![二階堂地獄ゴルフ](https://res.cloudinary.com/hstqcxa7w/image/fetch/c_fit,f_auto,fl_lossy,h_160,q_auto,w_160/https://manba-storage-production.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/book/regular_thumbnail/806261/c8b63561-0e25-4819-b2e8-e26e948412f9.jpg)
#この2巻を読め!
意外とこの『神さまがまちガえる』2巻について触れる人がいないなぁ。いやこれ、凄いですよ。 詳しく説明しようとするとネタバレ回避が難しいのですが、「バグが発生する世界と順応する人間」という1巻の楽しさをベースにしながら、人間存在のあやふやさ、世界に対して自分は主か客か、という問題に急速に足を踏み込んでゆくシリアスさとスリリングさがあります。 マンガを読む時、主人公がいて、大抵は主人公の知覚・思考を軸にページが進行してゆき、それにあまり疑いを持たないですよね……おっとこれ以上は言い過ぎだ。読んでない人!1巻で止まっている人!この凄い2巻を読んでね! そして本作の作者は不朽の百合名作『やがて君になる』を生んだ仲谷鳰先生なのですが、本作のようなSF的凄みを味わいたければぜひ『仲谷鳰短編集』を読んでみてください。百合もそうでないのも、不思議な面白さいっぱい! (ハッシュタグは勝手に作りました)
帰宅困難バグや植物の異常繁殖は優しい世の中を作り出しそう。誰のせいにもできない事象が平和な気がします。花屋さんでは商品とバグの見分けがつかなかったり、小麦粉から目が出てしまう、ジャングルジムがほんとのジャングル。読んでいて面白い内容、発想が素敵な作品です