令和にキョンシーコメディ漫画が爆誕
師匠のもと道士を目指して修行する若者たち。 親父を助けることを目標に修行に励んでる主人公は優秀ぶってるけど実践になってみると実は一番情けなくてザコで…というコメディ。 1話で早速親父キョンシーに出会ってしまったがどうなるんだこれ。
「KAPPEI」「デトロイト・メタル・シティ」作者最新作!!かつて中華の地では、死してなお動き回り、人々を襲う妖怪・キョンシーが跋扈していた。そんなキョンシーを討伐し、供養する存在…「道士」。幼き頃から道士を志し、修業に明け暮れるシェン。彼の父は人々を守るためにキョンシーに咬まれ、自らがキョンシーとなってしまったのだった。シェンは父が最狂のエンペラーキョンシーとなっている事を確信し、誓う。「父をこの手で倒し、供養する。その為に俺は道士になる!」キョンシーと拳法、父と子、宿命の物語が幕を開ける――!…はずだったが!?
エンペラーキョンシーになってしまった父親を倒して供養をするべく道士になる修行をしていた主人公のシェンでしたが、実際にキョンシーを目の前にすると尻もちを付いてしまうヘタレだった。しかも意外な活躍をした幼馴染のチャーシューに対しては「デブのくせに」などと思ってしまうクズで、エンペラーキョンシーのはずの父親はただの雑魚キョンシーだったことも判明してしまいます。まんまと冒頭ではダマされましたが主人公のクズっぷりが清々しいコメディです。
前半は特に主人公がクズだったおかげでチャーシューの男前さが際立ってました。チャーシューが絡んでくるネタにハズレなしです。終盤では主人公の才能が目覚めそうな予感を感じられましたが、「いよいよここからだ!」というところでブツリと終わってしまった。この作品は単行本よりも雑誌で読んだ方が楽しそうだと思ったので、ヤングアニマル読者はがっかりしたのではないだろうか。