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私、この青春、知ってる。
この作品を読んでいて、いつも私は自分の大学時代を思い返します。
……とはいえそれは男女カップルの話。あの時、私の親友だった男と、その彼女。二人は出会ってすぐに付き合い出し、半年ほどで別れましたが仲間内では、二人はいつまでも「ペア扱い」されていました。
別れた後もよく一緒にいた二人を「もうペアではない」と認識できなかった私と周囲。そんな空気感を、この『付き合ってあげてもいいかな』に感じました。
なのでみわと冴子の微妙な距離感もさることながら、2人への周囲の対応も、私にはとてもリアルでした(つい相部屋にしちゃったりね)
そして、二人の「次の恋人」への違和感。二人が新しい恋愛をしている事を受け入れられない気持ちが、私の中にじんわりとある。みわと冴子のペアを「いいな」と思ってしまった分だけ未だに特別視している私……ああ、学生時代と同じことしてるな。
新たな関係を築く「もう恋人ではない二人」の物語を、私はとても複雑な気持ちで、ずいぶん自分ごととして受容しているようです。
同じような経験している人、いませんか?