あらすじ武田との生活を続けることに、未だ戸惑いを捨て切れないでいる有田。自分たちの関係を、上手く説明することができない。装花の仕事で訪れた結婚式場で新郎新婦の姿を目にしたことで、改めてその事実を突きつけられる。そんな折、母親から一本の電話が掛かってきて――。恋人とも、友人とも、家族とも違う。それでも、君の隣がいい。自分たちだけの関係を模索しながら生きる人々の日々を綴った物語。第5巻!
家族?かなと思ったら、冒頭で違うと書かれていた。 友達なんだけど、一般的に想像される友達ではない。 恋人でもない。 一緒にいて居心地がいい人。 それは一体何なんだろう。 じゃあやっぱり友達かな。 でも、それなりの年齢で、共通点は同級生で、それでルームシェアなんて、一般的な友達の枠からズレていて、それを説明するのが面倒。 わかるようで説明が難しい武田くんと有田くんの不思議な関係性。 それから、籍を入れていないけど、子連れ女性と同棲している店長。 けじめを付けるところは付けろと妹を介して伝えてくる老いた親。 話だけ聞いていて、板挟みの姪。 姪にも悩みがあって。 友達に彼氏ができたら友達として遊べなくなるの? 嫌だとは言えないの? 武田くんと有田くんの何気ない日常に加えて、うまくいっているのに、世間の常識に合わせて語ろうとすると、機微がうまくいえない関係がつらつらと紡がれている。 落ちついた関係性に穏やかな気持になりつつ、ちょっと考えさせられる漫画。