二部もめちゃくちゃ面白い
第一部に続いて二部も一気に読んでしまった。二部では、巻頭に作者自身の言葉があり、そういう思いを抱えながら描いてたんだなというのが知れてよかっです。 バトルシーンもコミカルシーンも抜群に面白く、今後何度も読み返すことになりそうです。 個人的にはアザミが1番好きかな。
2019年、第1部が大団円を迎えた南勝久作「ザ・ファブル」が、さらに風変り味を増して、堂々の大帰還でございますーー。我らがアキラ兄さん、ヨウコ姉さん他、アザミにユーカリ、クロちゃんらも元気に大復活ーー。そして第1部で兄さんと結ばれたミサキちゃんやタコ社長の現在は如何に…・。無敵の殺し屋引退伝説、未曾有の第二接触が、ここに完全リスタート! 知恵と工夫のプロとしてーー♪
最終話がまだ来てないのに投稿するのもあれだけど思うことが多すぎるのでとりいそぎ。
・よかった点😎
ルーマーとの決戦が始まるまでの徐々に不穏になっていく雰囲気作り。その中でのレンタルおっちゃんなどのコミカルな日常描写。コロナのせいで旅が中止になったという設定も現実味があって面白かった。
・よくなかった点😡
隠しきれない政治要素。ネーミングでいくと第二部から登場する『鷹一』など非常にわかりやすいが、キャラは立っていたから彼はまだいい。しかし最新話の『木志田』たるや流石に安直すぎではないか。風刺が悪いのでない。いくらでもやっていい。がしかし、これじゃあまりに直球で、もう少し捻ってくれよと言いたくなるぜ。ファブルの世界観から浮き上がっているように見えた。
浮き上がると言えばルーマーの男の最後の環境問題がどうのジェンダー問題がどうのというセリフも滑っていた。ヤクザがそんな複雑なことを考えるだろうか? これ以外にもうーんという箇所はあるが、ここは極め付けに「は?」となりました。
政治要素を入れるならヤクザと政治家の関わりという格好の切り口があったんではないか。同じヤンマガならば代紋TAKE2が好例であろう。こう、想像力の希薄さがリアルな戦闘描写とエラー起こしてる感じ。セカイ系にも通じる問題かもしれない。
あと絵がちょっとリアル寄りに向きすぎな気もする。もうちょいデフォルメかけてもいいのよ。
・賛否両論な点🤔
さいきん明かされた、ルーマー・紅白組は実はボスの傘下にあり、はじめから全てはボスの手のひらの上で転がされていたという衝撃の設定。
ボスの底知れないが人徳のあるイメージが一気に覆されたわけだけれど、冷静になって考えてみると結局のところファブルにせよ真黒組にせよアウト・ローには違いないのであって、いくら善人であろうとしても、不殺の誓いを立てようとも、そこからは逃れられないのである。ここに関してはむしろだんぜんリアリティがあっていいと思った(ただし処遇がブレブレなのは賛否両論の「否」だね)
・総評👓
壮大な話を準備しようとしたが色々ツメが甘く、バキ道の如く仕切り直しに入ったが印象の強かった第二部。最終話でどのようなひっくり返しが待っているのか、そして重大発表はまさかのアニメ化だったりするのか、注目である。