「富江」の新井英樹バージョン
謎に包まれた魅力的な美女「ひな」を巡る男達の奪い合い 男達はひなの魔性の魅力に抗えず、ひなを自分だけのものにするため必死で追いかける 最終的によくわからない感情になった男達はぶん殴り合う …… … 伊藤潤二の「富江」やんけ とは言え新井英樹バージョンて事で感情爆発のアツい人間ドラマ 100ページ程の短い作品でサクッと読める素晴らしい漫画
ひなとは何者なのか……。そして…ひなを追っていいる男たちとの関係は…!?中年男から逃げ、ヤクザから逃げ、3人の男をひとつ所に集めておいて、ひなは去った。圧巻のラストシーンは、太鼓音が体に響き、頭の中で囃子が鳴り響く。そして音もなく繰り広げられるのは魔性の女・ひなを巡る男たちの死闘――――その強烈なイメージは心に刻まれることだろう。
ザ・ワールド・イズ・マインにも太眉の可愛い女の子が出てきましたよね。あの子が正気を失ってから妙に色っぽくなってドキッとしたのを思い出しました。この作品の主人公のひなもそれと似ている雰囲気を感じます。愛妻家のおじさん、人殺しのヤクザ、一目惚れした若者、全く違うタイプの3人の男を夢中にさせた魔性の女ですが、彼女が何者なのかは最後まで明かされずに終わります。でもそれがいいんですよね。お天気お姉さんでもヤマギシが「男の予想の範囲内で動かないでくれ!君はお天気お姉さんなんだから!」と絶叫していたけど、私も同感です。ひなは自分が何者なのかなんて考えたことないんだと思う。だからみんな夢中になっちゃうんじゃないかな。