今の父の姿を通して見えるもの
結婚する主人公・沙也那のもとに母と離婚してしばらく会っていない父からご祝儀が届きます。受け取っていいものか逡巡するなか、今父はどうしているのかを知るための「観察」が始まります。 アルコール依存によって母に暴力を振るった父、自分のピアノ演奏会をめぐる出来事など、さまざまな過去の出来事を思い出しながら、現在の父の仕事のようすなどを盗み見ることで、少しずつ父に対しての感情が大きくなっていく演出がよかったです。父のご祝儀をどうするのかによって父とどう向き合うかが展開のクライマックスとして用意されているのもわかりやすいし興味を持ってクライマックスまでぐんぐん読めました。 最後にお母さんも一芝居打ってるのがわかってよかったです。優しい作品でした。
両親に愛されていて安心したけど。アルコール依存症だったお父さんはずっと悔やんでいて、めちゃくちゃ反省していたのはなんだか切なかったけど、親子の溝も少し埋まってよかったです。
お母さんも娘と父親に仲良くしてほしかったんだろうな。と思いました。
お父さんもまだ働いていて大変そうだけど、次は孫の顔を見れる関係性になっていたらいいな。と思いました。