兎来栄寿1年以上前編集今年で『惑星9の休日』が発売されて10周年と思うと少し遠い目になりますが、ともあれ町田洋さんの久方ぶりの単行本『砂の都』が発売、しかもそれに伴ってこの短編「日食ステレオサウンド」も電子化されて電子限定で刊行となっては祭です。町田洋さんに課金できる嬉しさときたら……。 町田洋さんの作品の素晴らしさについては、かつて『夜とコンクリート』のクチコミでも長々と述べましたが、本作も多分に漏れず。 どこか寂寥感を伴った夏の日のような、愛しい静けさはこの「日食ステレオサウンド」にも存在します。特殊な設定を伴いながらも、人間の普遍的な感情を軽やかに鮮やかに描く筆致の優しさと鋭さ。久しぶりに再会しても、数日ぶりに会うような親しみと安心感。やっぱり町田洋さんの描くマンガ、大好きだなぁと感じます。 1日の終わりに読めば良い夢を見られそうな、じんわりとした後味が胸に広がる短編です。 願わくば、どれだけゆっくりとしたペースでも良いので今後も作品を描いていって欲しいです。10わかるfavoriteわかるreply返信report通報
あらすじ『砂の都』単行本発売記念! 漫画界大注目の俊英・町田洋氏の紙雑誌デビュー作、待望の初電子単行本化! 44年前に1冊だけ名作を残したきり、人との関わりを絶っていた小説家と、彼に出会った絵描きの青年を描いた珠玉の48p読み切り!
今年で『惑星9の休日』が発売されて10周年と思うと少し遠い目になりますが、ともあれ町田洋さんの久方ぶりの単行本『砂の都』が発売、しかもそれに伴ってこの短編「日食ステレオサウンド」も電子化されて電子限定で刊行となっては祭です。町田洋さんに課金できる嬉しさときたら……。
町田洋さんの作品の素晴らしさについては、かつて『夜とコンクリート』のクチコミでも長々と述べましたが、本作も多分に漏れず。
どこか寂寥感を伴った夏の日のような、愛しい静けさはこの「日食ステレオサウンド」にも存在します。特殊な設定を伴いながらも、人間の普遍的な感情を軽やかに鮮やかに描く筆致の優しさと鋭さ。久しぶりに再会しても、数日ぶりに会うような親しみと安心感。やっぱり町田洋さんの描くマンガ、大好きだなぁと感じます。
1日の終わりに読めば良い夢を見られそうな、じんわりとした後味が胸に広がる短編です。
願わくば、どれだけゆっくりとしたペースでも良いので今後も作品を描いていって欲しいです。