重い感じがするけど、読むとそうでもない。
タイトルから虐殺が始まりそうだけど、眠りの国へ誘う授業は生徒たちが受講しているところだけで、読者はマイペースを保てる。 ストーリーは闇を感じる態度の先生が、哲学者たちの言葉を出しながら思春期の生徒たちの心の重荷を減らしてくれる内容。 先生の闇の秘密は?と思いながら、生徒たちの悩みを解決していく様がおもしろい。 ものすごく真面目な先生なのかなと思っていたら、真面目過ぎて茶目っ気もあるのが素敵。 それから、学校の倫理の先生が、非常に癖のある先生だったので、倫理の先生というのはそういうものなのかなと思ったり。 まあ、漫画と違って、90年代学園ドラマに出てきそうな、偏屈おじいちゃんでしたが。
わたしも授業を受けたいと思いました。
哲学や倫理の奥深さ、人間の心理、真理…時代や世代を超えたなにかを感じます。
ミステリアスな高柳先生の魅力も半端ないです。どことなく、困ったときや悩んでるときに頼ってしまう憧れの人に、物言いが似ています。悩んでいるときよりどころとなるのは、倫理なのかもと思いました。
色んな生徒の悩みも共感できるところもあって面白いです。