飄々と綴られる闘病記。
ポジティブに書かれているので、読後は元気に頑張ってくれているといいなと思うくらいで、ズーンとした気持ちにはならない。
末期がんとあるから、そうとう心にも体にも負担があっただろうに、すごいなと思う。

という感想だった。今までは。

さきほど、なんとなく漫画を読み直して。
なんとなく、検索して。
知ってしまった。
作者さん、2022年の12月に亡くなられていたそうで。
作中でも「すぐ泣く」と札を立てられ、おいおい泣くシーンが多かった旦那さんが心配になってしまった。

健診、大事!
見つからないこともあるんでしょ、と避けてちゃいけないね。(作者さんは健診ではみつからなかったそうだけど)

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末期ガンでも元気です 38歳エロ漫画家、大腸ガンになる

末期がんBL漫画家、ひるなまさんのガチ闘病

末期ガンでも元気です 38歳エロ漫画家、大腸ガンになる ひるなま
さいろく
さいろく

自分は幸いにもまだガンではない。と思う。 それでも本著を読んで色々心配になったし、励まされた気持ちにもなったし、終活が流行ってきている昨今ではこれは教本としても良いなと思った。 すごくライトにサラッと描いてくれてるけど、今もご健在だと良いなぁ。 自分の死を真剣に考えたこともなかった私からは何もかも新しく見えたし、参考になった。 頼むから長生きしてほしい。 ここからは余談ですが、先日うちの愛犬(12才・♀)もガン告知を受け、どうするべきか考えているところです。 人と犬は全然違うんだけど、うちの子の場合は元々心臓病があり、歳なのもあって麻酔がかけられないんで手術がそもそも出来ない状況。 在るのがわかってても切れないので、今後それが育ってしまうスピードもわからないし、育ったらいつヤバい状態になって急に逝ってしまってもおかしくはない。 告知を受けた後は正直どうしたらいいかとか、まだ実感もできていないけど、愛犬が幸せに過ごせるように頑張るしかないなと思っています。 めっちゃ話飛んだけど、色々思うところがいっぱいあった本著で、自分もいつそうなるかわからない、愛犬は最後まで私に色々と教えてくれているなぁと思ったのでした。 余談でした。

ヤンキー君と白杖ガール

目からの情報過多な世の中

ヤンキー君と白杖ガール
ゆゆゆ
ゆゆゆ

登場するヤンキーは顔の傷がなくて、服の趣味が良ければ、ものすごく人が良くて純愛している好青年。 弱視の女の子に「ポエマー」と言われるほど、大好きなユキコさんの前では好青年。 一線を越えると黒豹に戻るようだけど、ユキコさん第一なので基本は好青年。 コミュニケーションお化けのようなユキコさんも、見えないからそう変わらざるを得なかったとあって、相当な苦労の上であの人となりができていて、結果が一話冒頭の白杖ケツアタックなんだなぁと思った。 コメディになる部分は、NHKの番組バリバラでみた、障害者コントを思い出させた。 障害は触れるのを避けるべきことでもなく、彼女たちには当たり前なことで、その中でのからかいや日常の楽しみ、苦労が興味深く描かれている。 もちろんコメディ要素だけでなく、しれっとヤングケアラーとなっているきょうだい児の話や、人は年を取ればいずれ見えなくなることが描かれていて、でも重たい話のはずがドロドロしておらず、あっという間に読み終えてしまった。 視力がオレサマはなるほどなと思ってしまった。 かき氷シロップはオレサマを感じさせてくれる食べ物。食品に絞ると、嗅覚が2番手のオレサマ。 ちなみに登場キャラクターのなかでは、高校生男子らしくムラムラ大好きな青野くんがとても好きだ。

ワタシってサバサバしてるから

広告で見たことがあるやつだ

ワタシってサバサバしてるから
ゆゆゆ
ゆゆゆ

主人公が「私ってサバサバしてるから〜」っていうタイプの人間でした。 「みんな私のこと「かわいい」って言ってくれるけど本命にはしてくれないね?」で知ったのですが、主人公を「うわー何こいつ」って言いたくなるキャラクター(悪役)にして、当人が落ちていくさまを眺めるジャンルっていうのがあるんですね。 身近にいたら、さりげなくフェードアウトしたくなるタイプの性格ですが、「女の敵は女」というあたりはリアルです。 そして、男の中で生きようとしているわけでなく、同性と仲良くするわけでなく、人がいっぱいいるところに飛び込んでいるのに、孤高です。 読んでいて、どうしてそういう考えに?と思ってしまい、主人公なのについていけません。 本編を悪役サイドで見ている気持ちです。 とはいえ、ライバル視されている本田さんが主人公だと、「私ってメンタル強めだから〜」と、メンタルの強さを過剰に見せつけてくるキャラクターに改変されてしまいそうで、そんな本田さんは見たくないなと思ってしまいます。 よくよく考えれば、周囲がこれほどひいた反応を取っていてもへこたれず、ゴーイングマイウェイでいられる主人公の網浜奈美は非常にメンタルが強いです。 ビジュアルが本田さんと主人公が入れ替わっていたら、どんな感想になっていたんでしょう。

最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか

殴るためのお肉

最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか
ゆゆゆ
ゆゆゆ

このタイトルで、この絵柄で、いわば北斗の拳。 いや、くにおくんかもしれません。 陰湿なイジメが繰り広げられる恋愛モノかと思えば、メリケンサックが出てくるタイプの恋愛モノでした。 メリケンサックと恋愛モノって、同時に存在しうるんですね。 「パワー・アントワネット」と違い、ムキムキでもなく、筋肉でもなく。 公爵令嬢として腐った世の中を正すため、いや殴りたいから主人公は暴力をふるいます。 ストッパーが無くなった彼女は強いです。 ターゲットの名前がいつの間にか「肉」呼ばわりになっていて、こうやって人でないから殴ってよしと正当化するのかなとチラと思えば、その肉がことごとく、言い訳できないレベルの悪役たちで、世直しのためには、殴っとこうかという気持ちを読者に湧き立てさせます。 そして、時の女神の力を借りて、倍速やらなんやらブーストさせて、「ボンボコボンボコ」殴って蹴って。 暴力シーン(連続)もこのきれいな絵柄のママ繰り広げられ、「創竜伝」の龍堂兄弟のようなめちゃくちゃな振る舞いも、このきれいな絵柄のママ繰り広げられます。 とりあえず公爵令嬢なので、一線は越えていないそうです。不殺です。 すべて峰打ちなので大丈夫らしいです。さすがです。 暴力で解決はよくないけれど、早いんだということはよくわかります。

末期ガンでも元気です 38歳エロ漫画家、大腸ガンになる

まっきがんでもげんきですさんじゅうはっさいえろまんがかだいちょうがんになる
著者:ひるなま
ジャンル:エッセイ
最新刊:
2021/02/15
まっきがんでもげんきですさんじゅうはっさいえろまんがかだいちょうがんになる
末期ガンでも元気です 38歳エロ漫画家、大腸ガンになる
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陰の間に花

陰の間に花

時は江戸時代。額にできた瘤のために旦那様に捨てられた陰間・紫苑を引き取ったのは薬師・能之だった。体で能之に取り入り、生きる意味と術を新たに得ようとする紫苑。そんな紫苑が見せる無邪気で素直な様に、薬師の知識に興味を持つ様に、たくましさと健気さを垣間見て感心する能之。そして感心は「愛おしさ」へと…。だが、紫苑の心になおも棲んでいるのは、かつて紫苑を絶望から救った旦那様ただ一人。やがて瘤は肥大し、鬼の角のように…。衝撃の江戸恋絵巻! 作者渾身のデビュー作。描き下ろしつき!( ※この作品は電子雑誌「kyapi! vol.8~13」及び単話版1~6の内容が含まれております。重複購入にご注意ください。)

陰の間に花【単話版】

陰の間に花【単話版】

時は江戸時代――。額にできた瘤のために主人に捨てられた陰間・紫苑を引き取ったのは、薬種を育て藩に納めている薬師だった。生きる意味と術を失った紫苑は、体を使い薬師に取り入り新たな意味と術を得ようとするが…。愛と哀の時代BL!(※電子雑誌「kyapi!」 vol.8に掲載された「陰の間に花1」と同内容です。)

大腸は痛みを感じないから自覚症状がないそうでにコメントする
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