嗚呼、これぞ大学生の恋愛……煩悩と苦悩と愛情のリアリティさが秀逸!
<ログライン> 大学生の女性カップルたちのお話。 <ここがオススメ!> ※ 百合描写&ベッドシーンが苦手な方にはオススメできません。 (ハードではない&必要以上には出てこないけれど) 百合カップルのお話なので一般的ではないかもしれない。 けれど、それでも、「うーん、学生恋愛ってこうよなー!!」というリアルさが押し寄せてくる感じでたまらんのです。 恋人と上がったり下がったり、抱き合ったりすれ違ったりがありつつ、そんな中でバイトに就活もありつつ、別れて友達っぽくなりつつ、それでも、ちょっと気になっていて、あぁ若い頃ってこうだよなぁ……などと思い出したりしてしまうのです。 出逢い、付き合い、別れて、出逢って、年が過ぎ…… それぞれの決断と受け止め方の表現と表情が、グッと胸に刺さる。 物語も感情も、描き方のリアリティがたまらない秀逸な作品です! ちなみに、僕は途中から出てくる環ちゃんがめちゃくちゃ好き……!! <この作品が好きなら……> ・2DK、Gペン、目覚まし時計。 https://manba.co.jp/boards/29148 ・ワンルームエンジェル https://manba.co.jp/boards/103037 ・その時の彼女が今の妻です https://manba.co.jp/boards/106104
私、この青春、知ってる。
この作品を読んでいて、いつも私は自分の大学時代を思い返します。
……とはいえそれは男女カップルの話。あの時、私の親友だった男と、その彼女。二人は出会ってすぐに付き合い出し、半年ほどで別れましたが仲間内では、二人はいつまでも「ペア扱い」されていました。
別れた後もよく一緒にいた二人を「もうペアではない」と認識できなかった私と周囲。そんな空気感を、この『付き合ってあげてもいいかな』に感じました。
なのでみわと冴子の微妙な距離感もさることながら、2人への周囲の対応も、私にはとてもリアルでした(つい相部屋にしちゃったりね)
そして、二人の「次の恋人」への違和感。二人が新しい恋愛をしている事を受け入れられない気持ちが、私の中にじんわりとある。みわと冴子のペアを「いいな」と思ってしまった分だけ未だに特別視している私……ああ、学生時代と同じことしてるな。
新たな関係を築く「もう恋人ではない二人」の物語を、私はとても複雑な気持ちで、ずいぶん自分ごととして受容しているようです。
同じような経験している人、いませんか?