るろうに剣心×ドラクエ? 主人公は少女
表紙が好みだったので、何の情報もなく表紙買い。 最新刊まで読みましたが、どこかで見た事のある感じが多数ありました。色んな剣豪と戦うのかなと思いきや違いました。個人的には最強の剣士のるろうに剣心とファンタジーのドラクエをかけた様な感じがしました。 今現在の内容の評価としては普通です。絵は好きです。これからの展開次第で化けるかどうかです。
戦国時代末期、最強の剣豪・ギンコは常に、自分より強いものとの死闘に飢えていた。切って切って切りまくり、ついにこの世に自分以上の強者がいないと絶望した矢先、異世界へ転移! 目の前には――ドラゴン!?
齋藤勁吾さんの前作『傷だらけのピアノソナタ』があまりにも早く終わってしまった時は失意に打ち拉がれましたが、新連載の『異世界サムライ』が始まった時は喜びに打ち震えました。
己の師である父親をも斬り捨て、死に場所を求めて関ヶ原の戦いに参戦するも気絶している間に戦が終わり、江戸の泰平の世となっても強敵を渇望しながら気付けば100人以上を斬り伏せていた少女・ギンコ。
「赦しはいらぬ 敵がほしい」
というバーサーカー的発想の彼女の願いを仏様が叶えてくれた結果、彼女は魔物の跋扈する異世界へと飛ばされます。ゴブリン、オーク、ドラゴン……そしてそれら魔物を狩る人間の勇者たちなど未知の強敵の存在に血沸き肉踊りながら、死に場所を与えてくれる相手を探していきます。
異世界ものは言うまでもなく無数にありますが、割と巻き込まれ型や何らかの事故で異世界に飛ばされてしまうタイプの話が多い中で、しっかり現世での生き様を丁寧に描写した上で自分の願いによって異世界に向かうのは少数派であるだけに、異世界ものの中でも新鮮味を感じます。
シスターになってもなかなか攻めた下着を身に着けているルゥちゃんことギブリールや、彼女が助けた少女・ミコ、ドワーフの「爆斧の勇者」ヴォルスなど、サブキャラクターたちも魅力的に躍動して物語の車輪を回していきます。
齋藤勁吾さんの決め絵のカッコ良さはやはり素晴らしく、こうした激しいバトルアクションになるとその魅力は一層引き立ちます。
一方で、
「汝右の頬を叩かれたら私に言いなさい
かわりにボコボコにやりかえしてきます」
というヒスイ教の教えはハンムラビ法典を超えていて好きです。シリアスとギャグの塩梅も好きです。
ところで、くしゃみの「へーちょ」って今どのくらいの人に伝わるのでしょうか。私気になります。
くしゃみの「へーちょ」って元ネタあるんですか?