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孤独のグルメ

「1人で飯喰うだけ漫画」の始祖

孤独のグルメ 谷口ジロー 久住昌之
名無し

谷口ジローも孤独のグルメも巨匠&名作なのに1作品も読んだことなかったのでまずはこれから読んだ。 第1話読んで、マジのガチでおっさんが全く知らん店に飛び込んでいろいろ考えながら飯食うだけの話で拍子抜けしてしまった。 でもこの今じゃ山ほどあってもはやスタンダードになったスタイルを四半世紀前に生み出したというのが凄まじいんですよね。(アイデアを出した編集さんすごい) そしてデジタル作画の写真加工に慣れすぎたせいでスルーしそうになったけど、これが全部手描きという……。本当に途方もない超画力……。 読んでて「うぉォン」とか「こういうんでいいんだよこういうので」とか「あ、ネットミームで習ったところだ!」の連続で感動。 回転寿司のあと、一服しながらおばさんの家庭を考えるシーンが一番好きだった。 煙草といえば……あまり作中の時代を考えずに読んでたら、新幹線シュウマイ弁当食い終わったあとおもむろに吸い出して硬直してしまった。けど奥付見たら1995年に掲載された号で納得。そのあと店先に並んだガラケー(PHS?)に驚くシーンもあって時代を感じた。 作中の店で、2021年まで残ってる店はあるのか……。 知りたいのと同じくらい知りたくない。

宝石の国

重さと軽さが同居する、命の話

宝石の国
アフリカ象とインド象
アフリカ象とインド象

大好きな漫画です。 学生の頃、この漫画に狂っていた時期がありました。 友人全員にこれを読めとしつこく勧めて、 読んだ人に対してはお前はこの漫画の何もわかってない!と浅い考察を語る最悪のオタクでした。黒歴史です。 つまり、人を狂わせるほど魅力ある漫画ということとも言えます。言えますね。 とはいえ、こちらは既に多方面で紹介され尽くした人気作でもあります。 今さら自分の稚拙な語彙でレビューしても読むに耐えませんので、 ネットの海に散乱した情報に少しだけ補足をして、読むことを迷っている方の壁を取り払えればと思います。 この漫画が話に上がる時についてくるのが、とんでもない鬱漫画だという話題。 これが読み手の1つのハードルになってしまっていると思います。もったいない! 大丈夫。救いはあります。怖くないです。 確かに取り扱うテーマは重く、展開に心が締め付けられることはありますが、この作品の魅力はそこだけではないです。 素晴らしいのは重厚な世界観の中に、ポップさのエッセンスを忘れず組み込んでいること。 (ここで言うポップさとは、いわゆる大衆に寄り添う心のこと) 会話のテンポ、 キャラの関わり、 かわいらしいジョークのセンス。 そういう要素の節々に、作者である市川春子氏の人柄を感じられます。 そしてその人柄から読み取れるのは、 この人は読者の心をズタズタにしたい訳ではないよ〜。 ということ。 きっと最後まで読み切った方なら共感してくれると思います。 苦しさの先に希望がある。 これは人間の話。命の話。生と死の話。愛の話。宇宙の話。 火の鳥超えてます。ガチ。

こどくのぐるめしんそうばん
孤独のグルメ【新装版】
孤独のグルメ 2
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