すみれちゃんは、30超えても抜群のプロポーションをもつ、売れなかった元アイドル。
ホステスのバイトではおじさんたちにリズムゲーのごとく相槌を打ち、日中はエアコンきかぬ部屋でぐだぐだと過ごしている。

フィギュアの造形師を目指す、年の離れたいとこ・雄星(16)は、そんなすみれちゃんの部屋にしばし通っている。

そんないつもの日常から始まる、いつもとちょっと違う展開。

時々、もう若くないのにと死んだような顔をするすみれちゃんと、辛辣な言葉を吐く雄星くんがたまりません。

いとこ同士が仲良くヤンヤヤンヤしているお話と思いきや、憧れっていいなー、夢があるっていいなーという気持ちに最後はなりました。

すみれちゃんを基準に見ると、おざなりな対応に見えてしまうけど、雄星くんのすみれちゃんに対する甘々な言葉の意味に、いつかすみれちゃんが気付くのかな。

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ヤンキー君と白杖ガール

目からの情報過多な世の中

ヤンキー君と白杖ガール
ゆゆゆ
ゆゆゆ

登場するヤンキーは顔の傷がなくて、服の趣味が良ければ、ものすごく人が良くて純愛している好青年。 弱視の女の子に「ポエマー」と言われるほど、大好きなユキコさんの前では好青年。 一線を越えると黒豹に戻るようだけど、ユキコさん第一なので基本は好青年。 コミュニケーションお化けのようなユキコさんも、見えないからそう変わらざるを得なかったとあって、相当な苦労の上であの人となりができていて、結果が一話冒頭の白杖ケツアタックなんだなぁと思った。 コメディになる部分は、NHKの番組バリバラでみた、障害者コントを思い出させた。 障害は触れるのを避けるべきことでもなく、彼女たちには当たり前なことで、その中でのからかいや日常の楽しみ、苦労が興味深く描かれている。 もちろんコメディ要素だけでなく、しれっとヤングケアラーとなっているきょうだい児の話や、人は年を取ればいずれ見えなくなることが描かれていて、でも重たい話のはずがドロドロしておらず、あっという間に読み終えてしまった。 視力がオレサマはなるほどなと思ってしまった。 かき氷シロップはオレサマを感じさせてくれる食べ物。食品に絞ると、嗅覚が2番手のオレサマ。 ちなみに登場キャラクターのなかでは、高校生男子らしくムラムラ大好きな青野くんがとても好きだ。

ワタシってサバサバしてるから

広告で見たことがあるやつだ

ワタシってサバサバしてるから
ゆゆゆ
ゆゆゆ

主人公が「私ってサバサバしてるから〜」っていうタイプの人間でした。 「みんな私のこと「かわいい」って言ってくれるけど本命にはしてくれないね?」で知ったのですが、主人公を「うわー何こいつ」って言いたくなるキャラクター(悪役)にして、当人が落ちていくさまを眺めるジャンルっていうのがあるんですね。 身近にいたら、さりげなくフェードアウトしたくなるタイプの性格ですが、「女の敵は女」というあたりはリアルです。 そして、男の中で生きようとしているわけでなく、同性と仲良くするわけでなく、人がいっぱいいるところに飛び込んでいるのに、孤高です。 読んでいて、どうしてそういう考えに?と思ってしまい、主人公なのについていけません。 本編を悪役サイドで見ている気持ちです。 とはいえ、ライバル視されている本田さんが主人公だと、「私ってメンタル強めだから〜」と、メンタルの強さを過剰に見せつけてくるキャラクターに改変されてしまいそうで、そんな本田さんは見たくないなと思ってしまいます。 よくよく考えれば、周囲がこれほどひいた反応を取っていてもへこたれず、ゴーイングマイウェイでいられる主人公の網浜奈美は非常にメンタルが強いです。 ビジュアルが本田さんと主人公が入れ替わっていたら、どんな感想になっていたんでしょう。

最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか

殴るためのお肉

最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか
ゆゆゆ
ゆゆゆ

このタイトルで、この絵柄で、いわば北斗の拳。 いや、くにおくんかもしれません。 陰湿なイジメが繰り広げられる恋愛モノかと思えば、メリケンサックが出てくるタイプの恋愛モノでした。 メリケンサックと恋愛モノって、同時に存在しうるんですね。 「パワー・アントワネット」と違い、ムキムキでもなく、筋肉でもなく。 公爵令嬢として腐った世の中を正すため、いや殴りたいから主人公は暴力をふるいます。 ストッパーが無くなった彼女は強いです。 ターゲットの名前がいつの間にか「肉」呼ばわりになっていて、こうやって人でないから殴ってよしと正当化するのかなとチラと思えば、その肉がことごとく、言い訳できないレベルの悪役たちで、世直しのためには、殴っとこうかという気持ちを読者に湧き立てさせます。 そして、時の女神の力を借りて、倍速やらなんやらブーストさせて、「ボンボコボンボコ」殴って蹴って。 暴力シーン(連続)もこのきれいな絵柄のママ繰り広げられ、「創竜伝」の龍堂兄弟のようなめちゃくちゃな振る舞いも、このきれいな絵柄のママ繰り広げられます。 とりあえず公爵令嬢なので、一線は越えていないそうです。不殺です。 すべて峰打ちなので大丈夫らしいです。さすがです。 暴力で解決はよくないけれど、早いんだということはよくわかります。

異世界で 上前はねて 生きていく~再生魔法使いのゆるふわ人材派遣生活~(コミック)

みんな良い人

異世界で 上前はねて 生きていく~再生魔法使いのゆるふわ人材派遣生活~(コミック)
ゆゆゆ
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再生魔法って、響きからしてチートな魔法なのに不遇らしい。 いやいや…と思うけども、そういう文化だからと言われたら、仕方ないのかなと思えなくもない。 ・魔法を使えるのは基本的に貴族。 ・男は攻撃魔法を使えてこそ! このルールに外れた場合、とてつもなく不遇らしい。 たまにいる、平民で魔法が使える人でも、男で攻撃魔法が使えない場合は、就職先すら危ういようだ。 世知辛い世界。 主人公はそんな偏見も酷い中、再生魔法を趣味のように研究し、あれやこれや発明。 病気や怪我などで働けなくなった奴隷を魔法で再生して、衣食住を手厚く保障して働かせて、お金をウハウハ稼いでいる。 劇場を建てる資金確保といいながら、気がついたら事業拡大して、結婚して、奴隷だらけのプール遊びや運動会。なんだか日々が充実している。 裏切りや悲劇も起こらないので、とても安心。 ちなみに、男は攻撃魔法至上のようにあったけど、出会う奴隷という奴隷、学校内は同級生と先生以外は女なので、前提の「男は黙って攻撃魔法」のような考えがあることを忘れてしまう。 主人公はそれだけ、世界の仕組みとは別枠の仕組みを作り上げたということだろうか。

平成敗残兵☆すみれちゃん(31)

へいせいはいざんへいすみれちゃんさんじゅういち よみきり
著者:里見U
へいせいはいざんへいすみれちゃんさんじゅういち よみきり
平成敗残兵☆すみれちゃん(31)
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平成敗残兵すみれちゃん

平成敗残兵すみれちゃん

元・売れないアイドル、現・プータローの『すみれちゃん』31歳。芸能界の熾烈な競争に敗北し、カラダもココロもボコられた彼女は、とりあえずボロアパートでゴロゴロする日々を過ごしていた。そんな彼女に目をつけた従兄弟の高校1年生『ゆうせい』が、とある儲け話を持ちかける。「カラダはいいんだから同人グラビア写真集出そうよ」。果たしてすみれちゃんは令和の世でリベンジをかませるのか! 乞うご期待!

マリア先生は妹ガチ勢!

マリア先生は妹ガチ勢!

「俺が先生のお兄ちゃんになります!」 ”般若”と呼ばれるほど怖い顔を持つ高校二年生・半田慎太郎は病気がちな母に代わりバイトで生活費を稼ぐ日々を過ごしていた。ある日、そんな彼に英語教師・橘マリアから「個別指導」の提案が持ち上がる。美人教師と高校男子が放課後の進路指導室に二人きり――。ある意味、絶好(!?)のシチュエーションのはずなのに展開は誰もが予想しない方向に…!? 美人女教師×コワモテ男子高校生が巻き起こすフェチ全開ラブコメディー第1巻☆ ※こちらの商品をご購入の方には、購入から1~2週間以内に『八雲さんは餌づけがしたい。』との特典コラボイラストを付与させていただきます。※

八雲さんは餌づけがしたい。

八雲さんは餌づけがしたい。

※こちらの商品には、巻末に描き下ろし特典小冊子が収録されています。※ 「おかわりください」って、言ってください。アパートにひとり暮らしする未亡人・八雲柊子(やくもしゅうこ)の趣味。それは隣り部屋に住む高校球児を、密かに“餌づけ”する事だった――。旦那を亡くし、大好きだった料理をする気力も失われていた日々。そんな色あせた日常の中で、ひょんな事から隣りに住むひとり暮らしの男子高校生・大和翔平(やまとしょうへい)に毎晩ご飯を振る舞う約束をしてしまった。「ご飯が4合じゃ足りない!?」「もっとご飯のおかずになるものを…!」凄まじい食欲を誇る男子高校生の胃袋を相手に、戸惑いながらも充実した毎日が幕を開ける――☆ ナイショの幸せ特盛りでお届けする、“餌づけ”ハートフルストーリー!

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