのも藝大卒の知り合いがいたので、フェンスを超えて動物園に侵入しただのキャンプファイヤーしただの、入学試験は水族館連れていかされる、だの、割と変わったところだとは伝え聞いていました。 渦中にいるときっと異常なことが日常になるのでしょう。 主人公夫婦も片方が藝大だと片方は驚く日々で楽しそうだなと思いました。 私的に藝大の音楽学科の人たちの方が面白かったですね。 音楽を生業にするのは難しいのとすでに経済的な足切りがあるんだろうなと想像します。 それ以上に、上手くなる、自分の腕を磨く努力!!尊敬します。 どっちもそう、プロってすごい。登竜門もきっとハードだけどすごいし、きっと楽しい。 読んでて楽しかったです。

借りたばかりで読んでいないの“What's Michael?”
YUKIの『ポートレイト』という曲にそんな一節が出てくる。確か実家にあったような?何となくテレビつけててアニメも観たことあるような?そんな記憶で、作者が小林まことであったことも繋がってなかった。 今改めて読むとすごく都会的な笑いで、何となくあの歌詞に出てくる理由が分かる。いやこれ以外にないなって感じがする。すごく好きになった。

こ、こぇえ〜 でもありうる現実
1巻今無料期間みたいですね。 インハンドを読む前に、気になってたのでまず1巻読了。 こ、怖ぇ〜!!!! 表紙からなんとなくいちえふみたいな感じなのかなぁと思ってましたけどパンデミック系医療漫画か… バタバタ感染症で死んでいくのをどう防ぐかっていう医療漫画ですかね。 ペストとか参考に資料をみるのも躊躇われそうな題材。 でもありえないことはない現実… 母親の弁当を食べない反抗期の娘が、母親の最期に作った弁当を感染症にかかるかもしれないのに食べるシーンとかシチュエーションがリアルで悲しくなります。 全3巻なので読みやすそう。 ちょっとゾワっとなる漫画ですかね、3巻数一気に読んでみます。
『学校へ行けない僕と9人の先生』でご自身の体験に照らし合わせ教育のエピソードを描いて世に一石を投じた棚園正一さんが、『15メートルの通学路』の山本純士さんを原作に据えてまた新たにこの社会における「教育」のあり方を描いた作品です。 本作はサブタイトルにある通り、長期入院する生徒・児童を対象とした「病院訪問教育」をメインテーマにしています。私もこの本を読むまで病院訪問教育については全くの無知でした。しかし、誰しもがいつどのような形で関わることになるか解らないのでその実情を知るために読んでおいて損はないと思います。 体だけでなく心まで深く傷付いてしまいまともにコミュニーケーションも取れない子供たちに対して奮闘する新米のヒロインの姿を見ながら、「自分だったらどういう対応ができて、どういう結果に繋がっただろうか」と考えずにはいられませんでした。 「健康に生きられることは当たり前ではなく、掛け替えのない時間である」ということ、「一生懸命に、特に誰かのために一生懸命に生きることの尊さ」、「望んだ結果が出なかったとしても自らのなし得る最善を目指して努力する大切さ」などメインテーマ以外のことも強く思わされる内容でした。 教育に関わる方には特に、またそうでない方にも一読してみて欲しい一冊です。