ネタバレ

息子の人望を感じる。
じいちゃん、ばあちゃんはもちろん、店を手伝ってくれた人たちがいなければ、店を継続できなかった。
海に出るのを止めて、子のカフェで働くことにした、じいちゃんにも柔軟性を感じる。

この漫画はカフェを舞台に、家族愛というか、人に対する信頼とか愛情が詰まっているお話だと思う。
感動ストーリーに涙腺が弱い人は決壊するんじゃなかろうか。
映画にもなっていそうな、しんみりじんわりとするお話だ。

それからカフェで出していた料理は、店の客が減ると店がやっていけなくなる金額ギリギリだったということは、もしかしたら本当は田舎と同じ値段で出そうとして、それじゃ赤字だと止められて、そんなギリギリになったんだろうかと、思わず考えてしまった。

バリスタのコーヒーが飲め、美味しいお菓子が食べられるお店を継いで、孫を育て、自分たちの体調ともお付き合いして。

ぼやっとする老後は向いていなさそうな二人が、若い人たちに囲まれて過ごせるのは、やっぱり息子の人望なんだろう。

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ヤンキー君と白杖ガール

目からの情報過多な世の中

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ゆゆゆ
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登場するヤンキーは顔の傷がなくて、服の趣味が良ければ、ものすごく人が良くて純愛している好青年。 弱視の女の子に「ポエマー」と言われるほど、大好きなユキコさんの前では好青年。 一線を越えると黒豹に戻るようだけど、ユキコさん第一なので基本は好青年。 コミュニケーションお化けのようなユキコさんも、見えないからそう変わらざるを得なかったとあって、相当な苦労の上であの人となりができていて、結果が一話冒頭の白杖ケツアタックなんだなぁと思った。 コメディになる部分は、NHKの番組バリバラでみた、障害者コントを思い出させた。 障害は触れるのを避けるべきことでもなく、彼女たちには当たり前なことで、その中でのからかいや日常の楽しみ、苦労が興味深く描かれている。 もちろんコメディ要素だけでなく、しれっとヤングケアラーとなっているきょうだい児の話や、人は年を取ればいずれ見えなくなることが描かれていて、でも重たい話のはずがドロドロしておらず、あっという間に読み終えてしまった。 視力がオレサマはなるほどなと思ってしまった。 かき氷シロップはオレサマを感じさせてくれる食べ物。食品に絞ると、嗅覚が2番手のオレサマ。 ちなみに登場キャラクターのなかでは、高校生男子らしくムラムラ大好きな青野くんがとても好きだ。

ワタシってサバサバしてるから

広告で見たことがあるやつだ

ワタシってサバサバしてるから
ゆゆゆ
ゆゆゆ

主人公が「私ってサバサバしてるから〜」っていうタイプの人間でした。 「みんな私のこと「かわいい」って言ってくれるけど本命にはしてくれないね?」で知ったのですが、主人公を「うわー何こいつ」って言いたくなるキャラクター(悪役)にして、当人が落ちていくさまを眺めるジャンルっていうのがあるんですね。 身近にいたら、さりげなくフェードアウトしたくなるタイプの性格ですが、「女の敵は女」というあたりはリアルです。 そして、男の中で生きようとしているわけでなく、同性と仲良くするわけでなく、人がいっぱいいるところに飛び込んでいるのに、孤高です。 読んでいて、どうしてそういう考えに?と思ってしまい、主人公なのについていけません。 本編を悪役サイドで見ている気持ちです。 とはいえ、ライバル視されている本田さんが主人公だと、「私ってメンタル強めだから〜」と、メンタルの強さを過剰に見せつけてくるキャラクターに改変されてしまいそうで、そんな本田さんは見たくないなと思ってしまいます。 よくよく考えれば、周囲がこれほどひいた反応を取っていてもへこたれず、ゴーイングマイウェイでいられる主人公の網浜奈美は非常にメンタルが強いです。 ビジュアルが本田さんと主人公が入れ替わっていたら、どんな感想になっていたんでしょう。

最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか

殴るためのお肉

最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか
ゆゆゆ
ゆゆゆ

このタイトルで、この絵柄で、いわば北斗の拳。 いや、くにおくんかもしれません。 陰湿なイジメが繰り広げられる恋愛モノかと思えば、メリケンサックが出てくるタイプの恋愛モノでした。 メリケンサックと恋愛モノって、同時に存在しうるんですね。 「パワー・アントワネット」と違い、ムキムキでもなく、筋肉でもなく。 公爵令嬢として腐った世の中を正すため、いや殴りたいから主人公は暴力をふるいます。 ストッパーが無くなった彼女は強いです。 ターゲットの名前がいつの間にか「肉」呼ばわりになっていて、こうやって人でないから殴ってよしと正当化するのかなとチラと思えば、その肉がことごとく、言い訳できないレベルの悪役たちで、世直しのためには、殴っとこうかという気持ちを読者に湧き立てさせます。 そして、時の女神の力を借りて、倍速やらなんやらブーストさせて、「ボンボコボンボコ」殴って蹴って。 暴力シーン(連続)もこのきれいな絵柄のママ繰り広げられ、「創竜伝」の龍堂兄弟のようなめちゃくちゃな振る舞いも、このきれいな絵柄のママ繰り広げられます。 とりあえず公爵令嬢なので、一線は越えていないそうです。不殺です。 すべて峰打ちなので大丈夫らしいです。さすがです。 暴力で解決はよくないけれど、早いんだということはよくわかります。

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終恋

終恋

「思い出も全部ひっくるめて好き」一平は、「シルバーセンターGIN」でピアノを演奏する琴子に一目惚れをする。お互い70代で、子供夫婦との間に不和を抱えており、連れ合いを亡くしている、という共通点から仲を深めていく。一平の想いは初恋のようにきらめき、ふたりの日常が輝きだす。これは、最後のロマンス。

最後の授業

最後の授業

睡眠薬とあだ名されるほど眠たい授業をする教師。しかし、その最後の授業では眠るものは一人もいなかった。文化庁メディア芸術祭審査員推薦作品。フランス・スペインでバンドデシネとして発売。★2018年パリのジャパンエキスポにて受賞!★ACBDアジア最優秀作品賞を受賞しフランスで発売された日本・アジアの漫画の頂点に★2019年マンガ界のカンヌ「アングレームコミック祭」にて受賞!BDGest’Arts賞!

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