煙たい話とはそう言うことなのかな。
この何とも言えない二人の空気感がページをめくってしまう。 自分達の選んだ人生なのに、周囲に色々と言われすぎてちょっとしんどいし苦しくなるかなとも個人的に思う。 武田君も有田君も二人とも優しい。 淡々と過ぎてく日常で揺れ幅も少ないけど、心と頭は忙しい感じ。 1巻と3巻見比べても、最初の頃とは違うなぁと。 しっかりと現実見ていて常に自問自答している。 すごい二人だなとも思った。 関係性に名前って必ず必要なのかな。うーん。 考えさせられる。
「次にくるマンガ大賞2022」ノミネート! 高校卒業以来、一度も会うことのなかった武田と有田。ある雨の日に一匹の猫を拾ったことから、二人の関係は変わり始める。恋愛感情とは違う。一緒に暮らす理由もない。でも、君の隣は心地がいい。そんな気持ちに向き合い、二人が出した答えとは――。自分たちだけの関係を模索しながら生きる人々の日々を綴った物語。
家族?かなと思ったら、冒頭で違うと書かれていた。
友達なんだけど、一般的に想像される友達ではない。
恋人でもない。
一緒にいて居心地がいい人。
それは一体何なんだろう。
じゃあやっぱり友達かな。
でも、それなりの年齢で、共通点は同級生で、それでルームシェアなんて、一般的な友達の枠からズレていて、それを説明するのが面倒。
わかるようで説明が難しい武田くんと有田くんの不思議な関係性。
それから、籍を入れていないけど、子連れ女性と同棲している店長。
けじめを付けるところは付けろと妹を介して伝えてくる老いた親。
話だけ聞いていて、板挟みの姪。
姪にも悩みがあって。
友達に彼氏ができたら友達として遊べなくなるの?
嫌だとは言えないの?
武田くんと有田くんの何気ない日常に加えて、うまくいっているのに、世間の常識に合わせて語ろうとすると、機微がうまくいえない関係がつらつらと紡がれている。
落ちついた関係性に穏やかな気持になりつつ、ちょっと考えさせられる漫画。