あらすじ秋も深まり、文化祭の準備に追われるある日。梨々子はまたもや叔父の龍二の店までおつかいを任される。ある事情から親戚の間で腫れ物のように扱われている龍二。気まずい思いを抱えながらも、梨々子は店へと向かう。一方の武田と有田は相変わらずの日々を送っていたが、二人の考えにある決定的な違いが浮き彫りになり――。それぞれの関係を模索しながら生きる人々の日々を綴った物語。第4巻!
家族?かなと思ったら、冒頭で違うと書かれていた。 友達なんだけど、一般的に想像される友達ではない。 恋人でもない。 一緒にいて居心地がいい人。 それは一体何なんだろう。 じゃあやっぱり友達かな。 でも、それなりの年齢で、共通点は同級生で、それでルームシェアなんて、一般的な友達の枠からズレていて、それを説明するのが面倒。 わかるようで説明が難しい武田くんと有田くんの不思議な関係性。 それから、籍を入れていないけど、子連れ女性と同棲している店長。 けじめを付けるところは付けろと妹を介して伝えてくる老いた親。 話だけ聞いていて、板挟みの姪。 姪にも悩みがあって。 友達に彼氏ができたら友達として遊べなくなるの? 嫌だとは言えないの? 武田くんと有田くんの何気ない日常に加えて、うまくいっているのに、世間の常識に合わせて語ろうとすると、機微がうまくいえない関係がつらつらと紡がれている。 落ちついた関係性に穏やかな気持になりつつ、ちょっと考えさせられる漫画。