名無し11ヶ月前編集#介護ロボットが人類を削減している SUEY タイトルでわかるように、ディストピアものってやつだろう。 しかし、介護ロボットが秘密裏に、というのは新鮮な読み味がある。介護ロボットは、人知れず老人ホームで、あるいは別の場所で、誰かに寄りそう。それが「コストのかかる人間は不要」というシステマティックな、人間味のない感情で人間を「削除」していく。 ロボットと人間の戦争、のように派手は出だしではないが、日常から否日常に、じわりと移り変わる恐怖から始まる。 それと対比されるのは、人情だ。 1話からでもわかるように「見舞いにもこなかった人」がその実「母のために頑張っていた人」でもある、そういった人間の表裏を含め、人間に対する確かな愛情を感じる。これはこの作者の作風であろう。 他にも、ホームレスや元ヤクザと思われる人、精神疾患の人、そんな人たちが出てくる。 しかし、この人たちが、この関わりがどこか「暖かい」と感じさせてくれる。 さて、現実の話に戻ろう。 「社会のお荷物など、削除してしまえばよい」 こんな、血も心の通ってないような意見、残念ながら耳にすることがある。 それを望まない私の心、これは「人情」なのだろうか。 それ以外に「お荷物」と呼ばれてしまう人を、守る「理屈」はないのだろうか。 まだ四話であるが、この重いテーマと今後どう向き合っていくのか期待。 個人的には、貫太というキャラクターのまっすぐさというか、不器用な雰囲気が好きである。 面白い漫画でした。6わかるfavoriteわかるreply返信report通報
あらすじ持ち前のパワフルさで薄給かつ激務の介護業界を奮闘する介護士「神田はんな」。 彼女は2年前に導入された介護ロボット「アレテー」が気に入らない。 労働時間の制限なし、専門的な介護作業は◎、しまいにはセンサーで人間の感情まで理解する。 そんな万能さが勘に障るのだ。しかしある日、彼女は「アレテー」の秘密を知ってしまいーーー。続きを読む
#介護ロボットが人類を削減している SUEY
タイトルでわかるように、ディストピアものってやつだろう。
しかし、介護ロボットが秘密裏に、というのは新鮮な読み味がある。介護ロボットは、人知れず老人ホームで、あるいは別の場所で、誰かに寄りそう。それが「コストのかかる人間は不要」というシステマティックな、人間味のない感情で人間を「削除」していく。
ロボットと人間の戦争、のように派手は出だしではないが、日常から否日常に、じわりと移り変わる恐怖から始まる。
それと対比されるのは、人情だ。
1話からでもわかるように「見舞いにもこなかった人」がその実「母のために頑張っていた人」でもある、そういった人間の表裏を含め、人間に対する確かな愛情を感じる。これはこの作者の作風であろう。
他にも、ホームレスや元ヤクザと思われる人、精神疾患の人、そんな人たちが出てくる。
しかし、この人たちが、この関わりがどこか「暖かい」と感じさせてくれる。
さて、現実の話に戻ろう。
「社会のお荷物など、削除してしまえばよい」
こんな、血も心の通ってないような意見、残念ながら耳にすることがある。
それを望まない私の心、これは「人情」なのだろうか。
それ以外に「お荷物」と呼ばれてしまう人を、守る「理屈」はないのだろうか。
まだ四話であるが、この重いテーマと今後どう向き合っていくのか期待。
個人的には、貫太というキャラクターのまっすぐさというか、不器用な雰囲気が好きである。
面白い漫画でした。